今年83歳になる札幌の(この会場の近くに住んでいる)ベテラン木彫家。
初めてオホーツク管内で(訓子府町)個展を開くなど、いまも精力的に制作・発表を続けています。
今回の個展会場は、これまで筆者が見たなかでも、一、二を争う広さで、出品点数も約100点とみ蔵さんの個展では相当多いほうだと思います。
周囲の壁にはレリーフが飾られ、大きな三つのテーブルには、おおまかに
・和服の人物の立像
・ゴリラや豚を擬人化したシリーズ
・JAZZ のシリーズ
というふうに分けられて並んでいます。
で、作者に
「JAZZ とか、ごゆるりはわかるけど、お葉ってなんですか?」
と尋ねると、これは葉っぱではなくて、竹久夢二の恋人のお葉だとのこと。
この周囲に並んでいる和服の女性も、夢二が描いた絵に着想を得ているものだとか。
いわれてみれば、ちょっとやせぎすでなよっとしているあたりは、戦前に一世を風靡した夢二好みの女性像といえるかもしれません。
これまで、ブログには記事にしていない個展も含め、何度も足を運んでいる筆者ですが、見たことのない系譜の作品があることには、かなり驚きました。
み蔵さんといえば、写実的な人間像は、誇り高いブッシュマンとジャズメンのシリーズぐらいしか思い出さず、あとは歌うブタとかゴルフに励むゴリラとか、ユーモラスな動物のシリーズをまず思いつく筆者なので、日本人らしい像も手がけているとは、意外も意外でした。
ちょっとやっかいなのは、展示のときの表記が
「小笠原み蔵」
だったり
「おがさわら・み蔵」
だったり
「おがさわら み蔵」
だったり、ばらばらなこと。
そのときの気分で変えているとしか思えません(笑)。
会場には、1980年代以降の案内はがきを収めたぶ厚いファイルもあって、あらためてこの作家がこれまでこなしてきたグループ展や個展の回数、キャリアの長さに感服するのでした。
2022年8月5日(金)~11日(木)午前10時~午後5時
西野神社ギャラリー参集殿(札幌市西区平和1の3)
□小笠原み蔵の世界 https://studio-mikura.jimdofree.com/
過去の関連記事へのリンク
■おがさわら み蔵作品展(2019)
■西郊の杜 作家三人展 小笠原み蔵、植田莫、屋中秋谷 (2016)
【告知】おがさわら・み蔵 6回目の年おとこ 卯展 木彫三昧(2011年)
■おがさわら・み蔵木彫展「ゴン.ありがとう!」 (2010年)
■おがさわら・み蔵独展 (2009年11月)
■小笠原み蔵・植田莫展(2007年)
■CRAFT ON JAZZ (2007年)
■道楽三昧 小笠原み蔵(木彫)とこじま陶山(陶芸)の二人展(2006年)
■小笠原み蔵・木彫三昧V (2003年)
・JR琴似駅前、地下鉄東西線琴似駅前からジェイ・アール北海道バス「琴42 西野平和線」、地下鉄東西線発寒南駅からジェイ・アール北海道バス「発42 西野平和線」(いずれも「平和の滝入口」行き)に乗り、「平和1条3丁目」で降車、すぐ
・ジェイ・アール北海道バス、ばんけいバス「福井5丁目」から約1.2キロ、徒歩14分
・地下鉄東西線発寒南駅から約3.2キロ、徒歩45分
初めてオホーツク管内で(訓子府町)個展を開くなど、いまも精力的に制作・発表を続けています。
今回の個展会場は、これまで筆者が見たなかでも、一、二を争う広さで、出品点数も約100点とみ蔵さんの個展では相当多いほうだと思います。
周囲の壁にはレリーフが飾られ、大きな三つのテーブルには、おおまかに
・和服の人物の立像
・ゴリラや豚を擬人化したシリーズ
・JAZZ のシリーズ
というふうに分けられて並んでいます。
で、作者に
「JAZZ とか、ごゆるりはわかるけど、お葉ってなんですか?」
と尋ねると、これは葉っぱではなくて、竹久夢二の恋人のお葉だとのこと。
この周囲に並んでいる和服の女性も、夢二が描いた絵に着想を得ているものだとか。
いわれてみれば、ちょっとやせぎすでなよっとしているあたりは、戦前に一世を風靡した夢二好みの女性像といえるかもしれません。
これまで、ブログには記事にしていない個展も含め、何度も足を運んでいる筆者ですが、見たことのない系譜の作品があることには、かなり驚きました。
み蔵さんといえば、写実的な人間像は、誇り高いブッシュマンとジャズメンのシリーズぐらいしか思い出さず、あとは歌うブタとかゴルフに励むゴリラとか、ユーモラスな動物のシリーズをまず思いつく筆者なので、日本人らしい像も手がけているとは、意外も意外でした。
ちょっとやっかいなのは、展示のときの表記が
「小笠原み蔵」
だったり
「おがさわら・み蔵」
だったり
「おがさわら み蔵」
だったり、ばらばらなこと。
そのときの気分で変えているとしか思えません(笑)。
会場には、1980年代以降の案内はがきを収めたぶ厚いファイルもあって、あらためてこの作家がこれまでこなしてきたグループ展や個展の回数、キャリアの長さに感服するのでした。
2022年8月5日(金)~11日(木)午前10時~午後5時
西野神社ギャラリー参集殿(札幌市西区平和1の3)
□小笠原み蔵の世界 https://studio-mikura.jimdofree.com/
過去の関連記事へのリンク
■おがさわら み蔵作品展(2019)
■西郊の杜 作家三人展 小笠原み蔵、植田莫、屋中秋谷 (2016)
【告知】おがさわら・み蔵 6回目の年おとこ 卯展 木彫三昧(2011年)
■おがさわら・み蔵木彫展「ゴン.ありがとう!」 (2010年)
■おがさわら・み蔵独展 (2009年11月)
■小笠原み蔵・植田莫展(2007年)
■CRAFT ON JAZZ (2007年)
■道楽三昧 小笠原み蔵(木彫)とこじま陶山(陶芸)の二人展(2006年)
■小笠原み蔵・木彫三昧V (2003年)
・JR琴似駅前、地下鉄東西線琴似駅前からジェイ・アール北海道バス「琴42 西野平和線」、地下鉄東西線発寒南駅からジェイ・アール北海道バス「発42 西野平和線」(いずれも「平和の滝入口」行き)に乗り、「平和1条3丁目」で降車、すぐ
・ジェイ・アール北海道バス、ばんけいバス「福井5丁目」から約1.2キロ、徒歩14分
・地下鉄東西線発寒南駅から約3.2キロ、徒歩45分