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二里川支流の源流をさぐる(大谷地の森公園)

2017年05月06日 12時12分00秒 | さっぽろ川あるき
 二里川は、札幌市東部を流れる厚別川のちいさな支流です。

 いちばん下流の、厚別川との合流点に近い橋は、国道12号にかかる「釣橋」という橋で、ジェイアール北海道バスの停留所名にもなっていたので、ご存知のかたもいるでしょう。
 吊り橋でもないのに、ふしぎな名前がついています。

 もう少しさかのぼると、大谷地バスターミナルや北星学園大のわきを通ります。
 「わらび緑地」から南側はほとんどが暗渠になっていますが、平岡北公園やイオン平岡店敷地内の池はその上流部の名残りと思われます。

 その二里川に注ぐ小さな流れで、川の源流域を、ほぼ自然のままの姿で見ることができる場所があります。




 地下鉄東西線大谷地駅から歩いていける「大谷地の森公園」です。

 名前のとおり、敷地の半分以上は原生林となっています。
 どんぐりで知られるコナラの原生林の北限に近いそうです。










 川のいちばん上流には、池や沼があるわけでも、泉がわいているわけでもないことが一般的です。
 このように、じわっと水がしみ出して、しだいに小さな流れになっていくのです。
 最初のしみだした、湿った部分を、この森では観察することができます。

 筆者が行ったのは5月上旬で、すでにミズバショウの見ごろは終わっていました。
 4月20日ごろに行けば、たくさん見ることができたと思います。

 まだ虫がほとんどおらず、下草も少ない5月前半が川の源流域を見るチャンスだと思います。
 もちろん、歩きやすい服装と靴で行ったほうがいいです。園内には、それほど明確な散策路があるわけではありません。

 公園には駐車場がありません。
 地下鉄で行くか、キャポ大谷地の駐車場を利用して、公園まで15分ほどかけて歩いていくしかないでしょう。


 それにしても、住宅地の真ん中にこんな森林と、天然の小川が残っている札幌って、すてたもんじゃないと思います。


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