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中山峠 森の美術館(4) 下田治「GLORY」

2017年11月05日 14時13分59秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 「中山峠 森の美術館」の正面の向かって右側に立っているのが、下田治さんの鋼製の彫刻「GLORY」。

 下田さんは1924年、満洲生まれ。
 画家をめざしてニューヨークに渡り、1970年代ころから彫刻に転じて、各地にモニュメントが設置されました。
 1997年には中原悌二郎賞を受賞しています。
 2000年に歿。
 

 その歩みについては、歿後に妻の下田幸さんが遺稿をまとめて公刊された『彫刻の投影』に一部記されています。

 平面を不規則に折りたたんだ独特のフォルムの抽象彫刻なので、確たる正面がなく、見る方向によってちがった作品に見えるのが下田作品の特徴です。
 どこから見ても、シャープな切れ味は失われていません。

 ぴかぴかと光り周囲の風景を反射する小田作品とは対照的に、光沢に乏しい、渋い表情です。


 道内では、釧路市生涯学習センターのロビーに「寄生の自由性」があります。

 また、釧路公立大キャンバスには大作「イマジナリー・オーロラ」が、札幌芸術の森野外美術館には「ダイナモ」が、それぞれ設置されています。


 例によって、2008年に撮影した写真を添えておきます。


(話はぜんぜん関係ないのですが、上でリンクを貼った「釧路の野外彫刻」を見ると、自分がまだ見ていない作品がこんなにあるのか!と驚かざるを得ません)




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