(承前)
「中山峠 森の美術館」の正面の向かって右側に立っているのが、下田治さんの鋼製の彫刻「GLORY」。
下田さんは1924年、満洲生まれ。
画家をめざしてニューヨークに渡り、1970年代ころから彫刻に転じて、各地にモニュメントが設置されました。
1997年には中原悌二郎賞を受賞しています。
2000年に歿。
その歩みについては、歿後に妻の下田幸さんが遺稿をまとめて公刊された『彫刻の投影』に一部記されています。
平面を不規則に折りたたんだ独特のフォルムの抽象彫刻なので、確たる正面がなく、見る方向によってちがった作品に見えるのが下田作品の特徴です。
どこから見ても、シャープな切れ味は失われていません。
ぴかぴかと光り周囲の風景を反射する小田作品とは対照的に、光沢に乏しい、渋い表情です。
道内では、釧路市生涯学習センターのロビーに「寄生の自由性」があります。
また、釧路公立大キャンバスには大作「イマジナリー・オーロラ」が、札幌芸術の森野外美術館には「ダイナモ」が、それぞれ設置されています。
例によって、2008年に撮影した写真を添えておきます。
(話はぜんぜん関係ないのですが、上でリンクを貼った「釧路の野外彫刻」を見ると、自分がまだ見ていない作品がこんなにあるのか!と驚かざるを得ません)
「中山峠 森の美術館」の正面の向かって右側に立っているのが、下田治さんの鋼製の彫刻「GLORY」。
下田さんは1924年、満洲生まれ。
画家をめざしてニューヨークに渡り、1970年代ころから彫刻に転じて、各地にモニュメントが設置されました。
1997年には中原悌二郎賞を受賞しています。
2000年に歿。
その歩みについては、歿後に妻の下田幸さんが遺稿をまとめて公刊された『彫刻の投影』に一部記されています。
平面を不規則に折りたたんだ独特のフォルムの抽象彫刻なので、確たる正面がなく、見る方向によってちがった作品に見えるのが下田作品の特徴です。
どこから見ても、シャープな切れ味は失われていません。
ぴかぴかと光り周囲の風景を反射する小田作品とは対照的に、光沢に乏しい、渋い表情です。
道内では、釧路市生涯学習センターのロビーに「寄生の自由性」があります。
また、釧路公立大キャンバスには大作「イマジナリー・オーロラ」が、札幌芸術の森野外美術館には「ダイナモ」が、それぞれ設置されています。
例によって、2008年に撮影した写真を添えておきます。
(話はぜんぜん関係ないのですが、上でリンクを貼った「釧路の野外彫刻」を見ると、自分がまだ見ていない作品がこんなにあるのか!と驚かざるを得ません)
(この項続く)