高田稔さんは1982年ないし83年から毎年、ギャラリーたぴおで個展を開いて、あまり大きくないサイズの絵画を発表していました。「たぴお」の画家には珍しく、会期はほかの画家の倍の2週間だし、いつ行っても会場にはおられないし、他の会期に開かれるグループ展に参加することもまったくありません。団体公募展とも無縁のようです。
恒例の個展以外は、2012年に札幌芸術の森美術館が企画した札幌美術展に出品したことがあるぐらいだと思われます。変な言い方ですが、筆者の中では、山下かさねさんと並ぶ「幻の画家」といえそうです。
ギャラリーたぴおが閉まってからは、札幌市資料館に会場を移しています。
やはり春で、会期は2週間です。
筆者はしばらく札幌を離れていたため、高田さんの個展を見るのは4年ぶりですが、以前よりも描き込みが精緻になったような印象を受けました。
また、横長のパノラマ的な絵が増えました。
いずれも題がついていないのは、以前と同じです。
昔は多かった、海を見つめる少年の絵が少なくなり、何の変哲もない、札幌市内とおぼしき新興住宅街やガード下などで、後ろ姿の少年と犬が点景として小さく描かれている絵が増えました。海や、川の上流部の絵もありますが…。
画風と題材の変化がなにを意味するのか、まったくわかりません。
住宅地は晴れていて、しかし、少年と犬のほかに人影や車の通行はなく、リアルさが超現実的な雰囲気を生んでいるようにも見えてきます。
それにしても、淡々と40年間、まったくペースを変えることなく毎年個展を開いているというのは、すごいとしか言いようがありません。
2022年4月25日(火)~5月8日(日)午前9時~午後7時、月曜休み
札幌市資料館(中央区大通西13)
過去の関連記事へのリンク
■2018年
■2017年
■2016年
■2014年
【告知】札幌美術展 Living Art-日常- やさしさは いつも そばに。(2012)
■2004年(3月26日の項)
恒例の個展以外は、2012年に札幌芸術の森美術館が企画した札幌美術展に出品したことがあるぐらいだと思われます。変な言い方ですが、筆者の中では、山下かさねさんと並ぶ「幻の画家」といえそうです。
ギャラリーたぴおが閉まってからは、札幌市資料館に会場を移しています。
やはり春で、会期は2週間です。
筆者はしばらく札幌を離れていたため、高田さんの個展を見るのは4年ぶりですが、以前よりも描き込みが精緻になったような印象を受けました。
また、横長のパノラマ的な絵が増えました。
いずれも題がついていないのは、以前と同じです。
昔は多かった、海を見つめる少年の絵が少なくなり、何の変哲もない、札幌市内とおぼしき新興住宅街やガード下などで、後ろ姿の少年と犬が点景として小さく描かれている絵が増えました。海や、川の上流部の絵もありますが…。
画風と題材の変化がなにを意味するのか、まったくわかりません。
住宅地は晴れていて、しかし、少年と犬のほかに人影や車の通行はなく、リアルさが超現実的な雰囲気を生んでいるようにも見えてきます。
それにしても、淡々と40年間、まったくペースを変えることなく毎年個展を開いているというのは、すごいとしか言いようがありません。
2022年4月25日(火)~5月8日(日)午前9時~午後7時、月曜休み
札幌市資料館(中央区大通西13)
過去の関連記事へのリンク
■2018年
■2017年
■2016年
■2014年
【告知】札幌美術展 Living Art-日常- やさしさは いつも そばに。(2012)
■2004年(3月26日の項)