会場のチャオは、北24条駅周辺の繁華街の一角に以前からある画廊喫茶です。
展示壁面と飲食空間が分かれていない昔ながらのスタイルです。
ただ「画廊喫茶」といってもこの数年は、絵画・美術関係者よりも写真愛好者の出入りが多くなり、いきおい展示も写真展が中心になっていて、今回のような絵画展は久しぶりではないでしょうか。二人は新道展のベテラン会員なので、安心して見ることができます。
冒頭画像、右の3点が中矢さんの「街」「菊」(以上サムホール)、「晩秋の川」(F6)。
左の3点が市川さんで「花のある室内」「バイオリンのメロディー」「レッスン」(すべてF8)。
いずれも左からの題です。
中矢さんは新道展、白日会北海道支部展に出す80~100号クラスの作品では、晩秋から冬にかけての風景画が多いように思います。
乾いた筆で茶系の色を画面に置いてゆき、枯れ葉を巧みに表現するのです。
そういう、ふだんの画風からみると、「涼風」(2枚目の画像の中央)のような、緑したたる水辺の風景は、珍しいものに感じられます。
2枚目の画像、左は「晩秋の川」(先ほどと同じ)。右は「福寿草」(サムホール)。
ほかに
キキョウ(F4)
秋日(F6)
雑木林(F10)
港(F4)
晩秋の頃(F4)
「秋日」は紅葉を迎える郊外の山とふもとの家・農地がモティーフです。たくさんの色の点が打たれているにもかかわらず、画面がまったく散漫になっていないのはさすがです。
「晩秋の頃」は小樽とおぼしき風景。手前に丘があり、中景の平野を挟んで、遠景に山と海が望まれます。小さい画面にいろいろな要素をコンパクトにおさめています。広がりがある風景を、うまくまとめ上げています。
市川さんの「春から夏へ」(サムホール3点組み)、「今夜も一盃 その前に」「ジャズ喫茶」。
市川さんといえば、田園の中で動物にまたがってらっぱなどを吹くのどかな光景の絵を得意としており、「春から夏へ」はまさに、そういう新道展で見るタイプの絵といえそう。横向きの牛やヤギが、のんきで良いです。
「ジャズ喫茶」は、灰皿やコーヒーカップ、サックス奏者の服装などに、キュビスムに取り組んだ痕跡を感じます。
ほかに「想秋 すぎゆくもの」「そっと」。
会場にも案内状にも2人の略歴などがまったく書かれていませんが、画廊喫茶の気軽な展示なので、そういうのもアリなのでしょう。
2022年8月26日(金)~9月7日(水)正午~午後8時半、日曜休み
画廊喫茶チャオ(札幌市北区北24西4 モンレーブビル3階)
□Facebook https://www.facebook.com/ciaocafe1993/
過去の関連記事へのリンク
■第63回新道展 (2018)
■第51回白日会北海道支部展(2017、画像なし)
■第50回記念白日会北海道支部展 (2016、画像なし)
■あひる会展 (2008、画像なし)
・地下鉄南北線北24条駅1番出口を出てすぐ
展示壁面と飲食空間が分かれていない昔ながらのスタイルです。
ただ「画廊喫茶」といってもこの数年は、絵画・美術関係者よりも写真愛好者の出入りが多くなり、いきおい展示も写真展が中心になっていて、今回のような絵画展は久しぶりではないでしょうか。二人は新道展のベテラン会員なので、安心して見ることができます。
冒頭画像、右の3点が中矢さんの「街」「菊」(以上サムホール)、「晩秋の川」(F6)。
左の3点が市川さんで「花のある室内」「バイオリンのメロディー」「レッスン」(すべてF8)。
いずれも左からの題です。
中矢さんは新道展、白日会北海道支部展に出す80~100号クラスの作品では、晩秋から冬にかけての風景画が多いように思います。
乾いた筆で茶系の色を画面に置いてゆき、枯れ葉を巧みに表現するのです。
そういう、ふだんの画風からみると、「涼風」(2枚目の画像の中央)のような、緑したたる水辺の風景は、珍しいものに感じられます。
2枚目の画像、左は「晩秋の川」(先ほどと同じ)。右は「福寿草」(サムホール)。
ほかに
キキョウ(F4)
秋日(F6)
雑木林(F10)
港(F4)
晩秋の頃(F4)
「秋日」は紅葉を迎える郊外の山とふもとの家・農地がモティーフです。たくさんの色の点が打たれているにもかかわらず、画面がまったく散漫になっていないのはさすがです。
「晩秋の頃」は小樽とおぼしき風景。手前に丘があり、中景の平野を挟んで、遠景に山と海が望まれます。小さい画面にいろいろな要素をコンパクトにおさめています。広がりがある風景を、うまくまとめ上げています。
市川さんの「春から夏へ」(サムホール3点組み)、「今夜も一盃 その前に」「ジャズ喫茶」。
市川さんといえば、田園の中で動物にまたがってらっぱなどを吹くのどかな光景の絵を得意としており、「春から夏へ」はまさに、そういう新道展で見るタイプの絵といえそう。横向きの牛やヤギが、のんきで良いです。
「ジャズ喫茶」は、灰皿やコーヒーカップ、サックス奏者の服装などに、キュビスムに取り組んだ痕跡を感じます。
ほかに「想秋 すぎゆくもの」「そっと」。
会場にも案内状にも2人の略歴などがまったく書かれていませんが、画廊喫茶の気軽な展示なので、そういうのもアリなのでしょう。
2022年8月26日(金)~9月7日(水)正午~午後8時半、日曜休み
画廊喫茶チャオ(札幌市北区北24西4 モンレーブビル3階)
□Facebook https://www.facebook.com/ciaocafe1993/
過去の関連記事へのリンク
■第63回新道展 (2018)
■第51回白日会北海道支部展(2017、画像なし)
■第50回記念白日会北海道支部展 (2016、画像なし)
■あひる会展 (2008、画像なし)
・地下鉄南北線北24条駅1番出口を出てすぐ