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藤野千鶴子さん死去(札幌、画家)

2014年04月27日 19時39分37秒 | 情報・おしらせ
 画家の藤野千鶴子さんが亡くなったというはがきが、首都圏にお住まいのご家族の方から届きました。
 葬儀はすでに近親者で済ませたとのことです。

 藤野さんは1937年生まれ。(旭川となっている文献と、上川管内東川町になっている文献があります)
 自由な線と、まばゆい色彩の抽象画を描く画家でした。抽象、というと、難しいというイメージを抱く人もいるかもしれませんが、心が弾んで明るくなるような、誰でもが親しめる作品が多かったです。
 とくに、代表的なシリーズ「宙」は、宇宙空間の広がりのようでもあり、ミクロの世界のようでもあり、遊び心と童心がいっぱいにあふれていました。
 ご本人のお人柄も明るく、絵の好きな少女がそのまま大きくなったような感じのところがありました。

 多作な方で、毎年秋に札幌時計台ギャラリーで個展を開催。さらに、他会場でも不定期に個展を開いていました。
 美術文化協会では1973年から会員で、役員も務めていました。新道展では、1971年に道立美術館長賞、73年に協会賞を受け、会員になりました。
美術文化協会は、独立美術や小団体に所属していたシュルレアリストなどが1939年に旗揚げした団体公募展)

 尊敬する画家には、米国の女性の抽象画家、ヘレン・フランケンサーラーを挙げていました。
 
 今年の秋も、札幌時計台ギャラリーのA室の予約がすでに入っています。
 北海道の美術界にとって、大きな損失だと思います。
  
 がんからの生還はならなかったようで、とても残念です。
 ご冥福をお祈りいたします。

(冒頭の画像は、2010年の個展から)


 
藤野千鶴子展 (2013)
第41回美術文化北海道支部展 (2013)

北海道銀行のカレンダー

藤野千鶴子展(2010年10月)
藤野千鶴子展(2009年6月)
ギャラリー山の手を彩った作家展 II (2009年2月)=画像なし

第36回美術文化北海道支部展(2008年9月)
藤野千鶴子展 北緯43°さくら前線札幌発(2008年5月)=画像なし
SAPPORO IS WHITE(2008年6、7月)=画像なし

07年10月の個展
藤野千鶴子こんにちは展(07年)
Finish and Begin 夕張市美術館の軌跡1979-2007、明日へ(2)=画像なし

06年10-11月の個展
美術文化北海道支部展(06年)

□STV北2条ビル エントランスアートのページ http://www.stvkohatu.co.jp/entransart/exhibition/0304/011fujinochizuko/fujinochizukom.html

藤野千鶴子展(04年)

藤野千鶴子展(03年10月)
美術文化北海道支部展(03年、画像なし)
藤野千鶴子個展(03年5月)

藤野千鶴子展(02年10月)

美術文化北海道支部展(01年、画像なし)


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