北海道美術ネット別館

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2015年01月10日 01時10分10秒 | つれづれ日録
 会社の先輩が昨年暮れに亡くなった。

 勤続30年の記念で奥さんと年末年始の海外旅行に出かけた先での出来事だったという。
 リゾートホテルの、部屋の前のプールで死亡していた。

 札幌で執り行われた通夜には行けなかったが、7日午前、葬儀に出かけた。

 式が終わりに近づき、故人が好きだったというビートルズから、たぶん2枚目のオリジナルアルバム「ウィズ・ユー・ビートルズ」の「プリーズ・ミスター・ポストマン」以降の曲が流れた。

 人は必ずいつか死ぬし、それがどのようなかたちでふいに訪れるか、だれにもわからない。



 Facebook を見ていたら「きょうは大橋 拓さんの誕生日です」と出ていた。

 大橋さんはフリースペースPRAHA を主宰し、国内外から多くの美術家を招くとともに、地元作家に発表の場を提供してきた。
 蔡國強氏もロジャー・アックリング氏も、プラハに立ち寄ってトークをした。
 20世紀末から21世紀初めにかけて、道内のアートシーンのお膳立てを最もよくしていた一人が、大橋さんだった。

 大橋さんのことは、新聞の「おくやみ」面に出なかったが、知人たちの話を総合すれば、昨秋に入院先の病院で亡くなっている。

 しかし、Facebook を含め、ネットでは人はいつまでも行き続ける。
 本人が死の直前に、あるいは、遺族が死後に、情報を削除しない限り。
(彫刻家の神山明さんは病死の直前、ブログをすべて削除していた)


 わたしたちの人生とは。
 生きるとは。

 続ける言葉が出てこない。
 


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