(承前)
竹津昇さんが水彩画の個展をひらいている「チニタ」は、石狩市厚田区にある。
同区望来(もうらい)の集落を過ぎ、嶺泊覆道をくぐってすぐ、右に入る未舗装道路を行くと、右手に別荘地が現れる。その先に「チニタ」はある。
札幌の都心から、車が順調に流れていた場合、およそ1時間。
しかも6月から10月15日のみ営業という、よほどのことがないと行く機会がなさそうな、すごい立地のカフェ&ギャラリーである。
なお、嶺泊覆道は、山をくりぬいて造られたいわゆる「トンネル」ではない。
丘陵地を走る国道をすぽっと半円形の巨大チューブが覆っている感じ。
おそらく地吹雪対策なんだろう。
チニタは、エゾハルゼミの大合唱が聞こえる白樺の森の中に立っていた。
ただし、近くに「サッポロスポーツランド」というサーキット場があって車の爆音も聞こえてくる。
道路から見て、手前がログハウスのレストラン。斜面を下っていった奥にギャラリーがあるので、註文をせずに絵だけを見て引き返してくることも可能だ。
筆者が行ったときには、ランチメニューは1500円のセットだけ。食事をするならやや出費が必要になる。
庭にはたくさんの花が咲き乱れている。
これがギャラリーの建物。
なんだか、ムーミン谷に立っていそうだ。
靴を脱いで中にはいると、カウンターや水回りがあるので、昔はこちらがお店だったのかもしれない。
ところで、下のリンク先を見てもわかるとおり、竹津昇さんの制作・発表ペースはすさまじい。
千歳市郊外の中学校で教壇に立ちながら絵筆を執っているのだが、道展、水彩連盟展、一線美術、道教職員美術展のほか、さまざまなグループ展にも出品。1年に複数回の個展もこなしている。さらに、ビアレストランの展示なども行っているのだ。
これは記憶で言っているので、あるいは間違っているかもしれないが、かつて竹津さんがスペインのスケッチをたくさん発表していた時代に比べ、小品が、色彩豊かに、味わい深くなってきたことを強く感じる。
やはり旅先だと筆が急いでしまっていたのだろうか。千歳周辺の風景は、それにくらべ、はるかに落ち着いて描かれていると思う。スペインよりも空気の感じが清澄なのだ。
出品作は次の通り。
残雪(防風林)
朝の川
冬(東丘)
防風林
道
新川(にいかわ)
屋敷林
残雪(うね)
境界木
丘の上の納屋
杳(よう)
残雪(東丘)
遺されたもの
残雪(凍土)
夕暮れ
2009年6月1日(月)-28日(日)10:00-16:00、水・木曜休み
ギャラリーカフェ・チニタ(石狩市厚田区望来475-132)
(この項続く)
□水彩の旅 http://www.geocities.jp/madrid2002jp/
■第27回一線美術会北海道支部展 (2009年5月)
■第3回水彩連盟北海道札幌支部展(2008年11月、画像なし)
■一線美術会第26回北海道支部展(2008年5月、画像なし)
■第1回グループ水煌(すいこう、2007年 画像なし)
■竹津昇・石垣渉2人展(2007年)
■竹津昇・Arcosスケッチ展(2007年)
■第1回水彩連盟北海道札幌支部展(2006年)
■竹津昇『スペイン・スケッチ展』(2006年)
■竹津昇スペインスケッチ展(2006年)
■竹津昇エストラマドゥーラ・スケッチ展(2006年、画像なし)
■第36回北海道教職員美術展(2006年、画像なし)
■竹津昇・アンダルシア・スケッチ展(2005年)
■一線美術会第22回北海道支部展(2004年、画像なし)
■竹津昇スケッチ展(2004年、画像なし)
■竹津昇水彩展 MADRID FREE TIME(水彩の旅)=2003年、画像なし
■竹津昇水彩スケッチ展(2002年、画像なし)
竹津昇さんが水彩画の個展をひらいている「チニタ」は、石狩市厚田区にある。
同区望来(もうらい)の集落を過ぎ、嶺泊覆道をくぐってすぐ、右に入る未舗装道路を行くと、右手に別荘地が現れる。その先に「チニタ」はある。
札幌の都心から、車が順調に流れていた場合、およそ1時間。
しかも6月から10月15日のみ営業という、よほどのことがないと行く機会がなさそうな、すごい立地のカフェ&ギャラリーである。
なお、嶺泊覆道は、山をくりぬいて造られたいわゆる「トンネル」ではない。
丘陵地を走る国道をすぽっと半円形の巨大チューブが覆っている感じ。
おそらく地吹雪対策なんだろう。
チニタは、エゾハルゼミの大合唱が聞こえる白樺の森の中に立っていた。
ただし、近くに「サッポロスポーツランド」というサーキット場があって車の爆音も聞こえてくる。
道路から見て、手前がログハウスのレストラン。斜面を下っていった奥にギャラリーがあるので、註文をせずに絵だけを見て引き返してくることも可能だ。
筆者が行ったときには、ランチメニューは1500円のセットだけ。食事をするならやや出費が必要になる。
庭にはたくさんの花が咲き乱れている。
これがギャラリーの建物。
なんだか、ムーミン谷に立っていそうだ。
靴を脱いで中にはいると、カウンターや水回りがあるので、昔はこちらがお店だったのかもしれない。
ところで、下のリンク先を見てもわかるとおり、竹津昇さんの制作・発表ペースはすさまじい。
千歳市郊外の中学校で教壇に立ちながら絵筆を執っているのだが、道展、水彩連盟展、一線美術、道教職員美術展のほか、さまざまなグループ展にも出品。1年に複数回の個展もこなしている。さらに、ビアレストランの展示なども行っているのだ。
これは記憶で言っているので、あるいは間違っているかもしれないが、かつて竹津さんがスペインのスケッチをたくさん発表していた時代に比べ、小品が、色彩豊かに、味わい深くなってきたことを強く感じる。
やはり旅先だと筆が急いでしまっていたのだろうか。千歳周辺の風景は、それにくらべ、はるかに落ち着いて描かれていると思う。スペインよりも空気の感じが清澄なのだ。
出品作は次の通り。
残雪(防風林)
朝の川
冬(東丘)
防風林
道
新川(にいかわ)
屋敷林
残雪(うね)
境界木
丘の上の納屋
杳(よう)
残雪(東丘)
遺されたもの
残雪(凍土)
夕暮れ
2009年6月1日(月)-28日(日)10:00-16:00、水・木曜休み
ギャラリーカフェ・チニタ(石狩市厚田区望来475-132)
(この項続く)
□水彩の旅 http://www.geocities.jp/madrid2002jp/
■第27回一線美術会北海道支部展 (2009年5月)
■第3回水彩連盟北海道札幌支部展(2008年11月、画像なし)
■一線美術会第26回北海道支部展(2008年5月、画像なし)
■第1回グループ水煌(すいこう、2007年 画像なし)
■竹津昇・石垣渉2人展(2007年)
■竹津昇・Arcosスケッチ展(2007年)
■第1回水彩連盟北海道札幌支部展(2006年)
■竹津昇『スペイン・スケッチ展』(2006年)
■竹津昇スペインスケッチ展(2006年)
■竹津昇エストラマドゥーラ・スケッチ展(2006年、画像なし)
■第36回北海道教職員美術展(2006年、画像なし)
■竹津昇・アンダルシア・スケッチ展(2005年)
■一線美術会第22回北海道支部展(2004年、画像なし)
■竹津昇スケッチ展(2004年、画像なし)
■竹津昇水彩展 MADRID FREE TIME(水彩の旅)=2003年、画像なし
■竹津昇水彩スケッチ展(2002年、画像なし)