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オホーツク小さな旅(89) 豊地線・北海道北見バス

2013年07月18日 22時19分38秒 | つれづれ日録
(88)

 現在のところ、このエントリが「オホーツク小さな旅」の最後となる。
(6月30日の知床、清里行きは、レンタカーのため「オホーツクところどころ」シリーズになるため)

 最終回の割にはささやかなのだが、6月下旬のある日、北海道北見バスの郊外線の一つである「豊地ほうち(ほうじ、とも)線」に、事実上全線乗った、というだけの話である。

 札幌や旭川の人間がバス路線と聞いて思い出すのは、都心や駅と郊外とをピストン式に往復する形態だろう。
 しかし、北見の路線は、「スプーン型」のルートを描くことが多い。
 始発は点だが、そのまま終点へと直行するのではなく、終点部分は循環になっており、ぐるっとまわって始発に戻ってくるという形状の路線が多いのだ。スプーンの柄からスタートして、食物をのせる部分をまわり、柄に戻ってくるというふうに理解してもらえるとありがたい。

 さすがに郊外線は、北見のターミナルと郊外を単純に往復する路線が多い。
 ただし、郊外線の中でも、比較的近いところまで行く路線はスプーン型になっており、豊地線と卸町線がそのタイプである。
 
 筆者はこの日、スプーンのまるい部分の手前から乗り、まるい部分をぐるっと回って、柄の先端に戻ったので、厳密には全線を通してのったとはいえないかもしれないが、事実上、そのバス路線が通る道路はすべて通っているので、全線乗ったことになる。 
 つまり、豊地8号線の次は、

豊地9号線→豊地小学校→豊地11号線→豊地12号線→藻岩通→豊地会館→豊地神社→豊地9号線

と通って、次は豊地8号線で、往路と同じルートを、始発の北見バスターミナルまで戻るのである。

 豊地地区は、北見市中心部に近いほうは工業団地で、京セラの工場などが建っているが、それ以外は純農村地帯。
 この豊地線も1日3便しかない。

 しばらく、乗客は筆者ひとりである。

 停留所で目を引いたのが、この「藻岩通」。
 なんだか、札幌みたいでしょ。

 といっても、具体的にどの道路をさすのか、よくわからない。

 藻岩山は、豊地の西側、相内あいのないの南側にあるなだらかな山で、頂上の附近には、キャンプ場やラグビー場を備えた「モイワスポーツワールド」がある。  
 地図には、標高301メートルとある。
 このバス停は、藻岩山の東のすそ野の端あたりに位置していることになりそうだ。

 なお、札幌、北見のほか、十勝管内豊頃町にも「茂岩」があり、全道の「モイワ山」について比較考察したエッセーが、堀淳一さんにあるので、興味のある向きは参照されたい。




 さて、バスは、筆者が乗った豊地8号線から次第に住宅地に入っていく。しだいに通勤、通学客が増えてきた。
 北見藤女子や北見柏陽の生徒たちは、終着の北見バスターミナルで次の市内線に乗り継ぐのだろう。
 1日3本しかないのに帰路はどうするのだろうと思ったが、このあたりには「北光線」という別の市内線の系統も走っている。
 



 というわけで、小さなバスの旅は終わり。
 この旅を行った6月半ばの時点では、北海道北見バスの全線完乗に意欲をみせていたが、いまとなってはほぼ絶望的である。


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