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■佐藤潤子展 (2022年9月29日~10月4日、札幌)

2022年10月04日 08時08分08秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 佐藤潤子さんは後志管内岩内町出身、札幌在住の画家。
 個展は4年ぶりです。
 100号クラスの大作が並び、圧巻ですが、ことし3月から取りかかった作ばかりと聞き、驚きます。
 大きな筆による力強いストロークが特徴で、書の墨象を思わせます。

 書と異なるのは、実はエスキスを事前につくっており、線や色の配置などを入念に考えていることです。


 勢いある線が昇る竜やヘビを連想させます(あんまりそっちに連想を寄せてしまうと、ヤンキーっぽい美意識に引っ張られてしまい、なんか違うんですが)。
 「『大蛇のようにさとかれ』という言い回しが聖書にあるんです。世の中、いやなことが多いけれど、それを(ヘビに)食べてしまってほしいという願いもあるし。自由に見てほしいし、オバサンの絵を見て元気をもらってくれたらうれしい」
みたいなことを、佐藤さんは話しておられました。

 
 
 会場入り口から左手の壁には「nothing」と題した縦位置のシリーズ6点が並んでいます。
 支持体の紙に青系がにじみ、他とおなじくアクリル絵の具を使ったとは思えない、水彩画的なマチエールの連作で、鋭い線が画面を縦横に走っています。
 佐藤さんは
「他の作品でストロークを書いて腕が疲れたし、ここは直線が欲しかった」
と冗談めかして言っていました。

 佐藤さんは道展会員。

 他の作品は次のとおり。
喰らう I
喰らう I
喰らう III

光へ… I
REPEL

光へ… II
move on I
move on II
move on III
move on IV
move on V
nothing I
nothing II

 カメラ不調につき、スマートフォンで撮影しています。すみません。


2022年9月29日(木)~10月4日(火)午前10時~午後6時(最終日~5時)
道新ぎゃらりー(札幌市中央区大通西3 北海道新聞社大通館7階)

過去の関連記事へのリンク
佐藤潤子展 生と再生 (2018)

佐藤潤子展 (2015)

Color's 5 色彩からの絵画性-女性5人展 (2013)※画像なし

佐藤潤子個展(2007年)
佐藤潤子個展 (2004年)
佐藤潤子展(2003年)
佐藤潤子個展(2001年)



(道新ぎゃらりーは、北一条館1階から大通館7階に移転したのが2020年9月なので、すでに2年以上たつのですが、いまだに北1条館の中で迷っている人がいます。以前ぎゃらりーのあった1階通路には「移転しました」という貼り紙が6カ所にありますが、それでも目に入らない人っているんですね。「道新ホール」の入り口から入って、エレベーターでどうぞ)


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