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「北の母子像」本郷新

2008年03月01日 21時16分25秒 | 街角と道端のアート
 本郷新は1905年、札幌生まれ。
 日本における野外彫刻のパイオニア的な存在で、札幌をはじめ道内にも数多くの作品があります。彼の名を冠した彫刻美術館も札幌・宮の森にあり、知っている人は多いことでしょう。
 弟子の佐藤忠良にくらべるとまっすぐで剛直な人体が特徴だと思います。

 道庁の前庭にあるこの高さ2メートルのブロンズ像は80年5月の序幕といいますから、本郷新の歿した年です。あるいは、彼の遺作にちかい作品であるかもしれません。
 題名を揮毫したのは当時の堂垣内尚弘知事です。

 三角形の構図が全体に安定感を生んでいるのがわかります。
 母と子の愛情が見る人の心を和ませる、ヒューマニスト本郷らしい佳作だと思います。


 




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