おととい(2025年2月10日)深夜、彫刻家・批評家の小田原のどかさんのポストで知りました。
チ・カ・ホを管轄する札幌駅前通まちづくり株式会社へ意見書を昨年11月に送ったところ、返答があり、2月10日付で規約が変わったそうです。
「おしらせ」https://www.sapporo-chikamichi.jp/news/detail.asp?id=284によると
とのことです。
昨年10月、チ・カ・ホで、「アイヌの史実を学ぶ会」の主催で「アイヌの史実を学ぼう〜!パネル展」が行われたのですが、史実というタイトルとはうらはらに、旧土人保護法を「至れり尽くせり」と表現するなどアイヌ民族差別を助長するような内容だったそうです(筆者は未見)。
これについて、セトラー・コロニアリズム(入植者植民地主義)の議論を深めるためアートワーカーや研究者らによる「意見箱プロジェクト」( https://odawaranodoka.com/100nenkinen)が、同社に意見書を送り、このたびその回答があったものです。
チ・カ・ホを管轄する札幌駅前通まちづくり株式会社へ意見書を昨年11月に送ったところ、返答があり、2月10日付で規約が変わったそうです。
「おしらせ」https://www.sapporo-chikamichi.jp/news/detail.asp?id=284によると
「子供から大人まで不特定多数の方が行き交う施設の特性に鑑み、他者を思いやり、決して傷つけるような振る舞いをすることのないようにしてほしい」旨と利用者へ遵守をお願いする関係法令の具体的例示として、アイヌ施策推進法、ヘイトスピーチ解消法を追加することといたしました。
とのことです。
昨年10月、チ・カ・ホで、「アイヌの史実を学ぶ会」の主催で「アイヌの史実を学ぼう〜!パネル展」が行われたのですが、史実というタイトルとはうらはらに、旧土人保護法を「至れり尽くせり」と表現するなどアイヌ民族差別を助長するような内容だったそうです(筆者は未見)。
これについて、セトラー・コロニアリズム(入植者植民地主義)の議論を深めるためアートワーカーや研究者らによる「意見箱プロジェクト」( https://odawaranodoka.com/100nenkinen)が、同社に意見書を送り、このたびその回答があったものです。
※団体名が「意見書プロジェクト」に誤記していたため訂正しました
平たく言うと、チ・カ・ホでは、民族差別を助長したりあおったりするような展示や催しは今後はできなくなることが確実でしょう。
小田原さんは「小さな一歩」と言いつつ、これが「前例」になると確信している―と記しています。
筆者もそう思います。
同じころ、札幌市の白石区民センターで同様の催しが開かれ、『アイヌ副読本『アイヌ民族:歴史と現在』を斬る 北朝鮮チュチェ思想汚染から子供を守れ』などという本を書いた医師の的場光昭氏の講演も行われています。
これについては、反対の意思表紙(スタンディングなど)が同センター前で展開されたことは、テレビニュースや新聞などでも報じられたので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
こちらに関しても、意見書プロジェクトが、「道民活動センターなど公の施設利用許可に関するヘイトスピーチ防止のためのガイドライン制定の要望書」を札幌市長と北海道知事に送りました。札幌駅前通まちづくり株式会社に意⾒書を送付しました。こちらは、まだ返答がないようです。
一般論になりますが、世の中には「表現の自由」「言論の自由」というものがあり、それは最大限に尊重されなくてはなりません。
しかし、言論の自由がいつでもどこでも全能というわけではないこともまた当然で、他の権利とぶつかることもしばしばです。算数のドリルではないので「どこからどこまで」というふうな線引きを簡単に行うわけにはいきません。
個人的には、チ・カ・ホのような、不特定多数の人が通過する場所での展示や表現には大きな制約が課されるのはやむを得ないことというか、当然のことだと思います。なので、区民センターのような、関心がある人がわざわざ足を運ぶ場所とはひとしなみにすることはできないでしょう。
公的機関が率先して差別に加担することは絶対にNGですが、差別的な主張をする団体に部屋を貸すのもダメ、ということまで言えるのかどうかまでは、議論を深める必要があると思っています。もちろん、団体が内輪の会を開くのと、一般の人を対象にした集まりを持つのとは、意味合いが異なります。
(公的機関じゃなくて民間施設を借りればいいという声もありそうですが、ニコンサロンの写真展中止事件などからも分かるように、むしろ民間のほうが火種を避けがちなので借りづらいという現実もあるのです。あまり要件を厳しくすると、例えばあくまで例ですが「天皇制に反対する市民の会」のような団体にも部屋を貸してくれなくなる可能性があることは、念頭に置いておいたほうが良いというのが筆者の考えです)
追記。差別する団体にも積極的に便宜を図れというのではなく、そこは対応策を考えたほうが良いですという意味です
いずれにしても、同プロジェクトの営みに敬意を表するとともに、あらゆる差別をするような人たちがいなくなりますようにというのが願いです。
差別するより、推しに夢中になっているほうが楽しいよ!
平たく言うと、チ・カ・ホでは、民族差別を助長したりあおったりするような展示や催しは今後はできなくなることが確実でしょう。
小田原さんは「小さな一歩」と言いつつ、これが「前例」になると確信している―と記しています。
筆者もそう思います。
同じころ、札幌市の白石区民センターで同様の催しが開かれ、『アイヌ副読本『アイヌ民族:歴史と現在』を斬る 北朝鮮チュチェ思想汚染から子供を守れ』などという本を書いた医師の的場光昭氏の講演も行われています。
これについては、反対の意思表紙(スタンディングなど)が同センター前で展開されたことは、テレビニュースや新聞などでも報じられたので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
こちらに関しても、意見書プロジェクトが、「道民活動センターなど公の施設利用許可に関するヘイトスピーチ防止のためのガイドライン制定の要望書」を札幌市長と北海道知事に送りました。札幌駅前通まちづくり株式会社に意⾒書を送付しました。こちらは、まだ返答がないようです。
一般論になりますが、世の中には「表現の自由」「言論の自由」というものがあり、それは最大限に尊重されなくてはなりません。
しかし、言論の自由がいつでもどこでも全能というわけではないこともまた当然で、他の権利とぶつかることもしばしばです。算数のドリルではないので「どこからどこまで」というふうな線引きを簡単に行うわけにはいきません。
個人的には、チ・カ・ホのような、不特定多数の人が通過する場所での展示や表現には大きな制約が課されるのはやむを得ないことというか、当然のことだと思います。なので、区民センターのような、関心がある人がわざわざ足を運ぶ場所とはひとしなみにすることはできないでしょう。
公的機関が率先して差別に加担することは絶対にNGですが、差別的な主張をする団体に部屋を貸すのもダメ、ということまで言えるのかどうかまでは、議論を深める必要があると思っています。もちろん、団体が内輪の会を開くのと、一般の人を対象にした集まりを持つのとは、意味合いが異なります。
(公的機関じゃなくて民間施設を借りればいいという声もありそうですが、ニコンサロンの写真展中止事件などからも分かるように、むしろ民間のほうが火種を避けがちなので借りづらいという現実もあるのです。あまり要件を厳しくすると、例えばあくまで例ですが「天皇制に反対する市民の会」のような団体にも部屋を貸してくれなくなる可能性があることは、念頭に置いておいたほうが良いというのが筆者の考えです)
追記。差別する団体にも積極的に便宜を図れというのではなく、そこは対応策を考えたほうが良いですという意味です
いずれにしても、同プロジェクトの営みに敬意を表するとともに、あらゆる差別をするような人たちがいなくなりますようにというのが願いです。
差別するより、推しに夢中になっているほうが楽しいよ!