![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/7c/953e38bd69ba50ee00bf7bd416a8d9aa.jpg)
本郷新記念札幌彫刻美術館で冬の恒例として毎年1月に開かれている「さっぽろ雪像彫刻展」の参加美術家・工芸家ら5人による作品が、ことしもさっぽろ雪まつりの大通会場に登場しました。
昨年と同じ6丁目会場です。
以前も書きましたが、さっぽろ雪まつり全体では、国際雪像コンクールを除けば、商業主義的な雪像やテレビ由来のキャラクターなどが多くを占めており、純粋に見て美しい物は意外と少ないのが実情です。この5基があることの意義は大きいと感じています。
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清水郁太郎「雲の船」 Cloud ship
童話の絵に出てきそうな、楽しい形状です。
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前田裕人「DENT?」
いろいろな方向から楽しめる複雑な形状です。いくつも表面を走る稜線がシャープです。
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清水宏章「Industrial wind」
こちらも見る角度によって、ねじのような塔が一つに見えたり二つに見えたりします。
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熊谷文秀「Echoes of Grow ~響きあう光」
熊谷さんは今年も、作品への穴の開け方が絶妙です。
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河﨑ゆかり「航海」(※ 﨑は崎の異体字)
鳥の羽ばたきのようにも船の出航のようにも見えます。
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それにしても彫刻美術館の前庭での制作・展示から息つく間もなくこちらの制作と展示は、大変なことだと推察します。作者の皆さまは、お疲れさまです。
雪像の状態がきれいな初日に行くのが良いのでしょうが、結局こんなに遅れてしまいました。
今年は札幌国際芸術祭のコーナーも6丁目に設けられ、コロナ禍で中止になった2020~21年の出品予定作家ニコラス・ロイ+カティ・ヒッパによる《Yukikaki Research Station》が展示されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/50/a89a1c6aaf1e54d75a2bb91f922c5f77.jpg)
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また、テント内にはアートユニット・フジ森《みんなのコード[雪・木・星]》の投影がなされていました。
画面左上には市内の小学校の名がクレジットされています。
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2025年2月4日(火)~11日(火)
さっぽろ雪まつり6丁目(札幌市中央区大通西6)
過去の関連記事へのリンク
■さっぽろ雪像彫刻展 2025 -SAPPORO SNOW SCULPTURE EXHIBITION (1月25~27日、札幌)
■さっぽろ雪像彫刻展 (2019)
■暮らしの中の真鍮・木・土・革 展 vol.7 (2018、画像なし)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■さっぽろ雪像彫刻展2017
■さっぽろ雪像彫刻展2016
■さっぽろ雪像彫刻祭2015
■木が語る (2014)
■さっぽろ雪像彫刻展 (2014)
■札幌雪像彫刻 (2010)
※以上、清水宏晃さん
■いすのゆめ (2009)
■はしご展 (2008)
※以上、清水郁太郎さん
■鉄と光の芸術祭2022
■森の匠展 熊谷文秀 (2021、画像なし)
■つながろう2018 TIME AXIS 時間軸
■つながろう2016 Hard/Soft
※以上、熊谷文秀さん
昨年と同じ6丁目会場です。
以前も書きましたが、さっぽろ雪まつり全体では、国際雪像コンクールを除けば、商業主義的な雪像やテレビ由来のキャラクターなどが多くを占めており、純粋に見て美しい物は意外と少ないのが実情です。この5基があることの意義は大きいと感じています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ad/c9764f4d13048f7c7daeffd4c4d51af0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/a3/6c149d62e6850651daf8b6830dc6b021.jpg)
清水郁太郎「雲の船」 Cloud ship
雲の船は長い長い旅をしている
時折見かけるのは 高い山の上
そこで大きな船体を休めている
船に乗っているのはたくさんの水の粒
水の旅 時も場所もこえて
船は全てのいのちのつながりを運んでいる
童話の絵に出てきそうな、楽しい形状です。
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前田裕人「DENT?」
立方体に無数の球体で削り取られた痕跡。その凹みは、空間の一部を失ったよ
うでいて、内側から外へ形が押し広げられる瞬間をも感じさせます。削ること
で生まれる静寂と、そこから広がる動的な力。この形状は、静と動、消失と生成が
同時に存在する不思議な世界を表現しています。
タイトル「DENT?」は、この形状に潜む矛盾と可能性に対する、見る人自身の答えを
求めています。
いろいろな方向から楽しめる複雑な形状です。いくつも表面を走る稜線がシャープです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/11/c599584a70d2bd411cf7df0465a02fa0.jpg)
清水宏章「Industrial wind」
人が作り出したものと、自然が作り出したもの。
バランスがとれているようでアンバランス。
人も自然が作り出したものなら、人工的なものと自然が作り出したものの
差異はなんだろうか?
などと考えながら、天然の雪で人工的な形に造形した。
光が双方の中和剤となって、光が生み出す陰影で美しく見えてほしい。
こちらも見る角度によって、ねじのような塔が一つに見えたり二つに見えたりします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/2b/d901b406da7e15d04c1f6f42e72a0b2c.jpg)
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熊谷文秀「Echoes of Grow ~響きあう光」
幾何学的な曲線から成る連続的な曲面は柔らかな陰影を生
み出し、光の照り返しは繊細な雪の白さを一層引き立てます。
冷たい雪の中に宿る静けさと光の暖かさを表現しようとデザ
インしてみました。
熊谷さんは今年も、作品への穴の開け方が絶妙です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/34/7789c7e94f385021557887c76fdb861d.jpg)
河﨑ゆかり「航海」(※ 﨑は崎の異体字)
作品の雪も
やがて空にのぼり
雲となり運ばれて
またどこかで雪や雨になるのでしょう
水は自由に
隔たりなくつながる地球
世界を巡ります
札幌を後にして
別の場所、別の海、別の国にたどり着く雪は
世界とつながる自然の物
雪の旅を思い
作品「航海」として表現してみました
鳥の羽ばたきのようにも船の出航のようにも見えます。
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それにしても彫刻美術館の前庭での制作・展示から息つく間もなくこちらの制作と展示は、大変なことだと推察します。作者の皆さまは、お疲れさまです。
雪像の状態がきれいな初日に行くのが良いのでしょうが、結局こんなに遅れてしまいました。
今年は札幌国際芸術祭のコーナーも6丁目に設けられ、コロナ禍で中止になった2020~21年の出品予定作家ニコラス・ロイ+カティ・ヒッパによる《Yukikaki Research Station》が展示されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/50/a89a1c6aaf1e54d75a2bb91f922c5f77.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/87/b8af62f903c237be180f8a7559fa0b4e.jpg)
また、テント内にはアートユニット・フジ森《みんなのコード[雪・木・星]》の投影がなされていました。
画面左上には市内の小学校の名がクレジットされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/ed/c489f794b18c9d2c91bf3c4501ecdc75.jpg)
2025年2月4日(火)~11日(火)
さっぽろ雪まつり6丁目(札幌市中央区大通西6)
過去の関連記事へのリンク
■さっぽろ雪像彫刻展 2025 -SAPPORO SNOW SCULPTURE EXHIBITION (1月25~27日、札幌)
■さっぽろ雪像彫刻展 (2019)
■暮らしの中の真鍮・木・土・革 展 vol.7 (2018、画像なし)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■さっぽろ雪像彫刻展2017
■さっぽろ雪像彫刻展2016
■さっぽろ雪像彫刻祭2015
■木が語る (2014)
■さっぽろ雪像彫刻展 (2014)
■札幌雪像彫刻 (2010)
※以上、清水宏晃さん
■いすのゆめ (2009)
■はしご展 (2008)
※以上、清水郁太郎さん
■鉄と光の芸術祭2022
■森の匠展 熊谷文秀 (2021、画像なし)
■つながろう2018 TIME AXIS 時間軸
■つながろう2016 Hard/Soft
※以上、熊谷文秀さん