北海道美術ネット別館

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2025年2月9日は雪降り

2025年02月10日 09時21分14秒 | つれづれ日録
 7、8日と微熱が出てしまい、どこにも外出できず、ギャラリー巡りが日曜日にまでずれ込んでしまいました。
 この日回ったのはいずれも同日が最終日です。
 
 9日は朝イチでギャラリー大通美術館へ。
 北星女子高の「はしどい展」とOB展、写真同好会展の三つ。「はしどい展」で顧問の波田先生(独立美術と全道展の会員)が15年ほど前の旧作を出品していました。

 2カ所目は大丸藤井のスカイホールで、北海道教育大学岩見沢校の卒業制作展
 油彩や書道もがんばっていましたが、映像・アニメーションが点数が少ないにもかかわらず大健闘。映像はひとりではできないので、少ない人数でお互い助け合いながらここまで作り上げたことはすなおにすごいと思いました。
 別項で。
 札幌展は9日で終了ですが、11日から16日まで岩見沢のまなみーるに巡回します。

 4丁目から市電に飛び乗り、ギャラリー&ショップ「馬と獅子」へ。
 札幌在住のイタリア人キュレーターによる「覚醒」展。
 米、ドイツ、フィンランド、オランダ、イタリアの作家によるペインティング、コラージュ、映像など。
 
  
 市電が目の前で発車してしまったので、「南19条西16丁目」まで歩いてジェイ・アール北海道バスの「循環円11 ロープウェイ線」に乗り、円山公園駅へ。
 ロープウェイ前で降りようとする外国人観光客とおぼしき2人連れを、運転手が「本日休業」の看板を指さして制止していました。藻岩山ロープウェーは風が強いとかなりの確率で止まります。
 
 
 円山公園駅バスターミナルで、数分後に来た同バスの「動物園線」に乗り継ぎ「総合グラウンド前」で降車。

 激しい雪の中を本郷新記念札幌彫刻美術館まで歩き「北の美大展(仮)」へ。

 クラウドファンディング時にSNSなどで話題になっていたマニフェスト的なテキストが相当ブラッシュアップされていたので、いずれ詳しく書くとして、とりあえずそのままあげておきます(←ここ、カタカナが多すぎて、頭の悪い人が書いたみたいで、なんか恥ずかしい。いや、おれが頭が悪いのは事実なんだけど)。
※誤解を招くおそれがあるため主語を補いました

 写真を載せたほうのテキスト↓はとてもいい文章なので、読んでください。



 展覧会については、別に文章を書かなくてはならないのですが、とりあえず箇条書きに印象をまとめておくと

・大谷、教育大岩見沢と札幌校、札幌市立大、シンクスクール、北海道芸術デザイン専門学校の計15人。つまり星槎道都大、北翔大、札幌デザイナー学院はいない

・現代アート的な制作手法の作品が大半で、いわゆるタブローや具象彫刻などは無い

・多くの出品者が、まじめで、周囲とのコミュニケーションのとりかたについて非常に悩んでいるような印象を受けた。ただ、その葛藤と視線が、社会に向けて広がっていかないのが、筆者からするとちょっともどかしい

・とはいえ、学生だけでこのような展覧会を始めたのはとても立派だし、皆さん見に行きましょう

 24日までです。


 彫刻美術館入口からジェイ・アール北海道バスで西28丁目駅へ。

 雪がひどくなり、さっぽろ雪まつりの会場に行って写真を撮っても雪まみれ(自分自身も画像も)になりそうなので、断念して、ト・オン・カフェへ。
 
 
 最終日のモリケンイチ セレクションvol.1 “into that good night”に滑り込み。
 ト・オン・カフェの中村一典さんが選んだ、2008年から10年ほどの間のモリさんの絵画。
 コンセプトを固めた近年の個展と異なり、ちょっと以前の作品を並べているので、少し静かな、というか、くつろいだ感じが会場に漂っていました。

 とくに、キツネのいる郊外の風景を描いた「家路」や、冬の疎林と一軒家を題材にした「あの日の場所」は、後年のモリさんが多用する彩度高めの赤や青といった色調を排した、いわば北方的な風景画で、ちょっと驚きでした。渡島管内大野町(現北斗市)を拠点に活動した画家の鵜川五郎を想起しました。


 この日はこれでおしまいで、まこまるの南区アート、SCARTSの東海大卒展、資料館には足を運べませんでした。
 以上5カ所で、今月は計27か所になりました(PARARELL MUSUEM の会場をそれぞれカウントしたため)。

 昼飯は食い損ねました。やれやれ。 


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