![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/9e/dc18c4cf9e757c40b548fda336f9a5c0.jpg)
北海道を代表する石の彫刻家、渡辺行夫さん(小樽在住)が、昨年の500m美術館での個展「資源カメラ」の第2弾を開いています。
先に石の彫刻家といいましたが、この10年ほどは、イタドリを材料にしています。
昨年、右肩を痛め「イタドリにしていて助かった。石なら持ち上げられない」と言います。もちろん、この事態を想定して素材を変えたのではありません。
道民の多くは知っていると思いますが、イタドリは道路沿いなどあちこちに生えて、やたらと大きくなる雑草の一種です。春先には姿かたちもありませんが、夏には人の背よりも伸び、秋には焼け跡のように立ち枯れます。
素材としては無尽蔵といえます。
「集積回路 b」と「集積回路 a」。
イタドリのチップ(かけら)を差し込んで作るタイプの作品。
2、3か月はかかるそうです。
左から「毛髪力 明るい未来を作るカモ a」「毛髪力 明るい未来を作るカモ c」「毛髪力 明るい未来を作るカモ b」。
東京電力福島第1原発事故で有名になった福島県双葉町のスローガン看板
「原子力明るい未来のエネルギー」
を皮肉っています。
後志管内の寿都町と神恵内村で進んでいる放射性廃棄物(いわゆる「核のごみ」)処分の問題について、渡辺さんには苦い思いを抱いているようです。
まんなかの毛髪の部分はシュロを用いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/c9/a2977ac06144936a73c874cf02055445.jpg)
手前の床には、巨大な手や足を模した「伝達装置」という作品が置かれています。
当初は壁に掛ける予定だったそうです。
人間の脳からの命令を伝達して、地球環境や自然に悪影響を及ぼしているのは手や足ではないかという思いがこめられているのだそうです。
個展タイトルの「資源カメラ」には、消費される資源の側も人間の行いを見ていますよーという警告のような意味が含まれています。
「森の目」シリーズも同様で、枝を剪定された街路樹の表面の模様がこちらを見ているようなさまを模して作った作品もあります。
札幌軟石によるフクロウの小品も展示しています。
道内外に巨大な石の彫刻を数多く設置してきた渡辺さんですが、街の貸しギャラリーで個展を開くのはめずらしいです。見られる人は、どうぞ足を運んでほしいと思います。
2025年2月4日(火)~9日(日)午前10時半~午後6時半(最終日~5時)
さいとうギャラリー(札幌市中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)
※H&Mのあるビルです
過去の関連記事へのリンク
「空間分度器」か「空中分度器」か。渡辺行夫作品の正しい題はどっち?ー2024年夏の旅(15)
旧寿原邸の玄関前にある渡辺行夫さんの作品 2023年7月16日(その3)(小樽)
渡辺行夫「ウスレユク記憶ノタメノ石積」 旭川の野外彫刻(8)
渡辺行夫「ドン・コロ」 ユカンボシ川河畔公園彫刻広場(3) (恵庭)
中山峠 森の美術館(2) 渡辺行夫「風紋のしるべ」 (喜茂別)
渡辺行夫「四角い波」 紋別・ガリヤ地区(2)
■石の意
■大山山頂園の作品
■時空車 ?
■ボノボノ
■陵線
■大山山頂園の作品
■大山山頂園の作品
■石・穴・弧・ずれ ?
■大山山頂園の作品
■空中分度器 ? 釧路の野外彫刻(14)
■レタラ・スペース 北海道のアーティスト50+6人展 (2024年1~2月)
■第2回 朝里川 桜咲く現代アート展 ■同じ展覧会 (2022、小樽)
■BENIZAKURA PARK ART ANNUAL 2020
■石彫刻の8人展 (2018)
■札幌のアーティスト50人展 (2017~18)
ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■渡辺行夫 イタドリ彫刻展 (2017)
渡辺行夫「木漏れ紅」 ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
旭川彫刻フェスタの公開制作を見てきた (2012)
■下町のコレクション展 2(2007)
■北海道立体表現展’06 (画像なし)
■北海道立体表現展'03(画像なし)
先に石の彫刻家といいましたが、この10年ほどは、イタドリを材料にしています。
昨年、右肩を痛め「イタドリにしていて助かった。石なら持ち上げられない」と言います。もちろん、この事態を想定して素材を変えたのではありません。
道民の多くは知っていると思いますが、イタドリは道路沿いなどあちこちに生えて、やたらと大きくなる雑草の一種です。春先には姿かたちもありませんが、夏には人の背よりも伸び、秋には焼け跡のように立ち枯れます。
素材としては無尽蔵といえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/32/ea1ec85413e099c499508e8d32499302.jpg)
「集積回路 b」と「集積回路 a」。
イタドリのチップ(かけら)を差し込んで作るタイプの作品。
2、3か月はかかるそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/6c/1039c6c558d7e9490aa3e151295b16fc.jpg)
東京電力福島第1原発事故で有名になった福島県双葉町のスローガン看板
「原子力明るい未来のエネルギー」
を皮肉っています。
後志管内の寿都町と神恵内村で進んでいる放射性廃棄物(いわゆる「核のごみ」)処分の問題について、渡辺さんには苦い思いを抱いているようです。
まんなかの毛髪の部分はシュロを用いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/c9/a2977ac06144936a73c874cf02055445.jpg)
手前の床には、巨大な手や足を模した「伝達装置」という作品が置かれています。
当初は壁に掛ける予定だったそうです。
人間の脳からの命令を伝達して、地球環境や自然に悪影響を及ぼしているのは手や足ではないかという思いがこめられているのだそうです。
個展タイトルの「資源カメラ」には、消費される資源の側も人間の行いを見ていますよーという警告のような意味が含まれています。
「森の目」シリーズも同様で、枝を剪定された街路樹の表面の模様がこちらを見ているようなさまを模して作った作品もあります。
札幌軟石によるフクロウの小品も展示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/1a/ecac64eaa021e9f07f3c71337d8f022d.jpg)
道内外に巨大な石の彫刻を数多く設置してきた渡辺さんですが、街の貸しギャラリーで個展を開くのはめずらしいです。見られる人は、どうぞ足を運んでほしいと思います。
2025年2月4日(火)~9日(日)午前10時半~午後6時半(最終日~5時)
さいとうギャラリー(札幌市中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)
※H&Mのあるビルです
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■大山山頂園の作品
■時空車 ?
■ボノボノ
■陵線
■大山山頂園の作品
■大山山頂園の作品
■石・穴・弧・ずれ ?
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■第2回 朝里川 桜咲く現代アート展 ■同じ展覧会 (2022、小樽)
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■渡辺行夫 イタドリ彫刻展 (2017)
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■北海道立体表現展’06 (画像なし)
■北海道立体表現展'03(画像なし)