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■伊賀信・青木広宙二人展 MASHUP Journey (2024年3月9~17日、札幌)=3月16日に訪れたギャラリーは7カ所(2)

2024年03月17日 13時29分39秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前)

 非常に精緻な幾何学的な立体作品をつくる伊賀信さんが、青木広宙さんとコラボレートした展覧会。

 青木さんが、超小型のライトを透明なチューブの中で順番につけていくシステムを構築し、伊賀さんの作品の影が壁に大きく映し出されてうつろっていきます。

 一昨年に札幌芸術文化交流プラザで艾沢詳子よもぎさわしょうこさんと組んで行った展示と、仕組みとしては同じですが、艾沢さんの作品が人間のようなやわらかいフォルムだったのに対し、伊賀さんは、細かな建築模型のようなスタイルで、投映される影のイメージはだいぶ異なります。
 
 
 また、光が物体の間を走ることで物体の影が壁を次々と移動していく―という手法自体は、カワクボリョウタさんの作品と共通しています。
 カワクボさんの作品は、模型列車に載せた光源が移動するもので、もっと郷愁を漂わせます。

 ところどころに、ごく小さな人のかたちがひそんでいます。
 直線のパターンの反復で作られていることの多い伊賀さんの作品にしては珍しいです。
 人のかたちをさがすのもおもしろく、また、幾何学的な造形が建物のように巨大なものにも感じられてきます。

 奥の壁には、伊賀さんの作るようなさまざまな幾何学的模様が、雪の結晶のようにゆっくりと降りてくる映像がずっと映し出されています。











 サブ展示室のほうには「不思議な生き物と形シリーズ」など伊賀さんの平面作品が並んでいました。
 


2024年3月9日(土)~17日(日)午前10時〜午後6時 ※火曜日休み
茶廊法邑 (札幌市東区本町1の1)

□G.A.A.L.サイト http://gaal.jimdo.com/
□Instagram makotoiga

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G.A.A.L Exhibition 2008
伊賀信個展(07年7月)

05年の個展
03年の個展(画像なし)
02年の個展(画像なし)


艾沢詳子+青木広宙 ―PLATFORM (2022)



茶廊法邑への道(アクセス=環状通東駅から)

・地下鉄東豊線「環状通東駅」2番出入り口から約800メートル、徒歩10分

・市立病院前、札幌駅北口などから中央バス「東63」(東営業所行き)に乗り「北8条東17丁目」で降車、約680メートル、徒歩9分

、バスセンターから中央バス「東3」(東営業所行き)に乗り「北8条東17丁目」で降車、約680メートル、徒歩9分

・中央バス「東3」、「56」(札幌駅前―豊畑)で「本町1条4丁目」降車、約670メートル、徒歩9分

・地下鉄南北線「北18条駅」で、中央バス「東62 本町線 東営業所行き」に乗り継ぎ、「本町2条1丁目」降車、約470メートル、徒歩6分

※駐車スペースが店の前と後ろ側にあります


(この項続く) 


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