(承前)
2018年1月27日の続き。
古書会館から都営地下鉄の神田神保町駅へ向かったのだが、けっこうつらいものがあった。
なにせ世界最大級の古書のマチ(新刊書店もあるけれど)。各書店のワゴンにたくさんの本が並んでいる。
以前の筆者なら、それらの物色を楽しみ、じっくりと探しては何冊かを買っただろうけど、なにせ筆者の家は本であふれかえっていて、これ以上置くスペースがほとんどない。
物欲を抑えて通り過ぎるのが大変だった。
中平卓馬の評論集(植物図鑑じゃないほう)をいったん手に取ったが、思い直して、棚に戻した。
それにしても若い頃の記憶というか習慣とはおそろしいもので、無意識のうちに足は岩波ホールの看板のあるほう(神田神保町駅の出入り口)へと向かっていったのだった。
次の目的地は、IPG の川田喜久治展。
この写真ギャラリーの最寄り駅は、都営大江戸線の赤羽橋駅だが、神保町から出ている都営三田線は、大江戸線と交叉するだけで、接続する駅がない!
札幌で言えば、大通で地下鉄が交叉しても、乗り換えられないようなものではないか(もっとも、東京の地下鉄路線図を見ていると、類似の例は意外とある)。
もし都営三田線で赤羽橋まで行こうとしたら、三田で都営浅草線に乗り換え、次の大門で大江戸線に乗り換えるという、はなはだ面倒なことをしなくてはいけないのだ。
都営三田線の御成門駅で降りて歩こうかとも思ったが、けっこう距離がある。
地図とにらめっこした末、ようやくひらめいた。
都営三田線に乗り、日比谷でメトロの日比谷線に乗り換えて、神谷町駅で降車すれば、乗り換えが1度で済んで、しかも早く行けそうなのだ。
神谷町駅は、霞ケ関と六本木の間にある。この両駅は何度も利用したことがあるけれど、神谷町での下車は記憶にない。
地上に出て、第二京浜を南下していく。
東京タワーが近くに見える。
あたりはオフィス街とも住宅街ともつかない一帯だが、古い建物は再開発計画にかかっているようだ。
飯倉の交叉点を渡り、さらにまっすぐ南へ坂を下っていく。
交叉点から2本目の小道を右に折れると、ギャラリーが入っているビルがある(写真は、なぜかピンが甘い)。
ボタンを押してインタホンを通さないと中に入れないので、一瞬ビビるが、こちらが何も言わないうちに
「どうぞ~」
と声がして、自動ドアが開いた。
(この項続く)
2018年1月27日の続き。
古書会館から都営地下鉄の神田神保町駅へ向かったのだが、けっこうつらいものがあった。
なにせ世界最大級の古書のマチ(新刊書店もあるけれど)。各書店のワゴンにたくさんの本が並んでいる。
以前の筆者なら、それらの物色を楽しみ、じっくりと探しては何冊かを買っただろうけど、なにせ筆者の家は本であふれかえっていて、これ以上置くスペースがほとんどない。
物欲を抑えて通り過ぎるのが大変だった。
中平卓馬の評論集(植物図鑑じゃないほう)をいったん手に取ったが、思い直して、棚に戻した。
それにしても若い頃の記憶というか習慣とはおそろしいもので、無意識のうちに足は岩波ホールの看板のあるほう(神田神保町駅の出入り口)へと向かっていったのだった。
次の目的地は、IPG の川田喜久治展。
この写真ギャラリーの最寄り駅は、都営大江戸線の赤羽橋駅だが、神保町から出ている都営三田線は、大江戸線と交叉するだけで、接続する駅がない!
札幌で言えば、大通で地下鉄が交叉しても、乗り換えられないようなものではないか(もっとも、東京の地下鉄路線図を見ていると、類似の例は意外とある)。
もし都営三田線で赤羽橋まで行こうとしたら、三田で都営浅草線に乗り換え、次の大門で大江戸線に乗り換えるという、はなはだ面倒なことをしなくてはいけないのだ。
都営三田線の御成門駅で降りて歩こうかとも思ったが、けっこう距離がある。
地図とにらめっこした末、ようやくひらめいた。
都営三田線に乗り、日比谷でメトロの日比谷線に乗り換えて、神谷町駅で降車すれば、乗り換えが1度で済んで、しかも早く行けそうなのだ。
神谷町駅は、霞ケ関と六本木の間にある。この両駅は何度も利用したことがあるけれど、神谷町での下車は記憶にない。
地上に出て、第二京浜を南下していく。
東京タワーが近くに見える。
あたりはオフィス街とも住宅街ともつかない一帯だが、古い建物は再開発計画にかかっているようだ。
飯倉の交叉点を渡り、さらにまっすぐ南へ坂を下っていく。
交叉点から2本目の小道を右に折れると、ギャラリーが入っているビルがある(写真は、なぜかピンが甘い)。
ボタンを押してインタホンを通さないと中に入れないので、一瞬ビビるが、こちらが何も言わないうちに
「どうぞ~」
と声がして、自動ドアが開いた。
(この項続く)