擬人化した動物を木彫で制作し、さらにそれを写真に撮影して同時に展示する-という手法で独特の空間をつくりだす北広島の山本祐歳さん。
個展を年に複数回ひらくなど、旺盛な活動を続けています。
今回は、6月に札幌市西区山の手のギャラリー倫土(ろんど)でひらいた個展 metamoric animal XIII Liaison を、室内で再構成したようなおもむきの個展となっていました。
動物ばかりだった山本さんの木彫も、最近は建物などもモティーフになっています。
冒頭画像は、新作「内的空間群」。床面に直接置かれています。表面には胡粉が塗られ、白くなっています。
このタイトルからも、倫土の開放的な空間とは異なったギャラリー空間ということを、作者が非常に意識していることがわかります。
「動物がいませんね」
と言うと
「外側を徘徊(はいかい)しているのかも」
と、いたずらっぽく笑っていました。
縦に細長い板を並べた抽象画「vert 緑」は、倫土の印象を絵にしたもの。
下の画像に見える写真も、倫土で撮ったものです。
緑に囲まれた倫土での個展を、室内で再構成したのが、今回の個展だったといえるかもしれません。
エントリのアップが遅くなったことをおわびします。
2009年10月9日(金)~13日(火)午前11:00~午後7:00(最終日は午後5:00まで)
アートスペース201(中央区南2西1 山口中央ビル6階 地図B)
□metamoric animalサイト http://www10.plala.or.jp/metamor/index.html
■metamoric animal XIII Liaison (2009年6月)
■metamoric animal XII タダ・ミル(2008年5-6月)
■Metamoric Animal グレイの内から(07年11月)
■Metamoric Animal XI RED-あたたかな水色(07年9月)
■metamoric animal XI wood carving “Tasting”&“BAZAR” (07年3月)
■山本祐歳 Metamoric Animal X(06年)
■SWING(04年、画像なし)