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■道都大学中島ゼミ 共振展 (4月7日まで)

2008年04月07日 06時13分28秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 斬新かつバラエティーにとんだシルクスクリーンと染色の作品を生み出している道都大の中島ゼミ。以前は、札幌市民ギャラリーでのゼミ展と、道展などの公募展がおもな発表舞台でしたが、近年は「他流試合」といえばよいのか、学生やOBの2人展、グループ展を頻繁にひらくようになっています。

 今回は、いずれも現役学生の石井誠さんと大泉力也さんのふたりが、4プラ7階のアートショップ華AGRAが狸小路2丁目に開設した小さなギャラリーで、展覧会をひらいています。

 ふたりとも、大半が新作。
 版画以外に、初めて手がけたという油絵(アクリル)も展示しています。

 なお、あらかじめおことわり&おわびしておきますが、会場の照明が暗いことなどもあり、あんまり写真の出来はよくありません。ごめんなさい。

 
           

 石井さんの作品のうち大きなものは、いずれも音楽を題にしています。
 黒く太い線を画面全体に配置することにより、以前にくらべ重量感のある画面になっています。
 とても抽象的でありながら、リズミカルで、風景のような広がりを感じさせるのは、石井さんならではだと思います。
 「考えながらアドリブで制作していく部分が大きいので、エスキスなどはあまり描かない」
という石井さんでした。

 なお今回は、キャラクター系の作品は1点だけ。回転すし屋で奇天烈な生き物たちがにぎやかに動き回っています。


           

 大泉さんは、2月の「版’s SEVEN」展では、ロスコを思わせる矩形の連なりが印象的な作風でしたが、今回は曲線で囲まれた図形のかさなりが主軸になっているようです。
「まだ制作を始めて日が浅いので、いろんなことをやってみようと思っているんです」
とのこと。
 画面中央の「共犯者」などは、本人も「忘れた。10以上だけど15はいってないと思う」と話すぐらい多くの版を重ねています。なるほど、画面の半分ほどを占める緑の色面は、それぐらい重ねたからこそ、深みが感じられるのだと納得しました。


 


08年4月1日(火)-7日(月)12:00-20:00(初日15:00-、土・日曜11:00-、最終日-18:00)、水曜休み
Hanaagra Gallery(中央区南3西2 ニコービル2階)




□under hippos.(石井さんのサイト) http://members.jcom.home.ne.jp/3716975201/

道都大学中島ゼミ版’s SEVEN(08年2月)=2人とも出品

第44回道都大学中島ゼミ展(07年8月)
第42回道都大学中島ゼミ展(06年、画像なし)
第40回道都大学中島ゼミ展(05年)


第3回茶廊法邑ギャラリー大賞展(07年7月、画像なし、石井さんが入賞)
House展 華やかな作家たち(07年5月、画像なし、石井さんが出品)
第4回学生STEP(06年、石井さんが出品)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございました。 (石井 誠)
2008-04-08 05:34:15
展示ではエントリで記述されているとおり、
照明など多くの問題点があり、すいません。

展示にお越しいただき、
また、とても早いエントリ掲載ありがとうございました。

大泉共々、今後も精進いたします。
失礼致しました。
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いつもご丁寧に (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-04-08 12:55:01
石井さんは若いのに、すごく礼儀正しい方ですね。
いつもありがとうございます。

こちらこそ、掲載が遅くなってすいません。

でも、写真を大きくしたら、石井さんの作品が見える程度にうつっていたので、ちょっと安心しました(笑)。
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