北海道美術ネット別館

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■宮崎むつ展 (11月16日まで)

2008年11月13日 23時41分12秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 昨年暮れにおなじ会場で見た個展がすばらしかったので、ことしも期待していましたが、期待どおりの見ごたえある展覧会でした。初冬の季節に、心のあたたまるというか、癒やされる抽象画だと思いました。

 わたしが宮崎さんの作品を初めて拝見したのは1996年のようなので、それ以前の、植物を題材にした絵の時代は知らないのです。
 近年の作品は、ボールペンで画面いっぱいに、縦横の線をびっしりと引いた後、絵の具で飛沫を散らすというもの。ボールペンによる線と絵の具の飛沫を、何度も何度も繰り返して得られる画面は、非常な深みを感じさせます。
 
 冒頭の画像は「命の輝き 地」(S40)。


               

 「命の輝き 天空」(S100)。

 宇宙に浮かぶ星雲のように見えます。
 点の色がさまざまなためか、前進と後退を繰り返すような幻惑感があり、見ていて飽きません。
 さらに、地の藍色が、どこまでも深遠な広がりをたたえています。


           

 この画像は1階の展示風景。
 「命の輝き・宙」(S40)、「命の輝き」(S10)、「静けさに戻る 森」(S10×2)=左から

 2階にも「命の輝き・祈り」(M40×2)、「心の安らぎ」(F4×3)が展示されています。

 写真では、ボールペンの線などは、まずわかりませんので、会場にぜひ足を運んでほしいと思います。


2008年10月29日(水)-11月16日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み

ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)


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