昨年暮れにおなじ会場で見た個展がすばらしかったので、ことしも期待していましたが、期待どおりの見ごたえある展覧会でした。初冬の季節に、心のあたたまるというか、癒やされる抽象画だと思いました。
わたしが宮崎さんの作品を初めて拝見したのは1996年のようなので、それ以前の、植物を題材にした絵の時代は知らないのです。
近年の作品は、ボールペンで画面いっぱいに、縦横の線をびっしりと引いた後、絵の具で飛沫を散らすというもの。ボールペンによる線と絵の具の飛沫を、何度も何度も繰り返して得られる画面は、非常な深みを感じさせます。
冒頭の画像は「命の輝き 地」(S40)。
「命の輝き 天空」(S100)。
宇宙に浮かぶ星雲のように見えます。
点の色がさまざまなためか、前進と後退を繰り返すような幻惑感があり、見ていて飽きません。
さらに、地の藍色が、どこまでも深遠な広がりをたたえています。
この画像は1階の展示風景。
「命の輝き・宙」(S40)、「命の輝き」(S10)、「静けさに戻る 森」(S10×2)=左から
2階にも「命の輝き・祈り」(M40×2)、「心の安らぎ」(F4×3)が展示されています。
写真では、ボールペンの線などは、まずわかりませんので、会場にぜひ足を運んでほしいと思います。
2008年10月29日(水)-11月16日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)
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■2002年の個展(画像なし)