金内さんは苫小牧在住の新道展会員。札幌での個展は10年ぶりとのことです。会場に入ると、どの作品にもさまざまな諧調の緑が使われ、目を奪われます。
聞けば、金内さんは、緑色そのものよりも、木が好きなようです。
「ことばにするとつまらないのですが、衛星写真で見ると砂漠化で地上の緑がどんどん減っていることなどが心配です」
といって、金内さんの絵は、環境問題を直接アピールしているものではありません。デフォルメされた木と、さまざまな調子の緑色が織り成す音楽のようなものだと筆者には感じられました。
冒頭の写真の右は「白い影」。鳥のフォルムがきまっています。
中央は「気」。水色の、垂直の線は、何をあらわしているのでしょうか。
左側の「木」は、わりあい平面的に処理された作品が多い中で、遠景の木々を描いて遠近感を出しているめずらしい1点。手前に3本の木が描かれ、からみあっています。オレンジ系の空とイエローオーカー系の大地もうまく調和しています。
「空間感みたいなものを出したかった」
と金内さんは話していらっしゃいました。
つぎは「慟哭の森」。
3年前にご主人を亡くされたときの作品だそうです。
わりあいすっきりと整理されたほかの絵にくらべると、さまざまなモティーフがぎっしりと詰め込まれています。未整理なぶんだけむしろ、作者の思いがつたわってくるようでした。
6月12日(月)-17日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
聞けば、金内さんは、緑色そのものよりも、木が好きなようです。
「ことばにするとつまらないのですが、衛星写真で見ると砂漠化で地上の緑がどんどん減っていることなどが心配です」
といって、金内さんの絵は、環境問題を直接アピールしているものではありません。デフォルメされた木と、さまざまな調子の緑色が織り成す音楽のようなものだと筆者には感じられました。
冒頭の写真の右は「白い影」。鳥のフォルムがきまっています。
中央は「気」。水色の、垂直の線は、何をあらわしているのでしょうか。
左側の「木」は、わりあい平面的に処理された作品が多い中で、遠景の木々を描いて遠近感を出しているめずらしい1点。手前に3本の木が描かれ、からみあっています。オレンジ系の空とイエローオーカー系の大地もうまく調和しています。
「空間感みたいなものを出したかった」
と金内さんは話していらっしゃいました。
つぎは「慟哭の森」。
3年前にご主人を亡くされたときの作品だそうです。
わりあいすっきりと整理されたほかの絵にくらべると、さまざまなモティーフがぎっしりと詰め込まれています。未整理なぶんだけむしろ、作者の思いがつたわってくるようでした。
6月12日(月)-17日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
そうですね、また金内さんの個展を見てみたいですね。
あれから五年。また一区切りの変容がたのしみです。