北海道美術ネット別館

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2023年11月5日に訪れたギャラリー等は5カ所

2023年11月07日 09時44分08秒 | つれづれ日録
 すみません、またブログ更新が遅れだしています…。

 自家用車で道立文学館に行くのは初めて。
 駐車スペースは8台分しかないですが、止めることができました。

 ここで「『スーホの白い馬』の画家 赤羽末吉」のほか、ロビーに展示してあった「みやこうせい写真展―マラムレシュ 世界の中心」と、文化週間のため無料になっていた常設展を見ました。
 赤羽末吉については別項で書きたいです。
 筆者は「スーホ」を初めて読んだのが2年前なので、とくに思い入れもないのですが、白馬(どうして名がないのだろう)を夜通し介抱する場面の絵が他と異なって、全体が沈んだ水色で覆われてモティーフが淡い輪郭線で描かれているといった描法の工夫がされているのが目を引きました。

 みやこうせい写真展は、ルーマニアの農村地帯を長年にわたって撮り続けた、おそらくモノクロフィルムによる写真が30枚ほど展示してありました。
 ルーマニアは1989年まで社会主義国でしたが、その工業化の波もこの地方までは届いていなかったみたいで、素朴な民族衣装や木造の教会、結婚式のようすなど、まるでブリューゲルの絵を見ているようでした。

 常設展では、正木基さん(道立近代美術館→目黒区美術館の学芸員)から寄贈されたという、1980年ごろの映画関連資料に目を奪われました。
 リアルタイムでいると気づかないものですが、駅裏8号倉庫、JABB70ホール、オブジェクティフ、映像通り魔など、あの時代の札幌の自主映画シーンは熱かったんだなと感服。ただ、資料だけだと「わかる人にしかわからない」ので、活用されたらいいですね。
 また、新規寄贈品として、本郷新が札幌の風景を描いたスケッチ4点(船山馨旧蔵の由)も展示されていました。

 いつも展示されているものでは、やっぱり吉田一穂の詩がいいなあ。

 ギャラリーエッセの北側のコインパーキングに車を入れました。
 エッセ(笠木玉泉展)
→大丸画廊
→エッセ・ミニギャラリー( HOKKAIDO PHOTO FESTA2022 ポートフォリオレビューファイナリスト選抜展=原愛花/吉田篤司)

 笠木さんは、北大卒で、東京在住。分類すれば前衛書ということになるのでしょうが、にじみを生かした画面は、むしろ先鋭的な抽象絵画のようです。「SPACE」とか、どうやって描いたのだろう?
 「生」など墨象的な作品もありました。

 円山方面へ。
 北1西22のコインパーキングに駐車し、カフェエスキスで瀬川葉子展
 瀬川さんは相変わらず寒色の使い方が絶妙。



 エスキスではかぼちゃのアイスクリームを食べました。

 以上、いずれも終了しています。

 再び札幌駅周辺に戻り、55パーキングに車をとめて、紀伊國屋書店札幌本店で小原真史「帝国の祭典―博覧会と<人間の展示>」(水声社)と大山エンリコイサム「ストリートの美術」(講談社選書メチエ)を購入。

 エルプラザ4階で、「カティンの森のヤニナ」(河出書房新社)を書いたノンフィクション作家小林文乃さんと、ソ連・ロシア史家の富田武さんによる講演会を聴きました。


(以下、続くかも。これで11月に入ってから足を運んだギャラリーは15カ所になりました)


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