まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

ゆりかごの歌 かんざきゆうこ

2010年05月14日 | 自然
ゆりかごの歌 かんざきゆうこ


5月14日
○種痘記念日
1796年のこの日、イギリスの外科医ジェンナーが初めて種痘の接種に成功した。

 

 種痘の登場以前は、天然痘は最も恐ろしい病気の一つだった。発症すると、高熱に引き続いて、全身に化膿性の発疹ができるため、運良く治った人もあばた面になった。

 以前より、一度天然痘にかかった人は、二度とこの病気にならないことが知られていた。また、ジェンナーは、乳絞りの女性から牛痘にかかると天然痘には罹からないことを聞いた。そこで、牛痘にかかった乳絞りの女性サラ・ネルムズの手の水疱からとった膿を、近所に住んでいた8歳の男児フィップスの腕に接種した。10日後に発症したがすぐに治癒し、その後天然痘を接種しても感染しなかった。この実験は、学会には認められなかったが、ジェンナーは貧しい人たちに無料で種痘の接種を行い、次第に認められるようになった。

 天然痘による死亡者は劇的に減少し、1979(昭和54)年10月末に世界保健機構(WHO)によって根絶が確認された。

 

 また、この日は「温度計の日」でもある。水銀温度計を発明し、華氏温度目盛り(°F)に名前を残すドイツの物理学者ファーレンハイトの、1686年の誕生日。

 華氏温度は、塩化アンモニウムを寒剤として得られる当時人間が作り出せた最低温度を0度、人間の平均体温を96度とし、その間を等分して得られる。この温度目盛りによると、水が凍る温度は32度、沸騰する温度は212度となる。ファーレンハイトが1724年に発表し、現在では主にアメリカ・カナダ・イギリスで用いられている。

 

 中国では、ファーレンハイトに華倫海の字を当てたことから、「華氏」と呼ばれるようになった。ちなみに、摂氏温度(せっしおんど、せしおんど)というのは、セルシウス度(セルシウスど、記号:℃/°C)とは温度(セルシウス温度)の単位である。欧米では考案者の名前から「セルシウス度」と呼ばれており、日本などではセルシウスを中国語で書いた摂爾修斯(摂尓修斯、繁体字:攝爾修斯、簡体字:摄尔修斯)から摂氏温度(せっしおんど、せしおんど)というている。

 例えばセルシウス度による温度は、日本語では「15℃」または「摂氏15度」という。「C」または「摂氏」を省略しない書き方が正式であるが日常生活においては単に「15度」と表現することも多く、同様に「度」という表現を用いるファーレンハイト度(華氏温度)や角度と混同される恐れがある。英語では“fifteen degrees Celsius”または“fifteen degrees centigrade”と読み、"15 deg C"と略記する。日本語の場合にも科学の学術の発音では上記誤解を避けるため「度C:ドシー」と呼ぶこともある。

 

 さらにこんな日までもある。「イエローデー [韓国]というものがそれ。4月14日の「ブラックデー」を過ぎても恋人ができなかった男性は、この日に黄色い服を着てカレーライスを食べないと恋人ができないと言われている。

 ローズデー [韓国]というのは、2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデー、4月14日のブラックデーを経て、この日までにカップルになった男女が、この時期に満開となる薔薇を贈りあう日。

 

じゃぁ、また、来週に会えるといいね。

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