今日午前、インドネシア近海でAirasia機が消息を絶った。どこかに不時着しているのならよいが、年末にまた大きな事故になりそうだ。今年はマレーシア航空機の遭難があり近年にない航空機事故の年として記憶されることになりそうだ。自分は過去40年以上、公用、私用でずいぶん飛行機を利用してきたがこういうことがあるとこれからの飛行機の利用にいささか躊躇してしまう。ただ、これまで航空機事故に遭遇した友人、知人は全くいないのは幸運だと言えるだろう。
航空機事故で思い出すのは、1999年、米国勤務が始まって間もないころにケネディ元大統領の長男、JFKジュニアがケネデイ家の別荘に行く途中に自分の操縦する小型飛行機が墜落した事件だ。当時のクリントン大統領が米国空軍まで動員して大捜索を行った。ニュージャージーの飛行場から夕刻飛び立ったのだが、視界が不良で操縦を誤って海に激突したのだろう。かれの飛行機操縦経験はまだ極めて浅かったからだ。
あの時は米国全体が喪に服していた。そしてケネデイ家の悲劇がいまだに終わっていないのだと米国民は知らされたような気がしていた。しかしながら今思えば、あの時は米国もまだ輝いていた。その後の911テロ、アフガン・イラク戦争、ロシア・中国の跋扈と、ここ15年、何もよいことはなかったように思う。