回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

老いを感じるー「めぐり逢わせのお弁当」から

2014年12月29日 15時56分49秒 | 日記

インド映画といえば昔見た「インドへの道」が今でも強烈な印象を残している。しかしそれ以外でインド映画を観る機会はなかった。ところが、たまたま先月、ロンドン行のJAL便で見た「めぐり逢わせのお弁当」は久しぶりに見たインド映画、そしてとにかく名作だった。一握りの登場人物だけで想像力が広がりどんどんと引き込まれてしまった。ありえないような偶然なのだが、それを許したくなるようなストーリー展開。主人公の男女が物語が進むにつれてますます魅力的に見えてくるところにこの映画の秀逸さがあるのだろう。

しかしながら、この映画で最も印象に残ったのは、主人公の男、サージャンがイラにレストランで実際に会うことを止めてしまう理由だ。彼が朝、ひげをそっていたら父親のと同じ匂いを感じてしまった。そして自分の老いを確信してまだ若いイラには似つかわしくない、として盛り上がってきた逢瀬を諦める場面。

誰でもいつかは老いを感じてしまう瞬間がある。それがサージャンの場合には髭剃りのにおいだったわけだ。自分の場合、いつ、何で、どのように感じるのだろうか。

http://lunchbox-movie.jp/

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