こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

絵手紙

2015年04月07日 15時32分07秒 | 絵手紙
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詩・ラスト・スパート

2015年04月07日 14時14分47秒 | 文芸
ラスト・スパート

いつも
待っていた
そして
待ちぼうけ
そんな
人生だった
もう
待たない
だって
時間が勿体ない
ほら
いくらもないだろう
そう
ぼくの余生
だから
待ってられない

悔いなく
ゴールするために
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コラム・男の家事

2015年04月07日 10時08分25秒 | 文芸
コラム・男の家事

 夫が定年退職してスーパーのパートに。働く時間は大幅に減った。時間のゆとりが出来たので、わが家の食事作りは、彼が一手に引き受けた。夫は調理の仕事に従事していたから、料理はお手のものだ。しかし、家庭料理はまた勝手が違う。
 カレーやハンバーグなど、夫が得意とする同じメニューが繰り返された。子どもたちは少々げんなり。家族の顔色を悟ったのか、あるいは夫自身もまずいと感じたらしい。そこでネットやレシピ本を引っ張り出した。
 さっそく炊き込みご飯やちらし寿司、グラタン、パスタ、中華風惣菜店と新メニューが続々。初めての料理も「家族に美味いものを!」と夫の思いが込められてご馳走に。
 この変化には子どもらが大喜び。たまに母親のわたしが作ると、「おとうさんの方が美味しい」と歓迎とはいかない。
 キッチンもすっかり変わった。調理器具も使いがってよく整理された。食費も、チラシや店頭でしつこく値段比較のうえ買ってくれる。かなり節約になった。男の家事も捨てたものじゃない。
 この調子なら、いっそ掃除も洗濯もと欲が出そうになるが、それは止した。主婦業の完全譲渡は、家庭でわたしの存在場所がなくなりかねないからだ。
(読売・言わせて掲載)
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コラム・ふら~っと散歩のススメ

2015年04月07日 00時05分21秒 | 文芸
コラム・ふら~っと散歩のススメ 

定年退職して、しばらくすると、「ハッ!」と気づいた。何にもないのだ、自分のすることが。したいことも…ない。家でゴロゴロも、長くなると飽きるし、家族の嫌みを聞き流しながらで、空しいだけだ。
(これは大変だぞ。まだ十年以上も生きていかなければいけないのに、どうする?)
 ふら~っと家を出た。目的もなく歩いた。いつの間にか辿り着いたのは……。
 廃止寸前まで追い詰められながら、図太く生き残った国鉄赤字ローカル路線。今は北条鉄道に変身して一時間に一本レールバスを走らせている。その始発駅、北条町駅の駅舎だった。高校の通学や勤め始めた加古川へ行くのに、毎日利用した駅舎は、もうアk下も形もない。立派なビルになっている。
 ふと思いついた。学校につながる乗り継ぎ駅まで五つの小さい駅がある。その駅舎はどうなっているだろうか?懐かしい思い出を追っかけ巡ってみよう!……かと。
 線路に沿って歩いた。田園地帯のど真ん中を縦断するレールバスの軌道の側道や、農道、あぜ道…と、その場任せで歩いた。
 時々レールバスが一両仕立てでとことこと走る。のんびりした風景が続く。いつしか心は穏やかな癒しを手にしていた。
 北条鉄道の終着駅、粟生駅に辿り着いた時、わたしが余生の日々に感じた焦燥感は微塵もなかった。胸を張ると、生きている実感があった。晴れ晴れした気持ちはいつ以来だろうか。
プラットホームにレールバスが到着スト、ぞろぞろと乗客が降り立った。学生の姿がかなり目立つ。わたしが通ったように彼らも頑張っている。あの頃の記憶が鮮やかに蘇る。
あの日以来、ローカルトレイン北条鉄道の沿線ウォークは、今も続いている。生きることであくせくする日々のストレスを忘れさせてくれる。四季折々の魅力を惜しげもなく楽しませてくれる、何とも贅沢な散歩である。
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