こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

コラム・遠足

2015年04月17日 22時07分04秒 | 文芸
 小学一年生。生まれて初めての遠足を控えた前の夜、えらく高揚してなかなか眠れない。やっと眠ったかと思うと、台所の音に目が覚めた。母が遠足に行くわたしのために、いつもと違うお弁当作りに頑張る姿があった。
 田舎の小学校で一クラス二十人。行く先は村の神社。それでも心はウキウキしっ放しである。ワイワイガヤガヤと、担任の先生の気苦労も知らず、賑やかな一行だった。
 山の中にある河上神社は面白い岩がたくさんあった。鏡岩、畳岩、そして揺るぎ岩。ふだん悪ガキ仲間としょっちゅう遊びに来る場所だった。それでも先生や級友と一緒の遠足では、まるで別世界に思えた。見慣れた風景なのに、新鮮な驚きをひとつひとつに感じた。
 畳岩で弁当を広げた。先生を囲み、ぺちゃくちゃ。みんなの仲はいっぺんに縮まった。
 楽しい時間も終わり、さあ帰ろうとなった時に襲ったなんともいえぬ寂しさと未練。あれは子どもの純粋な気持ちだったのだろう。
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絵手紙

2015年04月17日 02時21分00秒 | 趣味的ライフ
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コラム・新婚引越し風景

2015年04月17日 00時20分26秒 | 文芸
新婚引っ越し風景 

結婚が急に決まると、新居探しは大慌て。やっとこさ、結婚式の一週間前に見つかった。
 住むところが決まれば、新婚旅行から帰ったらすぐ生活が出来るように家具や小物を運びいれて置く。
 友人が一度お世話になった引っ越し屋さんは、すぐ駆けつけてくれた。今住んでいるわたしと妻、両方のアパートからの引っ越しだ。まるで自分が引っ越しするように懇切丁寧な対応をしてくれた。
 引っ越しは結婚式の三日前。用意された二台の車で、両方から同時に荷を運んだ。新居で待っていた私と妻は、到着のトラックに驚いた。紅白の幕が荷台を覆っている。注文していないのに、引っ越し屋さんの好意だった。
 引っ越し屋さんに友人、わが夫婦と、みんなの力を合わせて荷物を運び入れた。
 結婚旅行も滞りなく終えて、帰り着いたのは、用意万端の新居。目の届いた引っ越しは、ちゃんと幸せを約束してくれていた。
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