こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

川柳

2015年04月19日 18時15分34秒 | 文芸
惚れなおす 老妻が弾く ピアノの音

ピアノ買う 甲斐性なしの 父悲し

愛娘 ピアノの腕を どう?褒める  

発表会 下手なピアノが 眠気呼ぶ

変わったよな ピアノ弾ければ 人生は 
  

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詩・青春があった

2015年04月19日 15時01分35秒 | 文芸
青春があった

突如
ザワーッと襲う
胸に
たまる
得体のしれぬもの
不安に
つつまれる日々があった

ポロリと
落ちた涙が
ひとつぶ
熱い!
あの感触は
生きることを
さししめしていた

それが
青春と
いうものだった
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コラム・ガードマンお父さんはゆく!

2015年04月19日 11時45分46秒 | 文芸
ガードマンお父さんはゆく!

「ただいまー!」
 小学一年生の末娘が、元気いっぱいにご帰還だ。他の家族は留守でも、必ず夜勤明けのお父さんが待っていてくれるのを判っている。
 といっても父親と遊ぼうというわけではない。もうずいぶん遊んできている。
学校から帰ったら、急いでおやつに、宿題を手早く済ませると、居ても立ってもいられないといった落ち着きのなさで、さっそく父親にお伺いを立てる。
「お父さん、遊びに行っていい?」
「どこで?」
「リエちゃんとこ」
「わかった。危ないとこ行くんじゃないぞ」
「うん!」
 父親の許可を得ると、もう父親に用はない。バタバタと表に飛び出して行く。
 夕方五時近くまで、とことん遊び回る。わずかな残り時間も惜しんで、ぎりぎりまで精いっぱい友だちと遊ぶ。少し遠い友達の家には自転車をガチャガチャこいでひとっとびだ。もう呆れるやら感心するやら、わたしの胸中は複雑だ。
「あんまり遠くへ行ったら、お父さん、心配やで」
「いいの。お父さんは、晩のお仕事のために、ちゃんと寝てたらいいの」
 いっぱしのませた口をきく。小学校入学当初を想うと信じられない成長ぶりだ。
 この間、心配になって、そーっと後をつけて行ったら、すぐ見つかってお叱りを受けた。
「わたしはいいの。寝ないと、お仕事ちゃんと出来ないでしょ!」
 それでも、家で寝ていないといけない父親の姿を発見して嬉しいのだ。みるみる顔中に喜びが満ち溢れる。
 その顔を見ると、もう幸せ気分でいっぱいになる。明日も明後日も、娘に内緒のガードマンお父さんに変身は、間違いなく実現するだろう。
(平成16年2月)
 
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コラム・ご苦労さん、風邪の神さん

2015年04月19日 09時17分27秒 | 文芸
ご苦労さん、風邪の神さん

 本格的な風邪の季節。
 中学生と小学生の子どもがいるわが家。風邪の神さんが、「おたくには要はおまへん」
と素通りしてくれるはずはありません。悲壮(?)覚悟を決めてシーズン・イン!です。
 まず小学生の娘が「コンコン」とかぜひきさん第一号です。熱が出て鼻づまり、うるんだ目で訴えかけてきます。アイスノンだとか、薬だとか病院だとか、とてもじっとしていられません。
 娘がやっと回復して、「ホッ!」
 すかさずそれを待っていましたとばかりに、中学生の息子が、「ゲホゲホ!声でーへんようになってもた」とガラガラ声で訴えます。その晩には早速高い熱が。熱に弱い息子は、もう息もたえだえ状態。それを放っておくなんて出来るはずがありません。またしても、ドタバタドタバタ……!
「おい。オレもなんかおあかしいぞ。風邪ひいたみたいや」
 ついに、恐れていた夫の出番です。だいたい子供が風邪にかかると、そのウイルスを律儀に貰って締めくくってくれる夫。苦しむふりを見せつけるのを、かまえば、とことん甘えます。いちばん厄介な大きい子どもなのです。癖になるから、最近は無視しています。
 こうして我が家の風邪は終焉を迎えます。これで、風邪の神さんも、わが家にはもう用無し。本当にご苦労様でした、風邪の神様!
(平成6年2月2日)
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絵手紙

2015年04月19日 01時36分24秒 | Weblog
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コラム・ヒニクの正体

2015年04月19日 00時04分03秒 | 文芸
ヒニクの正体

「人見知りは駄目や、活発で人に堂々と物が言える物怖じしない子供がほしいな」
 結婚当初、しみじみ語った夫は、外ではいいたいこともいえない、おとなしすぎる性格。それで損をすることは度々だったらしい。その言葉は切実そのものに聞こえた。
 あれから十五年。三人の子どもに恵まれたが、性格は戸いえばやはり親譲りだった。かわいそうなほどの人見知りで、人前に出ると蚊の鳴くような声で、よく聞かないと何を言っているのか分からない。
 はっきりと口にしないけれど、夫の失望は容易に察せられる。が、そんな夫を神様は見捨てなかった。
四人目に授かった二女である。現在二歳だが、とにかく元気者。家でも外でも、遠慮のない大声を出し、思い切りいい行動で意思表示してみせる。
 内心、「やったーっ!」と喜ぶわたしの耳に、夫の驚きでしかない意外な言葉が。
「女の子が、あんまし元気なんも……」
何をいまさら言ってるの?と、思わず夫の顔を見やると、なんと顔がにやけている。どうみても顔をくしゃくしゃにしたにやけ顔。
 もう素直に喜んでよ、あなた!
(神戸発言・平成11年5月30日掲載)
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