こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

マックを憂う

2015年04月20日 21時57分12秒 | つぶやき
マクドナルドがどうにも大変な状況です。130億円の赤字。131店舗の撤退……もう先行きどうなっちゃうのか心配です。というのも親戚がマックのスタッフ。勤める店が営業停止になれば路頭に迷うと、頭を抱えています。マックの異物混入問題があっても、なんとかマックをりようしてきたのも、彼が勤めていたから。彼が首になれば、もうマックとは永遠におさらばです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

詩・食べる

2015年04月20日 19時33分50秒 | 文芸
『食べる』

どうも
空腹を
感じない
それが
年齢?

ズーッと前だ
いくら
食っても
食欲は
湯水のごとく
湧いてでた
それが若さ?

ひとり
寂しく囲む
食卓で
ためいきを
食べている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コラム・同好会の末路

2015年04月20日 18時41分40秒 | 文芸
 高校は新設の工業高校。自由な環境で、既存の部に入る気になれず、級友三人と組んで同好会を発足した。『ストーリー漫画同好会』と当時ではまだ珍しかった。
 それでも真面目に放課後、漫画を描いては批評し合った。結構真面目な活動だった。新聞部からの依頼で四コマ漫画も描いた。ただ漫画にこだわったせいか参加希望者は皆無。創設メンバーも、ひとりは転校し、私も生徒会活動に入り、常時同好会活動ができるのはたった一人になってしまった。
「美術部にせえへんか?」
 見かねた顧問の先生が慌てて提案した。
「美術やったら部に昇格もあるし、部員かてひくてあまたや」
 先生が美術部になった後のバラ色未来図を描くと、すぐそれにのせられた。当時は高校生も素直だったのである。
 そして部に昇格した。しかしバラ色とは程遠く、すぐイバラの垣根に阻まれてしまった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵手紙

2015年04月20日 03時26分12秒 | 趣味的ライフ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲斐性なしの結婚模様

2015年04月20日 00時35分43秒 | 文芸
甲斐性なしの結婚模様

「十日間の休暇でヨーロッパに新婚旅行だって。いいなあ」
 妻が友人の結婚を話題にした。新婚旅行だけが豪華ではない。披露宴は、ホテルのガーデンスペースを白い馬車で横切る演出付き。新居は新郎の親が用意した一戸建て。
 まるで自分のことのように話す妻の表情にフッと寂しさが走った。思い過ごしではない。
 五年前に結婚したわたしたちの場合は、実に地味なものだった。1十二月三日、もう冬に入りかけた吉日。披露宴に出席してくれた妻の友人たちは口を揃えて言った。
「この神社、披露宴出来るの?」
 彼女らが疑うのも無理はなかった。結婚式を挙げた神社は、辺鄙な町はずれにあって古ぼけたものだった。晴れ着に着飾った招待客の顔は一様に戸惑いの色を浮かべていた。
 せまっ苦しい畳敷きの小広間で繰り広げられた披露宴は、案に相違した温かさに包まれて和気あいあいと進んだ。
 印象的だったのは、妻が学んだ短大の恩師である老教授の祝辞だった。
「和子さん。あなたは幸せですよ。心優しい旦那さまと素晴らしいお友達とご家族の、人間的なあたたかさがいっぱい溢れた、このお式と披露宴がそれを約束していますよ。ケバケバと、どうにも落ち着いて祝えない昨今の結婚式場は、器械的で我慢の出来ない冷たさがありますからね。あなたと旦那さまは、最高の式場で、これ以上はない旅立ちを、決して忘れずに、幸せな家庭を築いてください」
 さて、新婚旅行は行かずに済まそうと二人の間では決めていたが、結局、親孝行の方を選んだ。親が願う「人並み」を実行するために京都へ向かった。
 オフシーズンの平日。寒々とした京都を半日がかりで歩いて探した民宿。なんと泊り客は私たちだけ。障子戸がガタガタいってるのを、部屋に落ち着いたわたしと妻は顔を見合わせてプーッと噴き出した。
 夜中に、空腹を抑えるため、降り始めた粉雪の中を夫婦は体を寄せ合って歩き回った。やっと見つけた駄菓子屋でポテトチップスを買って食べた。
 誰がどう見ても、「人並み」とは思えぬ散々な新婚旅行だったのは間違いない。
 あれから、もう五年になる。早く二児に恵まれたので、新婚旅行以来、二人で旅を楽しむ機会もなく今日に至っている。
 最近の贅沢は、月一回ぐらい家族揃って出かける外食ぐらい。その食事中にしょっちゅう新婚旅行を話題にする。にこやかに、そして皮肉を少し込めて話す。
「懸命やったね」
「何が?」
「新婚旅行」
「ああ、あれか…ごめんな、甲斐性がなかったからな」
「もう、何言ってるの。あんなの誰でも体験できるもんじゃないでしょ。……いい思い出よ。絶対忘れっこないから」
「うん。そうだな」
 思わず笑ってしまった。妻も笑っている。
 負け惜しみじゃなく、金をかけたからといって、それだけでいい思い出が買えるはずがない。脳裏に蘇る鮮やかな記憶の世界に後悔はない。あたたかな雰囲気の中に、相好を崩し幸せを味わっている自分の姿が、そこにあるのに気が付いた。
(朝日・昭和62年8月16日掲載)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする