こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

詩・夜いきなり

2015年05月12日 16時19分54秒 | 文芸
夜いきなり
激しい雨音が
寝入り端を襲う
ゴーゴーと
風のうなり声が
混じる

台風は
明日のはず?
だまされたかな

風は
いっそううなる
じっとしてられない

バタバタと
雨と風の中を
駆け回る

雨戸は閉めた
「ほっ!」

風は
ビュービューと
吹きすさぶ

夜は
まだまだ長い

雨の
風の
奏でる協奏曲を
楽しむしかない

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映画をひとりでみたら

2015年05月12日 13時21分17秒 | 文芸
正真正銘自分一人で映画を見に行ったのは、社会人一年生になったばかりの休日だった。「パピヨン」って洋画だった。スチィーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンというスターが出ていたのは、あとで友達に教えてもらった。それまでは洋画や字幕映画と全く縁のない田舎者だった。家族や親せきと言った映画は東映の時代劇と日活の青春映画ばかり。「パピヨン」はそんな田舎者にカルチャーショックを与えた。脱獄ストーリーも蝶のタツーもわたしを唖然としっぱなしだった。それまで見ていた日本映画がなんてちゃちいものだと思うのも無理はない。以来、洋画ファンになった。最近はテレビの洋画劇場の録画をして茶の間で楽しんでいる。時々映画館のダイナミックな画面と音響がなつかしくなるけれど、年金生活をしてると、そんな贅沢はできないもんだ。誰か映画館に招待してくださいって夢みたいなこと考えている。
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4コマ漫画

2015年05月12日 10時55分31秒 | 文芸
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マイホームは夢のまた夢だ!

2015年05月12日 10時16分16秒 | 文芸
マイホームは夢のまた夢だ

 今年は国際居住年という。だが、地上げ屋の横行と地価高騰にゆらぐ記事に、「ああ、マイホームは生涯かかっても、やっぱり無理だよな」とため息をついてばかりのわたしには無関係な国際居住年である。
 実をいえば、昨年8月ごろから、家族いっしょに住める「ちいさいながらも楽しいわが家を夢見て、不動産屋巡りを始めた。しかし状況は厳しく、さすがに夢の頓挫しかかっている。
 ささやかな条件に叶いそうな物件は万に一つも現れてくれない。これならと飛びついた物件は、売り主が急に売らないと気が変わる。なんだよ、それって?その物件の周辺はマンションの建設ラッシュ進行形だ。まだまだ土地の値段は上がるから、慌てて売るのは損だと、ほかの不動産業者がよけいな横やりを入れたらしい。
 写真週刊誌で、資産家がこうのたまっていた。「財を成す人間は、手に入れた土地を、絶対手離さない」と。持つ者と持たざる者の差は、ますます広がって当然なりの意見である。
「この町は新幹線の駅があるから、大阪の地価高騰の流れは必ず来るから早く買え」と勧められても、投資するわけじゃないから、まさかどこでもいいと言う訳にはいかない。
 かくいうわたしは、現在親子4人、実家の納屋を借りての仮住まい。気持ちは焦っても、いやはや夢は幻のごとく消え去るのみか。
(朝日・1987年7月29日掲載)
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絵手紙

2015年05月12日 02時10分47秒 | Weblog
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ふるさとふるさと

2015年05月12日 00時20分37秒 | 文芸
 ふるさとは遠きにありて思ふもの……室生犀星の詩にある一節だが、わたしの場合はふるさとからズーッと遠くで離れて暮らす機会は一度もなかった。六十六年の人生を通じて生まれ育った加西市近辺から離れた事がない。それでもふるさとの魅力はよく知っている。
 どこかへ出かけて帰って来ると、緊張が解けてものすごくホッとする。外ではいつも身構えて心休まる時がない。「それはお前が田舎者だからだ」と誰かに言われたことがあるが、田舎がふるさとなのだから、当然である。
 ゆたかな自然に恵まれた環境は自慢のタネだ。四季折々に鮮やかな変化を見せる風景の素晴らしさ。松茸・筍・ワラビ・ゼンマイ……山の幸は限りなく食卓を彩る。最近は家の周りをシカやイノシシの家族がうろうろする。人と動物の共存はずいぶん心が癒される。
 生涯を終えるであろうこの地は、紛れもなくわがふるさとだ。遠くじゃなくても、ど真ん中でいつもふるさとにつかって生きている。
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