こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

兎のフク

2015年05月16日 16時17分29秒 | 文芸
兎のフク

じ~っと考えてる
モゴモゴと
口を
たえず
動かしながら

じ~っと考えてる
キョトキョトと
丸い目を
回しながら

じ~っと考えてる
いつまでも
いつまでも

アリスの
世界に
誰を
案内してくれるんだ?

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お兄ちゃんになる息子

2015年05月16日 13時08分20秒 | 文芸
お兄ちゃんになる息子  

「お母さんはおなかに赤ちゃんいるから、僕持つよ」
 一瞬耳を疑った息子の言葉。いま4歳、とても甘えん坊で、いつもべたべたくっついて来る。ひとつ上の姉とは仲がよくてよくふざけあうが、すぐすねる。自分の願いがかなわないと泣きじゃくって見せる。そんな困りん坊が、妊娠した時に、「もうすぐお兄ちゃんになるんだよ」と、ふたりの子どもを前に報告してから、目立って変わった来た。
 姉の方はもともと世話焼きな性格で優等生だったが、最近は何かにつけて息子の方が姉に対抗心を燃やして親切にしてくれるのである。
 自分の体の倍近いバッグを体中で支えてフラフラ歩く息子の後を歩きながら、(さすが男の子、頑張るなあ)とほお笑んでしまう。しかし、三人目の子どもを産む決心をしてよかったと思う。
 ひとりっ子で育ったわたしには兄弟の味は想像すらできないが、この息子の変身ぶりが兄弟のよさを証明してくれている。鏡台がそれぞれ影響しあって我慢も負けん気も思いやりも……いろんなものが見についていく。
 いままではいちばん下だった息子が、お兄ちゃんになったらどんな変化を見せるか、おおいに楽しみである。きっと、頼りがいのある……。
「お母さん、もう重いよ!」
 急に立ち止まって振り返る息子。うん、まだまだ末っ子、無理はないんだ。思わず顔がほころんだ。
(神戸・1988年8月29日掲載)
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4コマ漫画

2015年05月16日 09時47分51秒 | マンガ
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絵手紙色紙

2015年05月16日 01時29分23秒 | 絵手紙
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一夏係で子供たちにお芝居を

2015年05月16日 00時16分05秒 | 文芸
ひと夏がかりで子どもたちにお芝居を

 結婚して7年目の夏。二人の子どもたちもやっと手が離れ思い切り有意義に過ごそうと思ったのもつかの間、趣味のグループの方へ計画が入ってしまってオジャン!家族旅行も読書も…プライベートなことは、すべて白紙になる。
 といっても夏休みに入った子どもたちに楽しんでもらうお芝居をつくる計画なのだから、それはそれで充分有意義だが、逆に力が抜けなくて他のことを犠牲にしてしまう恐れが強い。夫は計画のメンバーだからまだしも、子どもに我慢を強いるのは、ちょっぴりつらい。
「お母さん、またお芝居やるけど許してくれるかな?」
 心を真っ白にして子供に話しかければ、「うん、いいよ。でも、僕も連れて行ってよ」と涙が出るほどうれしい申し出。ニッコリ笑い返し、うなずきながら、
(来年こそはこの子らのために夏を使おう)と誓うのである。
 公演は8月末だが、それまでの日曜日は全部返上しての練習になる。もしかしたら余暇はみんなつぎ込む必要が出てくるかもしれない。装置も衣装も手作りだから大変である。でも、どんなに大変であっても、たくさんの子どもたちが喜んでくれればそれでいい。今年の夏の意義が満足できる状態になるために、とにかく手弁当で頑張るきゃないのだ!やるぞ!
(神戸・1988年8月4日掲載)
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