こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

詩・父の役割

2015年05月15日 16時11分41秒 | 文芸
父の役割

もう着くよ
メールだ
娘が帰って来る

娘の
送り迎えは
私の役割
それも
もうすぐ終わる

免許を手にする娘
ハンドルを握る娘
その日が
お役ごめんの日だ

遅くに生まれた娘
孫も同じ
可愛い
どんな我が儘でも
聞いて来た

ちいさいころから
娘のお守りは
私の役割
その終わりも
もう近い

もしかしたら
それで
娘の
お守り役も
終わり……!

夢に見る
娘の結婚式
でも
その日まで
待てるかな

いま六十七歳
やはり
自信がない

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虫歯の子供たち

2015年05月15日 09時18分06秒 | 文芸
虫歯の子どもたちのために

 三歳と四歳の子どもたちが早くも虫歯になった。磨いてやっている時に、歯が黒ずんでいるのに気づいた。早速子ども専門の歯科クリニックに足を運んだ。
「お子さんのむし歯は親御さんの重大な責任なんですよ。おやつに与えるものに注意してやらないと駄目ですよ」
 先生から強い忠告を頂いたものの、こればかりは仕事柄何ともしようがない。ただただうなずくだけだった。
 別に親の立場を放棄しているわけではないが、夫婦ともに経営している店にかかりっきりの現状を如何ともし難い。貧乏暇なしってやつで、子ども世話はお祖母ちゃん任せ。しかし体が思うように動かない年寄りの手では、少しもじってしていない子供がふたり、翻弄されるのが当然である。むずがったり、泣いたりと手に余る子どもらをコントロールするのに甘い菓子を使う。そりゃあ虫歯になるのは当たり前だ。
 そこで少しでも対応しようと仕事を調節して、なんとか早く妻を帰宅させることにした。といっても客商売は因果なもので、予定は客次第。確実にかえれるという保証はない。もちろん大事な家族のためだからと、少しくらいの忙しさは一人で奮闘してカバ@するが、それだって限度はある。しかし、そんなことは言っていられない。
「治療費二人分で一万円ナリ!」とため息をつく妻。当然お金も痛いが、何より子どもの健康につながる歯。どんなことをしても守ってやるのは親の務めである。
(神戸・1988年5月11日掲載)
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絵手紙色紙

2015年05月15日 01時48分36秒 | 絵手紙
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子どものアゴの発育がおかしいぞ

2015年05月15日 00時05分57秒 | 文芸
子どものアゴの発育がおかしいぞ

 歯科医にかかっている4歳の息子、アゴの発育が不十分と注意された。食事の際に、よくかんで食べるよう習慣づける必要があるという。
 そう言えば息子は歯が生えそろうのが少し遅くて、その影響か食べ物をあまりかまず、すぐゴクーンと飲み込むきらいがある。その根本的原因がアゴにあった。
 それに、息子と同じくアゴの発育が劣る子どもたちが最近は目立って増えているらしい。彼らの好物といえば、ハンバーグ、スパゲティ、パンなど、どちらかといえば軟らかで洋風中心。あまりかむ必要のないものが多い。
 週刊誌に、食べ物の変化がアゴの発達を抑え、歯の劣化にまで関係していくと警告が記事になっていた。どうやら息子もその傾向下にあるらしい。
 よく考えてみれば、私たちが子どもの頃の日本独特の家庭料理は、繊維の多い野菜などモグモグとかまないとたべられないものが中心だった。自然とアゴは鍛えられた。
 それが現在は、息子が通う幼稚園などの給食献立にハッキリみられるように洋風中華が殆ど。もしかすれば、そんな傾向が子どもたちのアゴの発育不良を生んでいるとすれば、一考の必要があるだろう。
 確かに日本の家庭料理の献立は手間暇のかかるものが大半だ。洋食のようにインスタント的に手早く作れるものは少ない。
 しかし、その手間暇を惜しんで合理性だけを求めた献立が、子どもたちの歯とアゴに悪影響を与えるなら、本末転倒といっていい。
(神戸・1988年6月3日掲載)
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