春に巣立ったヤマガラはそろそろ自立の時期。
上高地ではこの時期ニホンザルも子育てのシーズン。
既に大部分の小猿は小猿同士で遊んだり木の芽を食べていたが中にはまだ母猿から
離れられない小猿もいた。
木の枝にぶら下がり小川に落ちはしないかと心配していると・・・
落ちた!
しかしもう何回も経験しているのか慌てた様子もなく水浴びを楽しんでいるようである。
上高地編はこれにて終了。
コマドリがいなくなってしまうと周りにいた観光客もいなくなり静かになった。
私たちは人がいなくなったので静かに待てば又コマドリが出てきてくれるのではないかと
待つことにした。
しかし、残念ながら予想は外れ諦めかけた頃ルリビタキの雄が現れた。
冬ならば平地でも時々見られるがこの時期は亜高山帯に移動しているのだ。
夫婦連れのバーダーから得た情報はなんとコマドリを見たとのこと。
場所を確認すると私たちが見てきたところ。だが、・・・私たちが見た時には猿の親子がいて
私たちは猿に夢中でコマドリにも他の野鳥にも気がつかなかったところ。
コマドリは、いつまでも同じところにはいないだろうがダメ元でもいいからとコガラを撮り終えて
そこまで引き返すとコマドリの鳴き声が・・・!!!
やっとコマドリに出会えました。
とても暗いところであったがここで出会えたことに感謝感謝。
上の写真は家内の作品。
コマドリは雌雄同色。この時は2羽いたので多分番だと思うが霧中でシャッターを切ったので
雌雄の特徴を捉えての撮影まで余裕がなかった。しかしよく見ると同じコマドリでも少し違って
いるところが分かり多分こちらが雄でこちらが雌などと思っていますが皆様の判断に
お任せいたします。
コガラは戸隠でも出会ったがここではゆっくり撮影できた。
だがコガラのいたところは若いケショウヤナギの込み入った枝の中。
葉についた虫を探しながらチョコチョコと移動するのでピントが中々合わない。
おまけに風で柳の枝は良く揺れる。
ここでコガラを撮っていたら夫婦連れのバーダーに行き会い貴重な情報を得た。
それは・・・次回。
上高地を歩いていて一番よく聞く声はウグイスであるがなかなか姿を見せない。
やっと見つけたと思ったらすぐに見失う。結局私は撮れず家内がなんとか一枚撮った。
イカルチドリが川岸に姿を現した。
イカルチドリよりももう少し大きいイソシギも近くに現れた。
戸隠の後は上高地。
もちろん野鳥撮影が目的だが上高地の風景を楽しむのも目的の一つ。
今回はカッパ橋から左岸沿いに上流へ野鳥を探しながら歩いた。
穂高連峰を見ながら梓川の清流を見るのはとても気持ちいい。
ケショウヤナギも芽吹き初めた。
カッパ橋から下流を見ると焼岳が正面に見えるがこの日は噴煙が見えなかった。
レンゲの花はとても好きな花なのに最近は化学肥料の使用が主流となったためか
レンゲ畑を見る機会が少なくなったのはとても残念だ。
鉢植えのミヤコワスレも結構長く楽しめる。
花が咲いて喜ぶのは人間だけではない。小さなベニシジミも花は大好き。
ナミアゲハも良く飛んでくる。
アゲハが来るのは吸蜜目的ばかりではない。
産卵のために来るのもいる。
最後はとっても小さな可愛い花、スズラン。
春は野鳥撮影も忙しいが花の季節でもある。
今年は庭のジャーマンアイリスが次々に花を開き目を楽しませてくれている。
シランはもう終わってしまった。
ナデシコは今が盛り。
次の花はご近所さんからいただいたのだが名前が分からなくなってしまった。
どちらも小さい鳥ですが鳴き声はとても美しい。
ヒガラは遠くから見るとシジュウカラに似ているがシジュウカラより小さい。
ヒガラよりもさらに小さいのがミソサザイ。日本にいる野鳥の中でも最も小さい野鳥の部類。
地味な色で目立ちにくいが鳴き声はとても大きく尻尾を上げて鳴く姿はとても可愛い。
近くで囀ってくれたのでゆっくり撮影できた。
コサメビタキは平地でも移動(鳥の移動)の途中でたまに見かけることがあるが
ゴジュウカラは平地では見られない。
コサメビタキは色は地味だが目元がとても愛くるしい。
ゴジュウカラは戸隠の常連だが今回は見る機会が少なかった。
コガラは樹上を忙しく動き回るのでピントを合わせる前に移動され撮影に手こずる。
その点コゲラは木の幹を下から上に移動するので動きが予想しやすく裏側に回って見えなくなっても
少し上で待ち構えていれが撮影できるチャンスが多い。
戸隠に着いて最初に聞いた鳴き声がクロツグミであったがなかなか姿を見せなく諦めかけていた。
午後も大分過ぎそろそろ戸隠を後にしようかと思っていたらクロツグミが鳴き出した。
声のする方角を一生懸命家内と探すが見つけられない。諦めかけたとき近くにいた人が見つけた。
かなり遠方だがなんとか撮れた。
鳴いていたこの個体はもちろん雄。
欲を言えばもう少し近い位置から撮りたかった。
同じツグミ科のツグミやシロハラは冬鳥として平地でもよく見かけるがアカハラは冬でも平地では
滅多に見られない。
私がアカハラを撮影できたのは以前5月に上高地で撮影した記録があるがそれ以来ではないだろうか。
今回は水芭蕉の間を泥の中から何かを啄んでいるところを撮影できた。
この個体は雄ではないかと思う。
戸隠ではオオアカゲラの方が多く見ているような気がするが今回はオオアカゲラは見られず
アカゲラに出会えた。
頭の一部が赤く見えるのが雄である。