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ミスのおかしやすさ自己チェックリスト

2006-09-18 | ヒューマンエラー
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05/1/25海保作成



表1 ミスの自己診断チェックリスト

 

 各項目について、

「自分によくあてはまる時に3」

「まーあてはまる時は2」

「あてはまらない時1」

のいずれかを入れて、4つのリストごとに数値を合計する。判断は直感的でよい。*10点以上なら、それぞれの傾向が強いほうと言える。



●目標の取り違え傾向度チェックリスト(得点; 点)

1)人に喜んでもらうのが好き( )

2)決まりや手順より、その場にふさわしいやり方でやる( )

3)人に自慢をすることが多い( )

4)競争では負けるのが嫌い(  )

5)何よりも時間厳守が大事(  )



●思い込み傾向度チェックリスト(得点;  点)

1)直感的判断に頼ることが多い( )

2)理詰めで考えるのは嫌い( )

3)判断に迷うことはあまりない( )

4)人と相談することはあまりない( )

5)何ごとも自分なりに納得しないと我慢ならない( )



●うっかり傾向度チェックリスト(得点; 点)

1)一日一回くらいはうっかりミスをする( )

2)見落としや聞き間違いが多い( )

3)計算ミスをよくする( )

4)注意が散漫で持続しない( )

5)感情的になることが多い( )



●確認ミス傾向度チェックリスト(得点;  点)

1)寝る前に火の消し忘れや施錠忘れがないかを気にすることはほとんどない( )

2)確認よりもやれべき事をしっかりやるようにしている( )

3)メモや貼紙はあまりしない( )

4)複数の手段で複数の人から確認をとるようなことはあまりない( )

5)人に、確認したかと言問うことはあまりない( )

ミスについて思うこと

2006-09-18 | ヒューマンエラー
ミスについて思うこと
テーマ:ヒューマンエラー
03/7/11海保


ヒューマンエラーをめぐっての
最近の気になる話題2つ。


1)医療ミスを繰り返す医師、免許取り消しも(6月26日付け毎日新聞の1面トップ記事)


●リピーター医師---事故多発者、あるいは事故傾性者---の処分について、医療道審議会に諮問。
  ・おっちょこちょいで衝動的な性格 
  ・未熟な技能
  ・貧弱な知識
 が事故を起こさせる。


●事故傾性者、事故多発者をどうする
○一番、厳しいが効果があるのは、排除。
 これが今回の対策のねらい。
 しかし、その職につく、あるいは免許を取得するときにやる---スクリーニング---、ならまだしも、かなり暴力的な対策。
○これより穏便な対策は、エラーをおかす現場を変えてみる、「配置変え」。手術はへたでも、外来医療は得意ということがないか。
  ・状況の中に、エラーを繰りかえさせる力があるかもしれない  
  ・本人の持っている適性と仕事のミスマッチがあるかも
○もう一つは、研修、再教育。未熟な技能、貧弱な知識を改善する。
最近、教育界では、いわゆるダメ教師、入試問題の2割しか解けない先生では困るという話がありましたが、現場から一時的に離脱してもらって、再研修。


●排除は最後の最後の手段ではないかと思う。


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2)私鉄大手で、免許切れのままバスを運転していてもらい事故。運行主任は「子だくさんでかわいそう」ということで、替え玉を警察の事情聴取に出向かせた。匿名電話で事態が発覚。
会社ぐるみでかばいあいが判明。
●違反とエラーとは違う
 人は誰でもエラーはする。
 しかし、違反は、
  ・意図的な違反
  ・知らないままの違反
    この中には、最初は違反を知っていたが、習慣的に違反をしているうちに「知らないまま違反を」というケースがあるのでやっかい事故の芽を潜在させている。
    
●このケースでは、意図的な違反。しかも、組織ぐるみの違反。公共的には言い訳がたたない。
 しかし、背景に、組織の「日本的なやさしさ」があるだけにやっかい。


●精神としては、
「エラーには優しく、違反には厳しく」
だが、しばしば、
「エラーには厳しく、違反には優しく」
という組織文化、企業文化が構築されてしまう。
 
●組織として考えるべきは、
ホイッスル・ブロー(whistle blow;違反の警告者)あるいは、
悪魔の代弁者(安全について口うるさく言う人)
を組織の中でいかに正当に位置づけるかである。



暗黙知(用語解説)

2006-09-18 | 認知心理学

◆暗黙知(tacit knowledge)〔1991年版現代用語の基礎知識 心理学〕 海保執筆
自動車の構造や運転の仕方をいくらことばで説明されても、実際に運転できるようにはならない。何度も自ら運転してみて、どのように運転すればよいかを意識しなくなったとき(知識の手続き化)、はじめて熟達した運転手になったといえる。
哲学者(かつては化学者)M・ポラニーは、このように、人間は語ることができるより多くのことを知ることができる、という事実から出発して、暗黙知という概念を提唱した。この概念によって、「語ることのできない」非言語的な知識は、意味を求めて現実に対して働きかける個人的で、能動的な活動の結果として形成されることを、主張した。

3つ目のサイトの開設

2006-09-18 | Weblog
これで3つ目のサイトを開設することになった
http://blog.goo.ne.jp/hkaiho

このgooブログが最新
古いものは、ほっておくとどうなるのだろう
しばらくは、開設したままにしておいてほしい
つくば大学で開設していたHPは、まだそのままになっている
そこにアクセスして連絡してくれることが結構多い。
アメぶろにもかなり大量の内容を移植してあるので、
もう少し、開店休業のままにしておいてもらえると
助かる。

待たされるとイライラするのはなぜ

2006-09-18 | 心の体験的日記
「待たされるとイライラするのはなぜ」
11111222223333344444555556666677777
35文字 60行で 2100文字
●待たされたくないランキングトップ3は
2005年の電通の調査ですが、待たされるとイライラするトップ3は、次のようになるそうです。
1位 金融機関で 48.8%
2位 病院で 45。0%
3位 人との待ち合わせで 35.3%
あとは、「スーパーなどのレジで」「外出先でのトイレで」「飲食店で料理が出で来るまで」「信号や踏切で」「電車やバスで」「美容院・理容室で」「タクシーで」と続きます。
この調査結果でおもしろいのは、待たされてイライラするのは、必ずしも、待たされる時間の長短には関係ないことです。金融機関でどれほど待たされても15分くらい、一方、病院での待ち時間は1時間くらいは当たり前です。
では、何がまたされるイライラを決めているのでしょうか。
一つは、どれほど事が切迫しているかです。お腹のすいている人にとって、料理が出てくるまでの5分はイライラを通り越して苦痛さえ感じてしまうはずです。
 2つは、事の性質です。恋人との待ち合わせでの10分待ちと、仕事の打ち合わせでの10分待ちとでは、イライラ感はかなり違います。
3つは、予測可能性です。あらかじめ待たされそうなことがわかっている時とそうでない時、あるいは、どれくらい待たされるのかがわかっている時とそうでない時とでは、イライラ感は異なります。電車やバスの「次はあと5分」情報がどれほどイライラ感を下げるのに貢献をしているかを思い出してください。
4つは、予測可能性とも関連しますが、事態のわけのわからなさです。どうしてそれほど待たされるのかが皆目わからないときにはイライラ感はつのります。
 最後は、個人的な体験や性格です。待つのに慣れることもあります。性格的にゆったり、のんびりということもあります。

●相手を待たすイライラを少しでも減らすために
今度は、自分が相手を待たせてしまったために、相手にイライラさせてしまった時にどうすればよいかを考えてみます。
私の体験になりますが、行きつけの車の販売店兼修理工場では、たとえ、車検での1時間の待ち、突然の不具合の修理でもイライラさせられたことは皆無です。どうしてでしょうか。
車を点検して、どこがどうなっていてどうすればよいかをしっかりと説明してくれます。そして、これくらいの料金と時間がかかりますがよろしいでしょうかと確認してから作業に取りかかります。ある時気がついたのですが、いつも終了予定時間より早めに仕上がるのです。顧客にイライラ感を与えないためのちょっとした工夫ですね。
さて、相手にイライラさせないためには、このようにちょっとした気配り、工夫、方策が必要です。
まずは、切迫感にかかわる対応です。会社のコンピュータシステムがダウンした、できるだけ速く復旧してほしい、というようなケースでは、誰がみても事が切迫しています。こんな時は、何をおいても即応しなければなりまません。イライラ感では済まない事態に発展してしまうからです。
難しいのは、個人の心理的切迫感への対応です。客観的にみてその事態はそれほど切迫しているはずはないと判断できても、その人にとってはそうではないということがあるからです。
そこで、2つ目の対応です。
イライラ感は、それが高まれば高まるほど、それを感じている人の状況認識を妨げてしまうことがあります。目の前で何が起こっているかがわからず、あれこれ余計な事にまで思いが行ってしまったりします。まずは、そんな心理状態にさせないための方策が必要です。
一番大事なことは、2W1Hです。何が起こっているのか(What),なぜそうなったのか(Why)、どう対応すれば良いのか(How)を、相手も自分もしっかりとつかむためのコミュニケーションをすることです。
3つ目は、事態の進行状況などについての情報提供です。最近では、携帯電話の威力が発揮されて、人との待ち合わせでイライラということはほとんどなくなったはずです。同じ10分待ちでも、今どこにいてあと何分、という情報が得られれば、その間の時間つぶしもできます。じっと10分待つイライラから解放されます。
*****本文62行

自由意志 人には嘘を言う自由がある

2006-09-18 | 認知心理学
自由意志 人には嘘を言う自由がある 海保博之



●口では嘘を言えるがからだは嘘をつけない

 自由意志の問題は、意識の問題とともに、心理学にとって---人にとってもではあるが--最もやっかいな問題である。

 心理学では、自由意志は研究の対象から巧妙にはずすという姑息な?方策をとってきた。心理学を科学にするためには、どうしても、自由意志の介入は邪魔になるからである。

 たとえば、心理実験の場面でも、被験者は、実験者に「自由に」逆らうことができる。本当は見えたものも見えないと報告する自由がある。

 19**年頃に盛んに行なわれた力動的知覚の実験で、実際にこんなことが起こっているのではないかと疑われる現象がみられた。口に出すことがはばかれるタブー語を瞬間的に呈示して見えたか見えないかを問う実験を行なう。被験者は見えないと報告するときでも、実は、皮膚電気反射(GSR;galvanic skin response)には、見えていることをうかがわせる反応が起こったのである。被験者は、恥ずかしいので、「嘘」をついているのではないかと疑われた。結局、無意識の世界で起こる、心と身体の乖離現象の一つということになり、意図的な嘘ではないらしいということになったが、こんなところに、自由意志の「心理実験上の」困った問題の一端をみることができる。



●心理実験で嘘の報告を防ぐ工夫の数々

 心理実験では、次のような工夫をすることで、自由意志の介入を防ぐ手だてをしてきた。

 まずは、実験意図を察知されないようにすることである。察知されると、その意図に合うように「自由に」---歪めて---反応されてしまう可能性があるからである。かつて、TV番組制作に協力して、心理実験をしてみせたことがある。ところが、心理学専攻生を使った被験者は、こうした場面では、制作意図を微妙に察知してしまうらしく、実にきれいな結果が出てきて驚いたことがある。倫理的にはやや問題があるのであまり推奨はされないが、「嘘の」実験目的を告げてから実験することもある。注1 あるいは、質問紙調査法では、誰もが「はい」と答えるような項目、たとえば、「あなたは嘘をついたことがありますか」「あなたは嫌いな人に出会ったことがありますか」と言ったような項目---虚偽尺度と呼ぶ--をそれとなく入れておいて、嘘の回答が紛れ込のでいるかどうかのチェックをする工夫もある。

 さらに、たとえば、「できるだけ速く」「直感的に判断するように」指示ことで、あれこれと考えられないような状況----自由意志の入り込めない状況---を作る方策である。しかし、実験者の意図通りにはしない「自由」は相変わらず除去はできないので、危うい方策ではある。

 もう一つは、力動的知覚のようなこともあるので、言語報告ではなく、生理的指標や行動的な指標を使うこともある。しかし、心と身体の関係はそれほど一意的でもないので、心を知るためには十分ではない。

 という次第で、どれもこれも完全な方策にはなりえない。心理研究者の苦闘は続く。



●自由意思の心理学

 自由意志は、「実験上は」やっかいものであるが、心の問題としてはその重要性は看過できない。心理学者の中にも、心理学の枠組の中で、自由意志について積極的に発言している人もいる。最近では、下條信輔氏による「サブリミナル・マインド}(中公新書)、「<意識>とは何だろう」(講談社現代新書)での論考が注目されている。

 力量不足なのであまり深入りはしないが、一言だけ述べておくなら、思っているほど、人は自由意志によって自分の心をコントロールしてはいないようである。自由意志は人類が作り出した幻想だと言いきる人さえいる。

 買物にいって、R社のシャンプーを買ったとしても、それは自由意志によってというより、テレビのCMや店頭陳列の工夫によって作られた仕掛けによって買わされたのかもしれない。

 自由意志を幻想だと言い切ってしまうと、その反動で、「すべてを神の御心のままに」ということになってしまう怖さもある。最近の認知心理学では、メタ認知というような概念を使って、自分で自分の認知活動をコントロールするありさまが研究されるようになってきている。心理学でも、こわごわという感じではあるが、実証ベースで自由意志の問題を取り挙げようとする兆しはある。

***63行目

認知的予備力

2006-09-18 | 認知心理学

●認知的予備力
脳活性化の話がにぎやかである。高齢者にパズルや計算などをさせることで、頭のボケ防止を測ろうとする話である。これに関連して、最近、脳生理学の用語ではあるが、心理学的にも興味深い認知的予備力という概念が提唱されている。
高齢になっての認知症などボケへの抵抗力は、若年期においてどれほど頭を使ってきたかに依存するとする考えである。若いときほど苦労せよ、は脳活動に関してもあてはまるようである。

お願い
この英語訳をご存じの方、教えてください

海保の学術論文リスト

2006-09-18 | 認知心理学
海保の過去の学術論文等***********
1 漢字意味情報抽出過程 徳島大学学芸紀
2 漢字情報処理機制をめぐって 計量国語学 [IS
3 読書の研究法―8―情報処理論的アプロ-チと 読書科学 [ISSN
4 文字認識研究におけるウォルシュ変換の利用 心理学評論 [IS
5 文字認識研究におけるウォルシュ変換の利用 心理学評論 [IS
6 教育漢字の概形特徴の心理的分析 心理学研究 [IS
7 教育漢字の概形特徴の心理的分析 心理学研究 [IS
8 漢字の諸特性の標準化デ-タの吟味と読み書 計量国語学 [IS
9 先天盲の漢字存在感覚と漢字検索過程 特殊教育学研究
10 人間における情報処理のマクロモデル(生体 情報処理 [ISSN
11 漢字の機能度指数開発の試み 計量国語学 [IS
12 認知記憶研究の生態学的妥当性についての覚 読書科学 [ISSN
13 記憶の認知モデル(知的情報処理<特集>― 計測と制御 [IS
14 インタフェ-スの認知心理学――マニュアル 情報処理 [ISSN
15 異なる認知課題における分析的/全体的処理 心理学研究 [IS
16 3つの分類課題における全体的処理方略の頑 心理学研究 [IS
17 マニュアルにおける操作説明の最適設計 教育心理学研究
18 人の認知行動をみる("ひと"をみる<特集> 電子情報通信学
19 リ-ド説明の型とその心理的効果 山形大学紀要
20 これから求められる学力の基礎・基本とは( 児童心理 [ISSN
21 行為とうっかりミスと事故と(記憶のふしぎ 教育と医学 [IS
22 わかるとはどういうことか――わかることの 児童心理 [ISSN
23 シミュレ-タ訓練のためのチ-ム行動評価手法 日本プラント・ヒューマンファクター学会
24 ヒュ-マン・インタ-フェ-スの最適設計のた 言語・音声理解
25 ユ-ザ-にわかりやすい商品の開発(特別企画 標準化と品質管理
26 注意集中の心理(特集 集中力を育てる) 児童心理 [ISSN
27 50年の歴史が語る「認知心理学」(特集 認知 ブレ-ン (誠文
28 効果的な広告表現に関するガイドライン(1) 日経広告手帖 (
29 「効果的な広告表現に関するガイドライン」 日経広告手帖 (
30 効果的な広告表現に関するガイドライン 第3 日経広告手帖 (
31 効果的な広告表現に関するガイドライン(第4 日経広告手帖 (
32 効果的な広告表現に関するガイドライン 第5 日経広告手帖 (
33 オペレ-タの自己モニタリング力を高める 日本プラント・
34 「効果的な広告表現に関するガイドライン」 日経広告手帖 (
35 ″人工物に支援された対話″研究の動向と展 筑波大学心理学
36 算数・数学教育研究に寄与する認知の科学の 筑波大学心理学
37 エッセイ2000 心の癒しブ-ムに思う 教育じほう [IS
38 非漢字圏日本語学習者に対する効果的な漢字 筑波大学心理学
39 類推における領域間転移と検索の非対称性 筑波大学心理学
40 寄稿 日本語教育と認知研究 日本語教育 [IS
41 読み方略についての包括的尺度の作成とその 読書科学 [ISSN

道具が使える楽しみ

2006-09-18 | 安全、安心、
20文字 46行 920文字
02/7/3
TC協会会長挨拶 海保博之(筑波大学心理学系)

「道具が使える楽しさ」を考える

●道具が使える楽しさを楽しんでいる人々
 道具を使って「仕事ができるから」楽しいというのが本来の姿だと思うが、道具そのものが使えるだけで楽しいということも確かにある。
 昔、フォートランのプログラミングを覚えはじめた頃、手当たり次第にデータ解析のプログラムを作って楽しんでいたことがある。そのプログラムを使って解析するデータはないにもかかわらず。
 今、自分の周りにも、かつての自分と同じように、コンピュータを使うことに楽しさを感じている若き研究者の卵がかなりいる。彼らの心理研究者としての将来が非常に心配ではあるが、一方では、彼らのおかげで研究室全体の仕事はかなりパワーアップしているので、非常に助かっている。
 では、我彼のコンピュータという道具を使えるこうした楽しさを作り出しているものは何であろうか。
●道具を使える楽しさを作り出すもの
 1つには、その道具が強力であること。何でもできて、仕事がかつてよりも速く正確に強くできる道具なら、それを使えれば楽しいこと請け合いである。
 2つは、その道具を使えるようになるまでに膨大な時間と労力と知力がいること。その結果として道具が使えれば、努力にかなった報酬が得られたわけで、楽しくないわけがない。
 3つには、その道具を使える人があまりいないこと。自分にしか使えない道具を使ってみせることは、確かにそれだけで楽しい。優越感に浸れるし、自己有能感さえ持てる。
●どうなるTC技術は
 コンピュータが開発されて半世紀余り。この間のインタフェース技術の進歩と「いつでもどこでも(ubiquitous)」の活用環境は、コンピュータを透明な道具にさせつつある。
コンピュータを使つ楽しさから、コンピュータを使って仕事をする楽しさのほうを志向するようになってきた。これが本来の姿であろう。
 さて、そうなったあかつきには、TC技術はどうなるのか。楽しみでもあり、不安でもある。

認知的体験

2006-09-18 | 心の体験的日記
●認知的体験「アクセス数が激減」06/9/11海保
昨日のアクセス数27人。これまでで最低。更新していなかったので当たり前。もう1週間は家で仕事をするので、更新ができません。来週から授業も始まるので、それと同期して更新に励みます。以前の順位20番台をめざします。
注 マックのアクセス数が過小にカウントされるらしい。マックでは書き込めないし、でふんだりけったり。
●認知的体験「スパムメールと思い削除しそうだった」06/8/10海保
「おひさしぶり」「お礼」「失礼します」などなど、スパムが使うタイトルと似たタイトルは、使わないほうがよい。うっかり、混同して、削除してしまうことがある。
●今日の一言06/9/11
「往々にして、アイデアは別の人の頭に移植されたときのほうが、アイデアが生まれた場所にとどまるよりもよく育つものだ」オリバー・ウェンデル・ホームズ(木下晃伸のメルマガより)
●認知的体験「テキストと講義」06/9/10
テキストだけの講義は不評。では、テキストをまとめて、それに追加説明をするような講義はどうであろうか。2学期、テキストのまとめは、パワーポイントで、そして、随所で追加の説明をするという形式でやってみようと思っている。テキストはよんでおけ、講義はそれを踏まえて、というようなものもある。
テキストなしの講義が一番ある意味では講義する側からすると楽かも。 テキストあり、テキスト準拠の講義は本当に難しい。
テキストを買わない学生も多いし。
●認知的体験「現金や現物はどこにいった」06/8/10
カードや電子的決済が一般化してきた。この前、ある銀行に電話で定期預金をした。ところが、通帳の類は一切なしとのこと。電子的にやっていますので、間違いありませんとのこと。本当かなー。
それにしても、今我が家では、現金は一月に10万もいらないのではないか。ほとんどカードで済む。現金が無用の長物になる日も近いのかも。仮想決済の心理的な影響もおもしろいテーマになりそう。空き巣も現金なしでは商売にならないねー。