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発表力を訓練する

2006-09-24 | 教育

04/2/5海保
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海保著「学習力トレーニング」岩波ジュニア新書より


3部 コミュニケーション力アップのための心理技法 60p  
8章 発表力を高める  400行で20p

「戦後の日本の教育は、文章の書き方という、民族の生命にかかわる大切な問題を無視してきました。しかし、話し方に至っては、それ以上に無視されているのではないでしょうか。](清水幾太郎)

*****章扉の裏に、
自己チェックリスト「あなたの発表力は?」

次の各項目について、
「自分に当てはまっている」と思ったら--->3
「どちらでもない」と思ったら----2
「自分には当てはまらない」と思ったら--->1

(1)発表するときは、誰にわかってもらいたいかを考える(  )
(2)人の発表の上手、下手が気になる(  )      
(3)自分の考えを積極的に言うほう(  )
(4)発表するときは、よく準備をする(  )
(5)発表を聞いてもらうのはうれしい(  )

(6)議論するのが好き(  )
(7)発表の仕方に自分なりの工夫している(  )
(8)発表時間には厳格(  )
(9)発表であがることはない(  )
(10)話し方だけでなく、視線、表情、動作にも配慮している
  (  )
*合計点が20点以上なら、かなり会話力があると言えます。
***************************

8.1 発表する

人を目の前にして表現する
発表力の文化差

8.2 発表を準備する

言いたいことを整理して絞り込む---準備その1
発表の資料を作る----準備その2
発表の練習をする---準備その3
 
8.3 発表を工夫する

人が目の前にいると
話し方を工夫する 
視線の動かし方を工夫する
顔の表情を工夫する
ジェスチャーを工夫する
内容と話し方と非言語的メッセージと

コラム「説得を効果的にするための指針」

総合的な学習と情報教育について

2006-09-24 | 教育

01/11/29 海保 30文字 x 66.7 行=2000字

鹿児島めい友会 



   雑感「総合的な学習と情報教育について」

     

     筑波大学心理学系教授 海保博之



---学習は確かに楽しいものであるが、同時に努力を伴うものであるということを忘れてはいけない。---色鮮やかなマルチメディアの世界に浸って「学習せよ」と子どもたちを奨励するのは、集中力と根気に欠ける精神を育成せよと言うに等しい。(ハーリー)



人間の精神は、思考を表現し拡張できる道具、装置、技法を駆使する能力に大きく依存している。(ブルーナー)



新しい電子の教師の潜在力には恐ろしいものがある。教育者たちは、これらの影響力を無視するほど無邪気なのだろうか。それは、現実には新たなカリキュラムとなっているのに。(ボイヤー)



●いよいよ始まる総合的な学習

 週休2日制による授業時間の減少の中での総合的な学習がいよいよ本格化する。

 基礎基本をどうするとか、なんでもありの総合的な学習とか、議論はかまびすしいが、もはや議論している段階ではない。やるしかないところまできてしまった。

 教科書のない授業が始まるのである。わくわくするようなことが全国の教室で始まるのである。

 思いつくままに子供にとってのメリットを挙げてみる。

・学習の幅が拡がる  

・現実とのかかわりが密になる

・知的好奇心をベースにした学習が行なわれる



●情報教育と総合的な学習

 情報教育それ自体は、既存の教科カリキュラムのあちこちに組み込まれているが、総合的な学習の中で情報教育をどうするかは、情報化社会の今、一つのメジャーなテーマとしてあってよい。

 やや面倒なのは、生まれたときから高度な情報機器を操って生活してきた子供の、情報についての意識と行動が思った以上に進んでいることである。

 情報機器を使ったありきたりのテーマでは、子供の知的好奇心を満足させることができない。

 むしろ、「進んでしまった」情報意識と行動そのものをテーマにするほうが、学習効果があるかもしれない。たとえば、

・民放はなぜただでみることができるのか

・携帯電話を誰もが持つことで何が変わったか

・ファミコンで遊ぶことの良いところと悪いところを考える



 さらに、12年**月**日での鹿児島・めい友会での講演でご紹介させていただいたような、情報そのものに目を向けさせるようなテーマもよさそうである。たとえば、

・マニュアル(取扱説明書)を作ってみる(情報の加工)



・新聞記事を書いてみる(情報の編集)

・運動会の企画をしてみる(情報の生成)



●情報化社会での生きる力をつける

 情報化社会は、情報によって作り出される「仮想世界」が肥大した社会である。

 その際立った特徴は次の4つだと思う。

・現実世界の一部を拡大・強調する---編集情報の提供

・思惟世界を見えるようにする---ビジュアル(イメージ)化優位

・多彩な代理経験を提供する---代理経験優位

・時間的・空間的な制約が緩い---ボーダレス社会の加速

 これまで大人が生活してきた重厚長大な産業社会とは違って、猛烈なスピードで、しかも、思いもつかない質的な変化が起こっている社会の中で、これからの子供は生きていかなければならない。 そんな子供に、大人の過去の遺産ばかりを詰め込むような教育はリスクが大きい。生きる力、生き延びる力を奪ってしまうかもしれないからである。

 そうした歴史認識のもとで、教育の構造改革を考えてみると、総合的な学習は、かなりいい線をいっていると思っている。

 そして、総合的な学習の中で情報教育にかかわるテーマを取り上げることも、極めてカレント性のあることだと思っている。



 教える内容も教え方も一人一人の教師の創意工夫が活かされる授業ができるようになったのである。こんな時期に教師をしていられることの幸せを存分に味わって欲しいものである。

スパム対策

2006-09-24 | Weblog
スパムにフィルターをかけてみた
効果のほどはまだわからないが、若干、減ったような気がする
それでも開けるたびに、男の名前で、「ごぶさた」「連絡です」などなど
つい開けてしまうメールが5通くらいはくる
商売熱心には驚いてしまうが、
興味関心の失せた高齢者にまで送っても効果は皆無

それにしても、こうしたビジネスがほとんどコストゼロなのが問題。
1時間に100通以上のメール発信には課金という制度にでも
すればよいと思うのだが。