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エラーバッグは危険

2006-09-25 | 安全、安心、
知り合いのおばさん
車をぶつけてしまった
エアーバックがひらき
そのために、胸を強く打たれて
肋骨を折ってしまった
安全装置が安全に働かず、損害を拡大?してしまった

安全装置の設置にはこういう問題もあるので、難しい

心、からだ、還暦

2006-09-25 | 心の体験的日記
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03/9/28海保 日本電気協会 「電気協会報」2003年11月号

随想「心、からだ、還暦」<---タイトル

「今在るものを今在るままに保とう、この姿のままでいたいと願うことがしょせん無理なのだという、決してあきらめではなしに、覚悟の上の開きなおりがあれば焦りも苦しみも薄らいでくるに違いない。」(石原慎太郎「老いてこそ人生」幻冬舎文庫、p51より)

●還暦を終えた
 今原稿を書いているのは、9月15日、敬老の日である。
 NHKの番組では、100歳越え元気老人の特集番組が放映されていた。新聞では、65歳以上の高齢者が2431万人で人口比の19%を占めたことを報じている。
 そして、個人的なことで恐縮だが、9月14日には還暦を機会に、研究室のOBや親しい人との宴席を開いてもらった。自分よりもはるかに貫禄のついた56歳の大学教授を筆頭に25歳の女子大学院生までが一同に会しての談論風発で実に楽しいひとときを過ごした。
 というわけで、ここ1週間は、自分の年齢がらみのことへ否応なしに思いがいった。
 
●「心もからだもまだまだ」が危ない
 昨今の日本社会の定年事情を考えると、大学教官である自分の定年63歳はちょっぴり申し訳ない気がする。還暦を過ぎても、今までとまったく同じ生活があと3年は保証されるのだから。
 それはさておくとして、同じ環境が続くからか、自分の心もからだもとりたてて変化がないとの思いはかなり強い。しかし、この思いがあまり強すぎると何かと危ないらしい。
 青年期から高齢後期までの、心とからだのおおまかな発達曲線を描いてみると、図のようになる。


3  心とからだの発達曲線  ***別添


 青年期は、からだの「成長」に心がついていけない。このギャップに耐えられない青年は時折、からだの暴走が起こってしまう。
 筆者のような高齢前期では、青年期とは逆に、からだの「衰え」に心がついていけなくなる。たとえば、自分のここ1年くらいの体験であるが、
 ・跨げると思った柵に足を引っかけてころんでしまった
 ・電車に間に合うと思って階段を駆け上がったらつまずいてしま  った
 ・テニスで取れると思って無理をしたらころんでしまった
 こんな体験が繰り返されることによって、次第にからだの衰えに心が馴染んでくるのであろう。そうなると、高齢期まっただ中ということになる。
●高齢期を生きるための3つの方針
 もう充分にやることはやった、との思いが頭をよぎることがある。しかし、一方では、平均寿命まであと20年、さて何をするか、あるいは、やり残したことはないかとの思いも、ちらほらと頭に浮かぶこともある。
 いずれにしても、還暦のこの時期にタイミングよく、こうした随想を書かせていただいたのを機に、これからの生き方の方針くらいは、きちんとしておきたいと思う。今のところ3つ。
 一つは、がんばらないこと。
 かなりがんばってここまでやってきた。しかし、もはやどれほどがんばってもできることは知れている。「何かを達成して喜ぶ」よりも「達成までのプロセスそのものを楽しむ」くらいの気持ちで仕事をしていきたいものである。
 2つは、公私を問わず自分を必要としてくれる場へは、積極的に出かけていくこと。
 「がんばらないこと」と葛藤を引き起こすようなところもあるが、今はまだ家の中に閉じこもって生き生きと生活していける自信はない。否が応にもいずれは「引退」する時期はくる。それまでは、自分の心身の活力を目一杯維持するために、とりあえずはこの方針に従ってみたい。
 3つは、社会への恩返しの気持ちを持つこと。
 「これくらいの能力でここまでこれたのは、自分の周囲の方々、もっと広くは、社会のおかげ」との気持ちは強くある。しかし、一方では、まだまださまざまな妄執も我執もある。ボランティア活動をするまでにも至ってはいない。しかし、社会への恩返しの気持ちは、周囲の人々、あるいは社会への目をやさしく穏やかにしてくれる。結果として、社会のスタビライザー(安定器)としての役割が果たせればと思う。
****本文70行


テニスクラブ退会

2006-09-25 | 心の体験的日記
一人でふらりと歩いて10分のクラブにいく
しかし、ゲームができるのはまれ
一人さびしくサーブの練習をして帰ることが多い
これでは、1月6千円、年会費3万がむだ
やめることにした
大学の施設が使えるのだから、それを活用させてもらうことにする

情動知

2006-09-25 | 認知心理学

「現代用語の基礎知識」心理学  海保博之
◆情動知(emotional insight)〔1991年版 心理学〕
野田正彰は、身体全体でしかも感情的な興奮のなかで自己や共同体の運命を直感的に悟る情動知の世界を、コンピュータが扱う情報の世界に対置させ、その間に、知恵、知識を置く知の階層モデルを提案している。そして、最近の知をめぐる状況を、アトム化し冷え切った情報知の世界(冷たい認知)の肥大ととらえ、情動知(暖かい認知)の復権を訴える。実体験欠乏症に、情動知の欠如がもたらす破局的な姿がかいま見える。

ミスに強くなる!

2006-09-25 | ヒューマンエラー
海保著「ミスに強くなる!」中央労働災害防止協会 新書

04/7/8海保
海保04/7/8 「安全衛生の広場」中央労働災害防止協会発行に連載
第15回 「間接指示には誤りが入りやすいので要注意」
事例「指示が何人も経ている内に、内容が変わってしまいヒヤリハット」
1イラスト
2最初の人が、電話で「D1のスイッチを下げるように」指示。携帯でそれを受けた人が、現場の作業員に、「B1のバルブを上げるように」と指示してしまい、圧力が急上昇
●事例分析 
 伝言ゲームは御存じだと思います。何人か並んでいるところで、端から順に短いメッセージを次々と伝言していくと、最後には、最初とはまったく異なるメッセージが出てきてしまう遊びです。遊びならどうということはありませんが、仕事の現場で、こんなことになったら大変です。
 なぜこんなことになるかというと、一つには、音声言語の信頼性が低いことを挙げることができます。「DとB」「上げると下げる」
「1と8」のように同音、類似音間の聞き間違えがその典型です。これについては、第6回で取り上げましたので、そちらを参照してください。
 2つには、思い込みです。指示内容が現場の状況と整合しなかったりすると、解釈できる手がかりだけに基づいて「自分なりに」意味のあるメッセージにしてしまいがちです。そこに思い込みが入り込むことになります。
 3つには、単線型の一方向性のメッセージの流れです。誰かひとり伝言を次に回すのを忘れたり、あるいは、誤ってしまうと、もはや最初のメッセージを回復することはできません。階層的な組織での命令的な伝達では、とりわけこういうことがおこりがちです。
「類似ケース」
○団地の電話による連絡網で、「11日ペットボトル回収日」が通知されたが、最後は、「17日、空き缶回収日」になってしまった。
○いつもと違う指示だったが、指示通りにやったら、直後に指示の誤りだったことが伝えられた。
****本文 33行 
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30字 23行 700字 タイトル抜き、本文のみ
●背景解説「間接指示を確実なものにするには、どうしたらよいのでしょうか?」
 間接メッセージ伝言事態での誤りの発生について挙げた後者の2つの原因に対応した対策について考えてみます。
 まず、こうした場面での思い込みをどうさけるかです。指示を受け取る人には、忘れないうちに速く正確に相手に伝えなくてはというプレッシャーがかかります。ちょっと不明なことがあっても、自分なりに解釈をして相手に指示を伝達してしまいがちです。
 しかも、指示を受ける人はもっぱら「伝達する」役割に徹してしまいがちです。「心理的にも」一方向のコミュニケーション態勢になってしまいがちです。
 現場が近いなら自ら足を運んで、間接指示をしないですむようにすることが基本です。
 どうしても間接指示にならざるをえないときは、受け手が思い込みを訂正し、双方向コミュニケーション態勢になるように、「指示ではなく対話する気持ちで」「音声よりできるだけメモで」「復唱による確認」「疑問や意見は臆せず恥ずかしがらずに口に出す/出せる」「指示の発信源に戻って確認する」ことです。

チェック「あなたの思い込みやすさの程度は?」***********
あなたにあてはまるときは”3”を、あてはまらないときは”1”
の3段階で判定してください。
□即断即決をするほう
□よく人違いをする
□わけがわからない状態には耐えられない
□いつも自分なりの解釈を大切にする
□人から頑固と言われる
*10点以上なら、思い込みをしやすいほうです。

認知的体験

2006-09-25 | 心の体験的日記
●認知的体験05/10/2海保博之
「講座と総合辞典がいよいよ完成に近づく」
3年がかりの企画。いずれも初稿がではじめた。早いものは、十月末には第一巻が出る。しかし、値段が高い。3千円を超すらしい。
辞典は万だろうなー。
そうそう、心理学概論でヒルガードの英文テキストを使っているのだが、購入学生はわずか1/3.わずか4千円。それをけちって、TVを見て携帯をいじる世代なのだ。本は売れないだろうなー。
●認知的体験05/10/2海保博之
「TXには信号機がない」
先頭の車両に乗った。女性専用車であるが、土曜日はなし。その表示の色の女性らしさにはびっくり。
それはさておき、先頭から眺めていて気がついたのだが、信号機が一個もない。ATSが完備しているということなのだろう。
ついでに、北千住でエスカレータで筑波方面のホームにあがると、突然、表示に常磐線などの案内がある。あれ? 筑波行きホームではないの? と一瞬迷う。筑波エキスプレスで降りた人のための案内なのだが、あまりにおかしな場所に目立つように表示されているので迷う。似たような表示をどこかでみたことがある。
今日の万歩計8055歩 東京
●今日のヒヤリ05/10/1海保博之
「公園の遊具」
散歩の途中にある遊具を戯れにいじってみた。飛びついたら、ぐらぐらと土台から揺らぐ。設置までは責任が持っても維持管理にまでは手が回らないということであろうが、さて、市役所に伝えるべきか。