心の風景 認知的体験

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心を元気にするキーワード

2010-09-10 | ポジティブ心理学
動画配信プログラム(東京成徳大学HPにアップしてあります)
第1回 はじめに
-2009/9/29          第7回 笑い「笑いの伝染でまわりを明るく」
-2009/12/22


第2回 連想「あれこれ思いが浮かぶ」
-2009/10/13          第8回 回想「楽しい思い出で頭を元気に」
-2010/1/12


第3回 心身一如「心の元気はからだの元気」
-2009/10/27           第9回 幸福感「幸福は心にあり」
-2010/1/26


第4回 ほめ言葉「相手の喜びは自分の喜び」
-2009/11/10         第10回 感謝「ありがとうでまわりを元気に」
-2010/2/9


第5回 熱中「我を忘れる」
-2009/11/24         第11回 おわりに
-2010/2/23


第6回 信念「思い込めれば幸せ」
-2009/12/8



焚書

2010-09-10 | 心の体験的日記
今時、こんなことがあるなんてねー
しかも、アメリカでねー
世の中、進歩してないなー
でも、その行為に対する政治的な対応は
進歩している感じはする
でも、そういうものにちょっとでも共感する
雰囲気があると、それを政治的に利用する勢力も出てくる
あっというまに、ヒットラー出現なんてことにならない
とも限らない

世間「周りを元気にするポジティブ心理術⑦最終回

2010-09-10 | ポジティブ心理学
世間

「なじめば元気をもらえる」

● 世間ってどんなもの
  最近、近隣デビューを果たしました。内容は、まずは、週末テニスクラブです。近隣の公園で高齢者テニスを楽しんでいます。
 もう一つも同じスポーツクラブですが、週1か2の、公民館での卓球です。
 さらに、4月から区会の班長と福祉部の副部長をしています。
 これまでまったくおつきあいのなかった近隣の方々との交流が一気に増えました。
 あれこれ、楽しい経験をしています。そして、これが世間というものかを実感しています。
世間と言えば、阿部謹也「「世間」とは何か」(講談社現代新書)という名著があります。本棚のあちこちを探したのですが見つからないので、グーグルで検索してみました。ありました。ご本人はすでにお亡くなりになっているのですが、たくさんの関連記事が見つかりました。
それらから、世間にかかわるキーセンテンスを抜き出してみました。
・ 世間は人間関係の世界なので曖昧なものであり、その曖昧な世界との間で形成される日本の個人は曖昧なものである
・日本人は、世間に依存して生きている
・世間がなくなれば、――――行動の指針を失って困惑するだろう
近隣だけが世間というわけではありませんが、近隣デビューしてみると、阿部氏の分析した「世間」を実感します。
その世間、日本では、組織あるところに世間ありきです。
世間とはなんぞや、という面倒な話は、さておくとして、その摩訶不思議な世間を見方につけて、心の元気をつける方策について、ここでは考えてみたいと思います。

●世間から逃げたい
 世間、しかし、なにかと面倒でもあります。
しきたり、慣習のように、その存在理由があまりはっきりしないものがあります。
さらに、マナーのように決まりがあるようでないようなものもあります。
いずれも、その世間に入り込んで有無を言わせず学ぶことが必要になります。
「なぜ?」「どうすればいいの?」なんて疑問を抱かせない無言の同調圧力さえありますね。
 たとえば、テニスクラブ。前に大学でやっていたときは、ゲームが終わると、かならず健闘をねぎらって握手していましたが、このクラブでは、なしです。あってもなくともどうということがないのがおかしいところですね。
こうしたささいなことの積み重ねで世間は成り立っています。
子どもの頃は田舎に住んでいました。母親が姑から叱られている理由のいくつかが、しきたり無視、慣習忘れだったのを記憶しています。
 そんな面倒はいや、という風潮が、核家族化と都市化を後押ししています。そして、今度は、あまり極端になってしまった核家族化と都市化のなかで、世間の大事さが再認識され、再構築しようという動きがかなり活発になりつつあるのが、今の日本ではないでしょうか。
 210年4月17日付け朝日新聞のbetween欄に「近所つきあい」について5763人に聞いた結果が掲載されていました。
 近所付き合いよくしているが16%、少ししているが50%でした。その程度は、「立ち話をする程度が50%」「挨拶をするが35%といったところでした。そして、近所付き合いに満足している人が75%でかなり高くなっています。「ほどほど」「腰を引いた」つきあいというところでしょうか。

●世間を心の元気づけに活用するコツ
①逆らわないで受け入れる
 世間は、同調することが基本です。
世間は、あなたがそこにいるずっと前から見えない力、ややきつい言葉を使うなら、見えない権力としてそこに存在しています。そんなものに、ぽっと出のあなたが立ち向かっても徒手空拳の戦いになります。そもそも、戦うものが見えないのですから、闘いようがありませんね。
そんな闘いに精力を使うのは無駄です。ストレスが溜まるだけです。
なんでも言われた通りに受け入れる、意見は求められたときだけいう、くらいの気持ちが無難なところです。
②最初は、KY(空気を読む)で
 世間は、学ぶことがたくさんあります。しかも、何を学ぶかも実はそれほどはっきりとはしてないものもあります。そして、学ぶことをきちんと教えてくれる人もそれほど多くはありません。
 となると、自分で世間に出かけていってその場で体得するしかありません。KYアンテナを敏感にしておくことです。それを億劫と思うようでは、世間デビューはできません。いつまでも新参者のまま、場合によっては除けものになってしまいます。山本七平は、「抗空気罪」を犯すと、村八分になるとも言っています。
③味方を一人でも多く
 世間の基本は人のつながりです。
 孤立していては世間がわかりませんし、世間の活用の仕方もわかりません。人のつながりをどんどん増やしていく努力が必要です。
 自分の経験でも、山田さんというキーパーソンと偶然に知り合えたことが非常に大きな力になっています。山田さんのおかげで、卓球、テニスの仲間へと絆が広がっていきました。
④はれの場には積極的に出かける
 福祉部の副部長としての仕事は、募金集めとアルミ缶集めのボランティア、そして、お祭りの準備と実施です。
 とりわけ、お祭りは大変でした。射的コーナーの担当でしたが、その準備が、慣れないためにあれこれ大変でした。でも、これまでお付き合いしたことのない方々と一緒の準備は、子どもに返ったかのような楽しいものでした。残念ながら、祭り当日は、仕事で参加できなかったのですがーーーそれをごく自然に許していただけたのも、うれしかったし、そういう「世間」なんだということを一つ学びましたーーー、穏やかな心の元気をもらいました。

 最後に、夏目漱石の草枕からの1節を。
「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。