仮説のもとになる心理学の知識については、他の科学の知識とその特性も機能も変わらない。違いは仮説を発想するときである。心理学の研究対象が、研究者と同じ人であるだけに、研究者と研究対象との分離ができにくいということがある。
これは、仮説構築にとって有利にも不利にも働く。仮説の真実性、妥当性についての「主観的な」見通しがつく点では有利であるが、一方、主観が知識の活用も観察の目も「恣意的に」左右してしまう危うさがある。
これは、仮説構築にとって有利にも不利にも働く。仮説の真実性、妥当性についての「主観的な」見通しがつく点では有利であるが、一方、主観が知識の活用も観察の目も「恣意的に」左右してしまう危うさがある。