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私語

2013-10-25 | 教育
大学の講義内容は、担当者が自由に決めることができる。しかも、建前として、みずからの専門とする領域の講義については、その最先端知識を盛り込む内容にすることが暗黙の内に要求されてきた。
しかしながら、基本知識が十分ではない学生にとって、講義内容が先端的であればあるほどその内容を理解できないジレンマが発生してしまう。そのジレンマの学生側の安易な解決として私語に逃げ込むという面がある。

乱高下や最高値など不安定ながらも一段高値へ」アクセス数解析

2013-10-25 | Weblog
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愛読感謝です


有能感

2013-10-25 | 健康・スポーツ心理学

 私たちには、「自分で自分の心をコントロールしたい」という願い、あるいは「コントロールできている」という自信が根底にあります。それが成功につながり続ければ、有能感を生み出します。
 しかし時折、厳しい現実から手痛いしっぺ返しを受けます。そして、なんでそんなことになってしまったのかを反省し、自分を責めることになりがちです。
 成功と失敗の狭間でうろうろしているのが、人間の現実の姿です。

ポジティブ思考ってどんなもの」その5」最終回」短期集中連載」児童心理

2013-10-25 | ポジティブ心理学

●最後に
 物質的に成熟した社会は心の豊かさへ人々、とりわけ若者の関心引き付ける。
ちなみに、日本では、時代的には、こうした傾向が出てきたのが、1980年前後である。こうした背景もあって、日本では、大学で心理学を専攻したいという高校生が増加の一途をたどっていて、2000年には中京大学に日本初の心理学部ができている。
それはそれで心理学徒としてはうれしい限りであるが、青年期心性の特有のネガーポジのぶれの大きさのなかで、不幸なことに、ネガティブ・トラップ(罠)のほうにとらわれてしまう若者が多い。それが一時的、あるいは、間欠的なら、心の深読みにつながり、さらにネガティブ耐性をつけることにつながるので、むしろ歓迎すべきことであるが、なかなかそこから脱出できないまま貴重な時期を終えてしまうのは若者も多い。
 そんな若者への心理学的支援のための臨床心理学的な知識と技法は豊富である。臨床心理士の活躍の場でもある。
これに、さらにポジティブ心理学的な知識と技法が加わることになる。盤石である。ネガティブ・トラップへ陥らないための予防的な役割も、あるいはそこからの脱出支援の役割も期待できる。心全体にポジティブ・バイアスをかけて心の健康度を高める役割も期待できる。
こうしたポジティブ心理学のポジティブな役割に多いに期待したい。
 最後にセリングマン(2002)の著書からの一節を引用にして稿を閉めたい。
「最高のセラピスストとは、単にダメージをいやす人ではなく、それぞれの患者のポジティブな特性を見つけ出し、築きあげる手助けができる人をいう。そして、誰もが元来もっている特別な能力を自覚し磨きあげ、それらを日々の仕事や子育て、恋愛、遊びなどに役立てて初めて、本物の幸せを手に入れることができるのだ。」

引用文献
M.セリグマン 2002(小林裕子訳 2004)「世界でひとつだけの幸せ;ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生」 アスペクト

3対4」アクセス数分析

2013-10-24 | Weblog
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最近、このブログのバージョンアップ?によって
アクセス数表示がでなくなってしまった
さらに、自著本などのサイドメニューもだけ
たぶん、自分のミスだと思うが
すみません


教授・学習錯覚」名言の心理学

2013-10-24 | 名言の心理学
教育―学習行為には、教育者が伝えようとする学習内容が
学習者に「到達」し「理解」され、そして「受容」されたか
という点において、つねに不確実性が伴う
(居神浩)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@

教えたものが誤って学習者に伝わるのを、
教授・学習錯覚ということもある。
居神氏は、それをさらに3つのフェーズに分けている。
マージナル大学(居神氏による造語)では、最初の
「到達」の段階での挫折が大きい。
これを克服するには、
教え方の工夫だけではだめで、教える内容にまで
立ち入った吟味が必要と主張する。
それは、教育内容のレリバンスの問題となると氏はいう。
現在供給される大学教員は、この点でまったく
無力といってよい。
かといって、もっともレリバントな現場から
教員を引き抜いても、できることは、
専門学校と変わらないことになりかねない。

ポジティブ思考と子育て」その4」短期集中連載

2013-10-23 | ポジティブ心理学

●子育てとポジティブ思考
 「児童心理」という雑誌の巻頭論文である。これについて書かないわけにはいかない。
子どもはその存在自体、ポジティブである。元気だし、明るいし、どんどん成長する。しかし、だからといって、そのままほっておいてよいというわけにはいかない。しつけも必要だし、成長をガイドしなければならないからである。
一般的に言うなら、どの領域でも(ポジでもネガでもない)普通のかかわりが子育ての基本だと思うが、領域を分けて、さらに、ポジ対ネガ比を塩梅して、最適な子育て戦略を立てることになる。
課題としては3つ。根っこではコラボレーションしているのだが、一応分けておく。
一つは、子育ての当事者、保護者や教師などがいかに自らの心をポジティブにしてそれを維持できるようにするにはどうしたらよいかである。
これについては、手前みそになるが、ポジティブ心理学の書をお読みいた
だいたり、育児教室やPTA活動などのなかで、ポジティブ心理学の素養があるインストラクターなどから知識と技法を学ぶことになる。育児ノイローゼなどネガティブな心への対応に加えて、あるいは、それとセットにしても学びや支援が有効かもしれない。
2つは、子育てにどのようにしてポジティブ思考を活用するかである。
せんじ詰めて言うなら、「7つほめて3つ叱る」に尽きる。ポジティブな子育てばかりでは、能天気で野放図な子どもになってしまう。「3つ叱る」ことで、それがネガティブな心を一時的に体験させることになっても、叱るところは断固叱らねば子どもはまっとうには育たない。
しかし、別の領域、たとえば、大好きな遊びや習い事では、「7つほめる」でのりのりで、進歩を加速させてやる。
言うまでもないが、「7つ」も「ほめる」もポジティブ戦略の象徴的な言い方であって、子ども、領域、状況に応じて、その割合は適宜調整される。また「ほめる」だけがポジティブ・アクションではない。激励、承認、勇気づけなどなど多彩なアクションを動員することになる。
3つは、子ども自身にポジティブに生きていくための知識と技法を身に着けさせる教育である。
これに教育現場ではすでになじみの校長講話や教室内スローガンなどを通して、折に触れて、子どもに語りかけポジティブ心理(学)の知識を提供しそれを実践させることになる。それによって子どものみならず、家庭や学校、さらには社会全体で、ポジティブ文化を醸成していくことになる。
さらに、たとえば、自分も周りも明るく元気にするためのポジティブ・コミュニケーション技法のように、HRなどの教科外活動のなかで実践的にポジティブ技法を習得する機会を作り、子どもにポジティブマインドを醸成することになる。ここでも、悪しき精神主義に陥らないためにも、また実効性のあるものにするためにも、技法、より広くは、行動レベルで介入が大事になる。
ただ、ここでも、注意が必要である。子どもをとりまく社会全体がポジティブ・シフトすることはとりたてて問題はない、というより、体罰問題に象徴されるように、ネガティブ・バイアスがかかっているように見える今の日本教育界では、それは望ましとは思うが、一人ひとりの子どものメンタル面の陶冶という点では、ポジティブマインド万々歳とはいかない。
なぜなら、子どもの将来を考えれば、厳しい現実をあるがままに認識し、受け入れられるマインドの強さも必要だし、幾度となくおとずれることになるであろうネガティブマインドとの格闘経験も必要だからである。



ポジティブ思考とは」短期連載」児童心理

2013-10-23 | ポジティブ心理学
●ポジティブ思考が中核
 ポジティブ心理の領域は、ポジティブ思考を中心に4つの領域になる
 ポジティブ思考を中核においたのは、「考え方(思考)さえ変えれば、ポジティブ人生が送れます」ということを言いたかったからである。もろ精神主義的言説である。
 ポジティブ人生とここで言うのは、世の中の見方(認知)気持ち(感情)、そして振る舞い(行動)が、生活のいたるところで、ポジティブな状態であることを意味している。
 それが、「考え方を変えれば実現できます」というのがポジティブ心理学なのである。
 思考心理学的には実はそう簡単な話ではないのだが、思考はある程度まで自分で自由にコントロールできるとの思いは誰しもがもっているので、この主張は受け入れやすい。
 話を具体的にしてみる。
「同じ現実でも、ポジティブにみようと思えばポジティブに見えてくる」
 家族療法で使われている手法の一つであるが、リフレーミングを例にとる。雨が降っているとき(現実)、「また雨か。濡れるのはいやだなー」(ネガティブ認知)を「樹木には滋養になるなー」と言い換えることでポジティブに現実を認知する(し直す)。
「考え方(信念)を変えれば、気持ちも元気になる」
 例として、認知行動療法のある段階で使われる手法である「反駁」を例にとると、ポジティブな考え方になるように自分で自分の考えに反駁してみることの勧めである。「失敗したのは自分が悪い」と考えずに「なぜ、失敗したのか」「どうすれば防げるのか」「これの教訓はなにか」と自分自身に問うことで、前向きな気持ちになれる。
「ポジティブ思考はポジティブな振る舞いを促す」
 周りをポジティブにすべしとの思いは、たとえば、前述した「ほンわかあ」40回運動につながる。

 このように、ポジティブ思考が中核になって、ポジティブな認知、感情、行動を導くのだが、これらの間の関係は、一方向的ではない。ポジティブな認知、感情、行動がポジティブな思考の質を高めたり、強化したりするところもあるし、さらに、認知と感情と行動の間にも相互の影響がある。それが矢印の強弱で示されている。
 たとえば、相手の長所に目を向けるようなポジティブ認知は、相手への親しみある振る舞いをもたらし、気持ちも穏やかになる。そして、「人にはどこか好いところがある」との思い(信念)を強化することにもなる。