風呂からでると、水上の道の駅の近くにあるスーパーで今夜の夕食の買出しをする。買ったものはクーラーバックに氷とともに入れておいた。
キャンプ場にむかう前に裏見の滝によってゆくことにする。場所は宝台樹キャンプ場の奥である。このキャンプ場はかなりにぎわっていた。その先にある穂高山の登山口でもある駐車場からは山道を下りてゆく。
裏見の滝はその名のとおり、滝の裏にゆくことができたが、現在は通行止めとなっていた。それで展望台まで行かずに、滝が見えた地点で引き返すことにする。山道を登ってゆくと、風呂上りなのにまた汗をかいてしまった。
今年の3月に滑りにきた宝台樹スキー場の中をとおって県道63号線にもどった。
野営地の奥利根源流の森の手前にある水場による。
野営地に水道はない。念のため水は買ってきたのだが、ここでも湧き水をくんでおいた。
ルートはこのように狭い山道である。
キャンプ地の奥利根水源の森についた。ここは標高1000メートル以上の高地にある無料の野営地だ。明かりや水場はなく、トイレしかない不便なところなのだが、かなりのキャンパーがきていた。
混んでいてテントを張る場所をみつけられないほどだ。
その中にバイクが2台いて、その真ん中になんとかスペースを確保することができた。
クーラーパックを取り出してみると、氷がとけてもれだし、リヤ・ボックスの中が濡れてしまっている。荷物をとりだしてバイクにかけて干しておいた。
スーパーで買ってきたひとつ200円のサザエをつぼ焼きにすする。
何はともあれビールである。
地酒も買ってきたが、サザエの身をとりだすナイフを忘れてきてしまった。割り箸しかないのでどうしようかと思ったが、テントのペグで代用することにする。我ながらワイルドだぜ。
キャンプ地から見上げると気持ちのよい空がひろがっていた。
テントのペグでサザエを刺して身を掘り出した。
サザエはじつに美味い。肝の苦味が大好きなのだ。こいつで地酒をやった。グローブは焼けたサザエをつかむためにしている。
つづいて沢の水をくんできた。
もつ煮を湯せんするためである。
今夜の晩酌スペース。前回の福島・米沢ツーリングで椅子が壊れてしまったので、いちばん古いものを持ってきた。キャンプ・チェアはほかにもあるのでもう買いたくないのである。ひとつずつダメになるまでつかっていこうと思っている。
もつ煮があたたまった。
よい感じに日は暮れてきた。左右にテントを張っている30代と20代のライダーは暗くなってもライトをつけて読書をしている。彼らとは会釈をかわしたが会話はしていない。3人とも黙ってひとりの時間をすごしている。私はまわりのグループの宴会をつまみにして酒を飲んだ。