県道471号線をもどり、国道292号線で湯田中方向にくだると、すぐに丸池だ。
丸池は30年以上前に草レースにでたスキー場なのだ。回転と大回転に出場したのだが、ゲレンデを見上げても、コースをおもいだせない。傍らにはモニュメントがあり、長野オリンピックの際に聖火ランナーが出発した地点とあった。ここから大回転のおこなわれた焼額山にランナーはむかったとのこと。ここは長野オリンピックの舞台にもなっていたのだ。感慨にふけっていると足元に動物の糞がある。馬糞のようだ。
振りかえると馬とポニーがいた。観光用でもないような感じだが、誰かの趣味なのだろうか。
草レースのときは丸池のホテルにとまったのだが、奥の建物だっただろうか。30年以上も前のことなので判然としなかった。
湯田中までくだると気温は29℃となった。和菓子や美術館で人気のある小布施は観光客でにぎわっていたが、暑いし、おっさんひとりで散策するようなところではないので通過する。中野は31℃だ。直射日光もつよいので、高原の菅平ににげることにする。途中にあった湧き水でかわいた喉をうるおした。水は沸かしてからのむようにと市の看板がでていたが、私は気にしない。自然の水をそのまま口にしたいのだ。もちろん自己責任である。冷たくて清々しい味わいだった。
菅平はつかみどころがないほど広かった。菅平は丸池と同様に30年以上ぶりだが、記憶にのこっているものはない。サッカーやラグビーの合宿がおこなわれているのが、菅平らしかった。
15時半に湯の丸高原にもどってきた。湯の丸温泉ホテルで風呂にはいる。料金は700円だ。大きくはないが、内湯に露天風呂、サウナもある気持ちの良い施設だった。立ち寄り湯は17時までなのでご注意を。
風呂からあがってバイクで買い出しにでかける。地蔵峠をくだって東御方向にゆくと、10キロで地場スーパーの安楽屋があった。ここは魚につよい。品揃えも独特でおもしろい店だった。
つづいて川上村にゆくとかならずたちよるナナーズ東御店にもゆく。ここは大きい店舗だが、内容はうすかった。明日にそなえてセローに給油をする。燃費は驚異の52、0K/L。単価は177円とやはり長野県はガスがたかかった。
湯の丸高原にもどってきた。登山者が車をとめていたトイレのある駐車場はガラガラになったので、こちらにハイエースを移動した。トイレは24時間利用可だ。ランナーはまだ走っている。ものすごい情熱と努力だ。彼ら彼女らはバネがすごく、体もきたえあげられているから、一流選手なのかもしれない。
セローをハイエースの横にとめて、車内でひとり宴会を開始する。ラダーがテーブル替わりだ。安楽屋で買ってきた半額のカツオとイサキの刺身、ナナーズでゲットした、やはり50パーセントオフの冷し中華で一杯である。私は半額シールによわいのだ。
安楽屋のイサキには刻み生姜がまぶされていて、味にアクセントがつけられており、そのセンスに感心した。もちろん生姜など不要の鮮度のよさである。カツオもおいしかった。冷し中華は元々270円の安物だ。値引きシールにまけて失敗した。2024年シーズン23日目の車中泊。
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