灼熱の千葉キャンプツーリングにいった翌週。8月3日の土曜日に福島県只見町にキャンプツーリングにでかけた。気温が35℃以上になるとツーリングはできないとおもいしったばかりなのだが、会津の高原ならすずしいのではないかと考えたのだ。性懲りもなく。
先週はDR650RSででかけたので、今週の相棒はセローである。セローはセル一発でエンジンがかかって、軽くてスムーズ。今回は林道をはしる予定もないので靴はスニーカーにした。
会津はすずしいのだろうが、その往復の地となる埼玉や群馬、栃木の暑さが鬼門である。そこで朝はやい時間にでて、埼玉と群馬が高温にならないうちに通過してしまう作戦をとった。それでも群馬県はいると気温があがってきたので、国道から山側の県道にそれて、赤城山のふもとから渋川にむかうと、昔の郵便ポストをたくさんならべたところがある。なんだろうと思ったら、古物商のようだった。
渋川の気温は32℃。月夜野で給油をすると燃費は47、6K/Lだった。私の最初のバイクはスズキGSX400Fだったが、今になってみると、カワサキZ400FXにしておけばよかったなんてかんがえる。高3のときにはミッドナイトブルーのFXにのろうと決めていたのだ。それが一浪して大学にはいっていざバイクを買おうとすると、ホンダCBXやヤマハRZも発売されていて、FXは古臭くかんじてしまった。それでお値打ち感のあるGSXにしたのだが、いまになってみると、FXはいい。それよりも古い、KHにも乗っておけばよかった。三国トンネルをこえて新潟にすすむ。トンネルのなかはさむかった。
トンネルをぬけて、雪のない、気温のたかい苗場プリンスの前を通過する。府中で6回目で限定解除をして、Z750GPを買ったのだが、あのときは友人の乗っていたZⅡにするのかでまよった。Z750RSはあこがれのバイクだったのだが、距離が10万キロで、集合管はついているが、ノーマル・マフラーはないという個体だった。ノーマル・マフラーはどうやって手に入れるんだ、なんて考えてしまった。最終的にZ750GPという堅実な選択をしたのだが、ZⅡにしていたらバイク人生はかわっていただろうか。いやそれはないだろう。いつかはオフロードの世界にすすんだだろうから、いまとおなじだとおもう。でもCB750FBやナナハンの刀、ZⅡも所有してみたかった(いずれも試乗したことはある)。
かぐらスキー場にゆくときに、車中泊をする道の駅みつまたについた。高原だからすずしいとおもったのだが、さにあらず。暑くて直射日光が強く、日向にはいられない。新潟よ、お前もか、だった。
石打から十日町にぬけて、へぎそばの元祖、小嶋屋総本店にやってきた。十日町には小嶋屋総本店と十日町小嶋屋のふたつの小嶋屋がある。もとはおなじ会社で本家と分家の関係なのだが、総本店のそばが好きなのでこちらにきた。
店の外で待っている人はそんなにいなかったのだが、店内でたくさん順番待ちをしていて、50組待ちだった。
店の外では暑くてまっていられない。気温は35℃くらいありそうだ。店内で立って15分待つと10組すすんだ。ということはあと40組は1時間ということになる。立ったままでそんなに待てないから(椅子はあるがふさがっている)、ほかにゆくことにした。
もうひとつの小嶋屋の、十日町小嶋屋の支店にゆく。
スーパーの敷地にある支店の和亭だ。以前総本店が大混雑しているときにここにきて、すぐに席につけのだが、今日はこちらも20人くらいまっている。待つのは嫌なのでパスした。
まんぷく食堂という店内にバイクをかざっているラーメン屋にゆくも、ここもならんでいるので、空いている『そらや』という店にはいった。あやうく昼食難民になるところだったが、ここは当たりだった。
あごだしラーメン850円とミニチャーシュー丼450円にする。
あごだしラーメンは細部のもりつけまで神経のゆきとどいた仕上がり。このビジュアルはうまいに決まっている。しょう油ラーメンなのだが、塩ラーメンのようにすきとおったスープで、あっさりだがあごもきいている。ネギがごく薄切りで、仕事がていねいだ。
チャーシュー丼の肉はトロトロで、濃い味のタレがかかっていてご飯がすすむ。新潟は食生活がゆたかで、酒も米もそばも魚もおいしい。スーパーにいっても食材や総菜が豊富だ。越後の人はふだんからおいしいものを口にしているから、食のセンスがみがかれているのだろう。だからお店のレベルもたかいのではなかろうか。