2日目の朝。5時半に起床した。20代のセロー氏はもう撤収をはじめている。30代のライダーはまだ寝ていた。
ゆっくりとコーヒーを飲む。昨日水場でくんできた湧き水がおいしい。昨夜の酒もこの水で割ったのだ。セロー氏は6時に出発していった。
カップめんの朝食をとり、キャンプ場内をあるく。ここはトイレしかないワイルドな野営場なので道具に凝っているキャンパーはいない。質実剛健な人が多いところである。
左の建物はトイレだ。
やはりキャンパーが多い。この日は三連休だったし、7・8月がここのベスト・シーズンだからだろう。標高が高いからそれ以外の時期は冷え込むのだ。昨年の10月1日に利用したときの朝の気温は0℃だった。
これでは混みすぎているから寒くなってから利用するのがよさそうだ。
テントをたたんで7時すぎに出発する。始動に手こずりキック12回だった。
7キロほど尾瀬方向にすすむと坤六峠(こんろくとうげ)についた。ここが最高地点で標高は1630mだ。
坤六峠からくだってゆくと尾瀬の入口、鳩待峠にゆく津奈木ゲートにつく。
尾瀬はマイカー規制があって津奈木ゲートから鳩待峠まで通行できない。
深い森林地帯をゆく。
尾瀬戸倉スキー場の駐車場にも、尾瀬にゆく車が行列をつくっていたので、誤ってついていってしまった。尾瀬にむかうハイカー用の駐車場は他にもあり、ものすごい数の車がやってきていた。
冬に何度もかよったホームグラウンドの岩鞍スキー場に立ち寄る。ここは駐車場とゲレンデをむすんでいる、シャトル・バスが止まるスキー場の入口だ。スキー場には誰もいず森閑としている。バイクの奥には神社がある。
雪がないゲレンデは別の場所にきたように感じられた。
神社は十二様神社だ。
神社の横には湧水があった。山の守り神の水、十二様の水、とよばれているそうだが、冬は雪に埋もれているので気づかなかった。
国道120号線にでたところで北の金精峠、日光方向にむかう。やはり昨シーズンに3回利用した丸沼スキー場にたちよった。するとかなりにぎわっている。
ハイキング・コースやキャンプ場があるのは知っていたが、サマー・スキーをやっていた。
ゲレンデに人工芝をはり、そこに水をながして滑りやすくしている。スキーヤーは大回り、小回りパラレルですべっていた。
ゲレンデの下にはテントをたてて日除け、休憩所としている。夏でも滑りこんでいる熱心なスキーヤーたちがたくさん来ていた。
サマー・スキーもいいじゃないかと思い、帰ってから専門家の弟に聞くと、板がものすごく傷むのだそうだ。しかしこんなに練習している人たちにはかなわないよね。