月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

丸坊主 -その頭はBというよりNAZIかもよ-

2006-02-25 00:15:59 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
 丸坊主がはやっていますね。
 一時期は、中学生への強制で問題になりましたが、最近では進んで丸坊主にする若者が増えてきています。一方で、就職活動などの現場においては、丸坊主は好ましくない髪型に変化してしまった感があります。
 社会への新規参入層でよしとされる髪型を、既得権益層はすんなり受け入れることができないということでしょう。つまりは、丸坊主を認めないことで、価値判断の決定権は新規側ではなく既得権側にあるということを示しているという見方もできるかと思います。

 さて、丸坊主が現在流行った背景には、ダウンタウンの松本人志氏の影響と、日本におけるヒップホップミュージックの流行、日韓ワールドカップ選手の髪型の影響等が挙げられるでしょう。
 その中で松本氏はその著作の中で、「アメリカなどにおいて、富裕層にあまり快く思われない髪形をあえて選んでいる」というようなことを言っていました。あんまり記憶が定かではないので、間違っていたらすみません。
 そして、このような髪型をアメリカでしているのが、ヒップホップミュージシャン達です。その影響もあって、日本のヒップホップミュージシャンも丸坊主の人たちが多いようです。そして、その人たちは「b-boy」と呼ばれているようです。
 
 しかし、その言葉に最近「?」と思うことがあります。ヒップホップはある意味アメリカにおける「ブラック」という「被差別マイノリティ」の怒りを象徴する音楽ということができると思います。

 しかし、昨今の日本のヒップホップ。全ての歌手、全ての歌詞がそうだとはいいませんが、「被差別マイノリティ」というよりも「差別推進マジョリティ」の色合いがこゆくなっている印象を受けています。その時・坊主頭はB-BOYでなくなり、NAZIのマーク・右鉤十字が見えてきます。
 それに気づいた人は、その右鉤十字をそっと裏返してあげてください*1。お寺さんのマークになりますから。

 マジョリティの権威に任せた差別的なリリックよりも、今は「お経」です。

 *1 無理ならば、半殺しにされるのを覚悟で卍がためで寺のマークをつくるのもをいいかもしれません。