月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

返り咲き

2006-03-02 00:04:34 | お気楽言葉
1997年のことだったと思います。ワールドカップ予選で正確無比なパスと広い視野で、サッカー日本代表のワールドカップ初出場に多大な貢献をした中田選手。二十歳そこそこの選手の活躍に日本中が魅了され、僕もその中の一人となりました。セリエAでのオーバーヘッドシュートや、数々のキラーパスを決める様は、ファンタジスタの名前に相応しいものでした。歴史をぬりかえていく中田選手とは年が近いこともあり、おこがましくも祭の研究が軌道にのりかけていた自分の姿と重ねあわせていました。ただ漠然と「なにかすごいことをやれるんじゃないか」と期待に胸を膨らませていました。

しかし、日韓ワールドカップ後あたりから、中田選手も出場機会をもとめてチームを渡り歩くことがおおくなりました。また、日本代表においても中村選手や小笠原選手やチームの不振から、不要論まででてきていました。

そんな状態でのボスニアヘルツゴビナ戦。2-1で敗色濃厚な日本。ロスタイム間近、中田選手の眼光鋭い顔がアップでうつりました。その顔はワールドカップ本番中のような研ぎ澄まされた表情でした。そしてロスタイム、中村選手のクロスに頭から飛び込んだのは中田英寿!ボールはキーパーの横を擦り抜けネットを揺らしました。値千金のドローを呼び込んだのは中田選手でした。

劣勢時においても試合を投げないその心は健在でした。返り咲きを予感させる一撃。ワールドカップが楽しみです。

中田選手ウェブページhttp://www.nakata.net/