●播州にも祭を開催するかどうかについての報道
大阪府知事の岸和田地車サポート発言(それについての記事①、②)に続き、神戸新聞(2020.06.21)に松原八幡神社(灘のけんか祭)の秋季例大祭の開催可否についての記事が掲載されました。
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その記事から見出した下のキーワードを元に今回の記事を書いていきます。
①灘の判断待ち
②安易
①灘の判断待ち
大きな規模の祭礼の判断を待つのは悪くありません。しかし、灘がやるからウチもやるは、大きな間違いです。大規模な灘が祭をすれば、感染者が出た場合に医療資源が大幅に減ります。
逆に灘ができないと判断した場合に、自分たちの祭がほんのかすかながら、できる可能性が見えてきます。結局、それぞれの祭、屋台で、より様子を見る必要があるのは、
①国内の感染状況と出入りしてる国の感染状況
②感染者が出た場合の近隣の医療資源を確保できるか
③徹底的な感染防止対策を学び実行することができるか
などのシビアな様子見が必要になってきます。
そして、
①無理して無策で祭する≠本気
②シビアな条件を途方もない労力を使ってクリアする=本気
③不可能なら撤退=本気
です。今年は播州の祭がより本気を見せる年になります。
②安易
・安易にやめる
新聞記事のなかでは、「安易にやめる」ことの危機感を氏子の一人が言っています。たしかに、「この世の土産に孫の最後の晴れ姿」「今年しかできない祭の役割」「青年団最後の年」などの思いを持っているのが、祭です。その年の祭はその年にしかありません。毎年が一生に一度の祭です。安易にやめる決断をする気になれないのも理解できます。
しかし、あるいは、なおさら、一生に一度の祭を一生の後悔にしないためにも、本気ならこの記事の懸念事項などを本気でクリアせねばなりません。
もし、やめる決断をした場合、「今年に特別な思いをもって臨んでいた人の思いをどうくみとるか」が課題になりそうです。こちらは、祭関係者の得意分野だと感じています。
・安易にやる
「(感染者が)出る時は出る」「死んだらその時や」「なんかあったらワシが責任とる」といったような威勢のいい言葉、「しっかり手洗い」みたいな幼稚園児でも言える合言葉だけでやるのは許されません。
誰が、どの場面で、どのような感染対策をとるかなど、シビアな課題を本気で考えて乗り越えること(リンク先の「④クリアするべき懸念事項」参照)が求められます。例年の度胸とはまた違ったものが、頭と関係者、観覧者に求められています。
編集後記-「できない理由」を探して潰す-
「やるため」には「できない理由」を見つけ、それを「徹底的に潰す」。それが、祭を復活させるための条件です。今は、「できない理由」を具体的にしていく段階と言えるでしょう。自分なりに現在の感染状況などを調べた限りでは、今年に関しては、悲観的な結論しか出すことができません。
ほんの少しだけ明るい希望がありました。ワクチンの治験が10人以下ですが、初めてうまく行ったそうです。