月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

335.自室の資料管理方法(月刊「祭御宅」2021.5月1号)

2021-05-08 22:55:40 | ブログ運営など
●早めにとりかかるのがオススメ、コピーや書籍、DVDのデータベース化
 若いうち、マツオタ活動をはじめて間もない頃は特に不便を感じません。でも、時間がたてばたつほどボディブローのようにきいてくるのが所在不明の所蔵資料。。。祭行脚を重ねるほどに、あれこれ頼まれることも増えてくるのに。。。

ということで、今回チャレンジしたのが、コピー資料とCD、DVD資料を図書館の検索機のように検索できるようにすることです。そこでつかんだコツを紹介します。
やってて思ったのはもっと早くしとればよかった。。です。。。

●図書館とは違う自室の資料管理
 図書検索できるようにするといっても、図書館と全く同じにする必要はないだろうというのが、現在の管理人の考えです。
図書館と同様の広い資料保存場をもつことになった時は、誰か雇ってデータベース化をするのが近道でしょう。

1 検索ソフトの選択
所蔵資料をエクセルで登録できるものを選びました。例えば下の画像のような一冊一画面の入力だと時間がかかることに気づいたからです。



それで選んだのがこちらの無料ソフトです。Outlookをインストールしたら使えました。

2所蔵資料の整理と入力
★コピー資料
コピー資料の整理
①ファイルに綴じて資料に番号をつける
片っ端からとにかく同じA4大のファイルに綴じて資料番号をふりました。

②各ファイルに番号をつける。
手当たり次第番号をふりました。個人で集める資料なので、分類しなくともある程度のまとまりはできてきます。


コピー資料の入力
↑A欄所蔵場所、B書名、C欄著者名
A欄 所蔵場所=大切なのは「どのファイル」か「どの棚」ではない
本来は図書番号ですが、ここを所蔵場所として001、002という風にファイル番号をつけました。ファイルに多数の資料がある場合は、001-a、001-bという風に段を分けて入力しました。

B欄(一番のポイント)全ての情報をここに
資料番号を頭にふり、著者名「記事の題名」『書籍名』(出版社)出版年の引用・参考文献として必要な情報全てB欄書名のセルに全部入力しました。
頭に資料番号を書けば、どこにあるかもすぐわかります。
こうすると、卒論やブログを書くときでも検索して書名の欄だけをコピーペーストすれば、参考文献、引用文献の記入の手間がはぶけます。
別々に入力すると入力時の手間だけでなく、執筆時の参考文献記入時も、著者、書名、出版社と記入していかなければなりません。

C欄
ここが本来の著者の欄になりますが、タイトル参照としました。

★CD、DVD資料
 CD、DVD資料の整理

①ファイルを準備する。
 管理人は48枚入りのファイルにしました。
ファイルには、コピー資料と分けるためにF1、F2とつけていきます。


CD、DVDにファイルにいれた日の日付を書く(CD、DVD番号)。
 例えば、2021年5月7日ならば、20210507とすればいいでしょう。その日に50枚ファイルに入れた場合は、20210507.01、20210507.02、という風に小数点で表せれば問題ありません。写真のものは、それを思いつかずに4月40日はないので20210440、20210441...と番号をつけました。実際の祭礼日は、入力時に書名欄(B欄)に入力します。






ファイル番号がうまったら何番から何番まであるかをファイルに記入。
受け入れた日の順番に番号をふっているので、どこに戻すかがわかります。
CD、DVD資料の入力
A欄
「CD、DVD番号」を入力
これが実質の、所蔵場所(ファイル)になります。

B欄
撮影者あるいは製作者、『タイトル』祭礼日の順に入力。

C欄
管理人は著者名の欄にその資料を提供してくださった方を入力しました。
🌟ポイント☀️
 1 所蔵場所は棚ではなくファイル番号とする。
 知りたいのは、「どの棚か」ではなく、「どのファイルか」、図書館だと所蔵場所=棚となっています。狭い自室のコピー資料の場合はどの棚にあるかではなく、どのファイルにあるかが肝心です。

2書名欄に著者名、出版社、出版年も入力
一回のコピペで事足りるように
入力の手間が省け、引用・参考文献記載もここだけコピペすれば事足りるようになります。

3一冊一画面の入力よりエクセル入力の検索ソフト
 一冊一画面はめんどくさい。




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333.在野研究者の活躍と新進気鋭の祭御宅(ブログ名変更記念)(月刊「祭御宅」2021.4月4号)

2021-05-08 16:28:28 | 屋台・だんじり・神輿-研究史・名著-
●月刊「祭」あらため月刊「祭オタク」あるいは「祭御宅」
類似名のまつり機関紙「まつり」を、屋台文化保存連絡会が使用していたということに気づきました。
お詫びのメールをしたところ、屋台文化保存連絡会の方から、そのまま使用してもかまわないという旨の暖かいメールを頂くことができました。ですが、「祭御宅(オタク)」の名前を思いついたところだったので、改名することにしました。
改名一回目はその名の通り播州の祭オタクについて。今回は在野の研究者も「祭オタク」として、話を進めていきます。
 
●粕谷宗関氏と、播州祭り行脚、播州祭紀行
管理人は久しぶりに粕谷氏の著作を読み漁りました。久しぶりに見ると、氏の調査の膨大さに驚かされます。一般には彫刻研究の専門家として知られています。ですが、例えば多くのプロの研究者がその対象としている祭礼の絵や、古い文献なども粕谷氏の著作で広く知られるようになりました。しかし、粕谷氏の著作をある程度理解するには、それ相応の祭見聞の経験や予備知識が必要となります。
そんな中登場したのが、播州祭礼研究室による西側の『播州祭紀行』(閉鎖ToT)と東側のnamerakozou氏の『播州祭り行脚』です。双方にきょうつうするのは、粕谷氏の著作をもとにしながら独自の調査も加え、神社ごとに屋台を分けて紹介するという手法です。この2つのサイトによって、誰でも手軽にインターネットにアクセスして、どの屋台がどこにあって、誰がどの部位を手掛けたのかまでをしることができるようになりました。粕谷氏が播州屋台学の基礎を作ったとするならば、2つのサイトや次の三木市内各団体や個人の働きは、粕谷氏の研究の翻訳書+アルファの活躍、播州屋台辞典の作成に寄与したといえるでしょう。
三木では、対象を三木市内にしぼり、より詳しく紹介した秋月会、幸祭会、横山氏のサイトがありましたが、今は幸祭会のみ残っています。
閉鎖されたサイトがあるのは残念ですが、そのあとを次ぐ若き祭御宅が現れてきています。
 
そして、新進気鋭の祭御宅
いくつかのレジェンドとも言えるサイトが閉じられましたが、その後をつぐべく20代で活躍する祭御宅が育ってきています。その中でyou tubeやブログを持っている二名を紹介します。この二名に共通するのが、屋台、だんじりの装飾品に関する造形の深さと、編集した動画を公開していることです。
 
巴龍氏
彫刻、刺繍、金具への造形の深さには驚かされます。映像もどこぞのボンクラ祭ブログ管理人とは大違いで、しっかりとれています。
 
鯱乃梵天氏
自身のGoogleマップには屋台蔵、だんじり小屋の地図を作成しています。なんとスマホ編集。
 
 
 
他にも、自らが担いで屋台の練りに詳しい、めちゃきれいな写真を大量に撮影している、若い職人志望、そして、各地の青年団や若い祭好きなどなど。たくさんの若い人が播州の祭文化の担い手になっています。
ちと前までは若い人を育てるためにブログを運営するというつもりでした。が、実態は教えてもらってブログを運営しています。
 
 
 
 
 
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