ここからクライマックスに入りますが、それを理解するための基礎知識として、古代の中国の史書に書かれているムカデの性質を紹介します。
☆ムカデの生息地
「本草綱目」によると、太呉の川谷(現在の浙江地方・古の呉の国の地)の流域に生息しているそうです。このことから、「呉公」もしくは、虫偏をつけた「蜈蚣」の字が当てられたのでしょう。
☆ムカデは蛇に強く、蛇を食べてしまう。
「玉篇(6世紀中国)」によると、「蝍蛆(ムカデの別名)はよく、蛇を食べる。」とあります。また、「本草綱目」には「性よく蛇を制し、大蛇を見るとその脳を食らう」とあります。「春秋考異郵」という本の中で、宗均という人が注釈するには、「蝍蛆(ムカデの別名)は土より生まれ、水に属する蛇を土剋水の理で蛇を制することになる」といった内容が書かれています。
土剋水とは、万物を木、火、金、土、水の5つ(五行)に分けたうち、土は水を吸い込むので、土は水を剋するという考え方です。
またそのことによって、土に属するムカデもまた、水に属する蛇に勝つということになるのです。
そして、「天龍」というムカデを表す漢字は、蛇(龍)の上(天)を行く龍という風にも考えられるのでしょう。
ここの、「土剋水」の理を持って、ムカデが蛇・龍を苦しめるという話は、日本でも「太平記」の中に所収されている「俵藤太百足退治」の物語にも伝わっているのです。
ムカデ5ではそのことについてのお話をしたいと思います。
☆ムカデの生息地
「本草綱目」によると、太呉の川谷(現在の浙江地方・古の呉の国の地)の流域に生息しているそうです。このことから、「呉公」もしくは、虫偏をつけた「蜈蚣」の字が当てられたのでしょう。
☆ムカデは蛇に強く、蛇を食べてしまう。
「玉篇(6世紀中国)」によると、「蝍蛆(ムカデの別名)はよく、蛇を食べる。」とあります。また、「本草綱目」には「性よく蛇を制し、大蛇を見るとその脳を食らう」とあります。「春秋考異郵」という本の中で、宗均という人が注釈するには、「蝍蛆(ムカデの別名)は土より生まれ、水に属する蛇を土剋水の理で蛇を制することになる」といった内容が書かれています。
土剋水とは、万物を木、火、金、土、水の5つ(五行)に分けたうち、土は水を吸い込むので、土は水を剋するという考え方です。
またそのことによって、土に属するムカデもまた、水に属する蛇に勝つということになるのです。
そして、「天龍」というムカデを表す漢字は、蛇(龍)の上(天)を行く龍という風にも考えられるのでしょう。
ここの、「土剋水」の理を持って、ムカデが蛇・龍を苦しめるという話は、日本でも「太平記」の中に所収されている「俵藤太百足退治」の物語にも伝わっているのです。
ムカデ5ではそのことについてのお話をしたいと思います。
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