月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

238.祭を経験のない人に伝えるには(月刊「祭」2019.12月2号)

2019-12-04 14:11:00 | 屋台・だんじり・神輿-子どもへの指導、後継者育成-

●増えてきた祭の話を伝える機会
 最近小学校では、各学校の地域副読本(「わたしたちの◯◯」などという本)で、祭の記述が見られたり、道徳の教科書や音楽の教科書で祇園祭であつかうなど、祭りをあつかう教材がふえてきました。
 また、近年では播州などでも祭を扱った博物館の展示や、書籍が少しずつ増えてきています。それに伴って、大学などでも祭を扱うことが増えてきました。そのような中で、我々祭オタクが話をする機会も少しずつ増えてきているように思います。
 とはいえ、普段話している祭関係者相手に話すのとは、勝手が違うこともあります。おみこっさんと屋台の違いが分からなかったり、「練り合わせ」がわからなかったり、それこそ「台車」のイメージも難しいというのが現状です。
 ここでは、民俗学や歴史学を専攻していない、祭にも関わったことのない学生さんにどのように話すのかを自分の経験から考えてみました。だいたい20人くらいを相手にした場合と思ってください。
 
●大前提
 まずは、歴史的なことよりも現代的な問題に関心があるということです。どこぞの祭ブログの管理人みたいに自分の調べた内容をここぞとばかりに嬉々と話すだけでは退屈してしまいます。
 
●留意点
 コツとしては次のような感じでしょうか
①屋台の大まかな分布
 神輿との違いを簡潔に述べたあと、写真と地図をつかうといいと思います。
 
 








 
 ②屋台にいくまでの祭の歴史
  管理人は播州全体についていくつも 例をあげてダラダラと話してしまいましたが、主題とする祭を一つ決めて具体例としてあげ、その後一般化して話す方が分かりやすかったと思います。
 屋台前→江戸時代→戦前くらいまでを簡潔に。「自分が発見して面白いと思うのを伝えたい」気持ちもわかりますが、根拠をつらつらと述べるよりも面白いと思うポイントを絞る。
 
●メインのお題について
 例えば社会学部の学生さんだったら、こちらで現状を報告して、後継者不足などの問題について議論するなどしてみると面白いかと思いました。
 美術系の学生さんなら、彫刻や刺繍をメインテーマにもってくることもできるかもしれません。
 こちらが一方的に話すだけでなく、学生さんの興味に沿って、あれやからやと話して意見を言う機会を設けるといいように感じました。また次の機会があったら頑張ってみます^_^
 
 
 

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