天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】思い出のマーニー/るろうに剣心 京都大火編【32~33作目】

2014年08月01日 | 映画感想
「夏の陣」が始まったので映画観る余裕なくなりそうな気もするんだけど…まあ平日は割と大人しくしてるから
何とか夏休みの大物映画位は押さえておきたいなーと。
今回は邦画2本。邦画立て続けに観るのも珍しいかもな~

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「思い出のマーニー」

スタジオジブリ最新作。
駿が昨年「風立ちぬ」の後に引退宣言して注目を集めたジブリですが、駿抜きのジブリ第一弾は重要だと思う。
世界中のアニメーターが今後のジブリの行方を心配して注目しているでしょうしね。

そんなこんなの「ジブリ再生第一弾」である本作は「借り暮らしのアリエッティ」の監督を務めた米林宏昌氏が担当。
本作はオリジナルストーリーではなくイギリスの有名児童文学をアニメ化したそうだ。自分は原作小説未読だし内容も全く知らなかった。
イギリスの児童文学だけど物語の舞台を日本の北海道に、そして日本人と金髪碧眼外人お嬢様との交流の話に設定変更されている。
個人的にはジブリの再生第一弾ならオリジナルストーリーにした方が良かったんじゃないかと思うけど、ネタが思い付かなかったんですかね?

色々ツッコミ入れるとネタバレしそうな感じなんですが、てか多分ガチネタバレすると思うんですが(苦笑)ジャンルとしては「ファンタジー」ですね。
主人公の杏奈は孤児で(養女に出されてる)引っ込み思案で根暗で自己否定が激しく人見知り。更に喘息持ちで喘息の発作が頻発する事から
しばらくの間田舎に住む養母の親せき筋の所に静養の為に預けられる事になる。その滞在先で湿地湖沿いに建つ不思議な廃洋館に住む「マーニー」という
少女と出会うのだが…という展開。
上に「廃洋館」と書いたけど、その建物は最初に覗きに行った時に誰も住んでいない事は確認済の為、マーニーが登場した瞬間から「コレは現実ではない」
と誰もが分かって観ている訳で。主人公もマーニーの事を「自分の空想の中で作った実在しない人物」と語っているのだが、だったらこの空想の少女マーニーは
一体どういう訳でココに登場してるんですかね?…というのがちょっとした謎解きになっている。

最初は「タイムパラドックス系?まさかのSFかよっ!」とツッコミ入れながら観てたんですが(ヲイ)そーではなくて後の種明かし後にマーニーとの逢瀬や遣り取りは
全て杏奈が赤ん坊の頃に聞かされた話が潜在記憶として脳味噌のどこかに潜んでいて、それがあの建物を観た事で埋もれた記憶が引き出されて来たモノだった、という
事が分かる訳ですが(こーやって文章にすると何言ってんだか分かり難いですかね)ちょーっと説明臭過ぎると言うのか種明かしがいかにも種明かし!って感じで
観ていてちょっと違和感感じましたね。子供相手のアニメーション映画にしちゃーダラダラ説明多過ぎないか?とかね。

正直言うと本作の主人公のようなキャラが個人的に余り得意でないというのか、まあ好きじゃないキャラ設定だったのでちょっと入り込み難かった。自分はね。
それから友達なんかいらないとかおせっかいは迷惑とかかなりどす黒いキャラの杏奈ちゃんなんだけど、何故かマーニーとは初対面からいきなりの親友扱い。
所詮空想なんだから…と言われたらまあそーなんですが、それにしてもやはり違和感感じますよね。
あの年頃の女の子ってちょっとレズっぽいっていうか…自分も小学校高学年とか中学時代に女友達と放課に手繋いでトイレ行ったりしてたけど、やたら2人が
ハグし合ったり手を取り合ったりするシーンが多いのがなーんか日本っぽくないって言うか…穿った見方すると「ヲタのロリ萌えの理想形がコレなのか!?」みたいなw

話自体は結構良かったんですけどね、色々つまづくポイントがあったなーという印象。
ただ、映像は物凄い良かったですよ!「かぐや姫」を除けば近年で本作が一番絵が良かったんじゃないかしら。背景の描き込みとかも物凄く丁寧だったし。
個人的にはジブリは毎年じゃなくていい、2~3年に1作のペースでじっくりこだわっていい絵作りをして貰いたいなーと思うんだけど。
ああそれじゃー採算取れないのか。まあそーだよな。あはははは!^^;



「るろうに剣心 京都大火編」

大ヒットコミック「るろうに剣心」の映画化第二弾。第二弾だけど2部作構成になってて本作と来月13日公開の「伝説の最後編」で1つの作品になっている模様。
実は自分、前作観てないんだよね~。そもそもるろ剣の原作コミックも読んでないし昔やってたアニメも飛ばし飛ばしにしか見てなかったし。
当時から余り興味のないジャンルのコミックだったのでその後を追うつもりがなくて、だから前作も華麗にスルーした訳ですが…
だったら何故今になって第二弾を観たのかと言うと…神木隆之介が出演してるから~♪いやそれとやっぱ2部作とか聞くと気になるじゃんっ^^;

で、本作。
多分前作も観ておいた方が分かり易いんだろうけど前作観てなくてもちゃんと話は着いて行けるからオケ。
とりあえず映画全般のザックリした総評を言うと「邦画でもここまで出来るんだなぁ~!」って感じかな。セットもかなり金掛かってるんだろうけど
アクション(殺陣)がとにかく凄い。佐藤健君の身体能力の高さもさることながら神木隆之介君のポテンシャルの高さは一体なんなんだ!
すげーな神木君。アイドル子役だったハズなのに、今でもすげー可愛い顔してんのに、何かやたらめったらアクションすげえ。
佐藤健君と手合わせするシーンがあるんだけど、まー多少はフィルム早回ししてるんだろうけどそれにしても凄過ぎる動きのキレ!
でもやっぱ華があるのは佐藤健君だなぁ。この人本当に凄いね。話の展開中で妙にコミカルな遣り取りの部分とそこから一気にシリアスに変わる場面が
あったりするんだけど、呑気で天然ちゃんみたいな顔つきと口調だったのがシリアスに転じると一変してすごい殺気を放つとでも言うのか。

何気に本作キャストが超豪華で。
映画冒頭から江口洋介さんのアクションシーンとか「やだもういきなりのメインディッシュぅ~?」って感じだし、悪玉の「志々雄真実」役を藤原竜也さんが
演じてらっしゃるんだけど、志々雄は全身を焼かれて瀕死の状態から生還しているという設定なので出番は多いのに全身包帯を巻き付けてて殆どお顔が
出て来ない役なのよね…それなのに物凄い存在感出してますよ。藤原竜也さんも本当に凄いよなぁ~!
他にも剣心を逆恨みして追い続けてる「四乃森蒼紫」役を伊勢谷友介さんが演じてるんだけど、コレまたイケメン過ぎて吹いたわwカッコ良過ぎるだろ!
でも一番のサプライズは…もう既にネットニュースとかで明らかにされてるから書いていいよね?ラストで福山雅治君が登場した事だな!
次回当然福山君の出番から始まるって事でしょ?そんなの見逃す訳には当然いかないわねっ!

本作上映時間が2時間超で、2部作の前編にしては相当の尺だと思うんだけど、全然長さ感じなかったですね。凄く面白かったですよ。
あーしまったな、こんなんだったら前作もちゃんと映画館に観に行っとけばよかったわー。あ、今夜地上波放送するんだっけ?だったらま、いっか♪w
コメント (2)
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